長かった単身赴任生活が、この春ようやく終わりを告げます。
二重生活の大変さはありましたが、一人で自由に動けるこの機会にとばかり、ネットを駆使してコンサートにオーディオオフ会にと、それなりに充実した時期を過ごすことができました。
嬉しいことに今、大阪に帰任するまでにと、マイミクの方々を含め多くの方からお誘いを受けていますが、その全てをお受けすることなど出来はしません。
しかし、都合がつくならば何とか時間をやりくりして、出来るだけ多くの方とリアルにお会いしたいと考えています。
何故ならば、これからもネットで交流をさせていただくに際して、どのようなお考えで、どのように音楽に接しておられ、オーディオからどのような音楽を再生されているのか?というのを相互に理解することは、とても重要なことだと考えるからです。
これから残された時間をできるだけ有意義に過ごしたい、という小生の勝手な願いで、突然メッセージを差し上げることもアルかと思いますが、何卒ご容赦をお願いいたします。
ということで、本日その第1弾として、hijiyan邸を訪問してきました。
hijiyanさんとは、出水電器の第1回西蒲田試聴会の際にヤマテツさんとコンビで参加されて以来。
その後出水電器の電源工事施工ユーザーのインタビュー取材を、仙台のK氏と一緒に受けたのをきっかけにして、ご自宅訪問や、ミューザ川崎でのコンサートオフ会にと親しく交流させていただきました。
今日はウィーン詣での影響で部屋の床下に潜ったり、壁面全体に板を貼り付けて壁の剛性と特性を改善したり、ベルリンフィル・デジタル・コンサートを聴くためにPCオーディオを手がけたりと、その成果と音作りの変化を存分に聴かせてもらうことになりました。
アンプは出川式電源を搭載した山水のプリメインアンプ。
物量を惜しげもなく投入した、日本のオーディオ黄金期の作品です。
実は、先週からウエルフロートボードがB&Wの下に試験的に敷かれており、セッテイングがまだ煮詰まってないと、やや不安な口調で話されていました。
ボードの分だけSPの高さが上がったため、その分だけ音の重心を下げるためのチューニングなんですが、これを竹製の箸を使って高音域の拡散を調整することで実現されている。
その理論に裏づけされたチューニングテクニックはなかなか真似ができません。
オフ会前に美味しい海鮮料理のお店で980円の定食をご馳走になりました。
“まんぼう”の看板が目印の地元では有名なお店のようですが、好きな2品をチョイスしてご飯に味噌汁、ヒジキ、香の物。
小生はお勧めの刺身と天麩羅の2品を頼みましたが、これが美味いのなんのって。
都心なら間違いなく1500円以上、下手すると1980円位の価値あるお昼の定食でした。
最初はポピュラーから入り、クラシックは、ピアノ独奏や小編成の室内楽から、そして徐々に大編成で大音量のオーケストラへとプログラムを用意していただいてました。
S/Nが高いために、小さい音から微細な音の襞まで良く見通せています。
また、大音量になっても音が飽和して歪を撒き散らすこともないため、大音量でも以外に平然として聴いていることができます。
それに、楽器の質感が高くとてもリアルな音楽が聞こえます。
生演奏を数多く聴かれてきた成果がオーディオに生かされている好例と言えましょう。
オケラものを聴き出したとき、小生が持ち込んだオランダのロイヤル・コンセルトヘボウ・オーケストラの定期演奏会ライブから、マーラー5番をかけさせていただきました。
比較のため何枚かのマーラー5番のDISKを聴き比べしたのですが、オーディオ的にも音楽的にも両方満足できる、そのようなDISKに出会うには、数多くのDISKを聴く過程が必要だという、極当たり前なことを再確認しました。
hijiyan邸ではSACDマルチではなく2チャンネル再生ですが、SACDフォーマットで再生するオケのサイズがCDフォーマット再生よりも大きく表現されたDISKなどもあり、SACDフォーマットの優位性を聴覚的に拡大して見せようとする意図なのか?と考えさせるものもありました。
最後はベルリンフィル・デジタルコンサートホールを観賞します。
インターネットに接続したiMacからUSBデジタル信号を“M2TECH・hiFace・Evo”のD/Dコンバーターに接続し、SACDプレーヤーのDACを介してアンプに接続されています。
驚きました。
非常にクリアで生々しいライブ音源です。
画質もハイビジョンとのことで、20インチの画面一杯に演奏会の様子が鮮明な画像で映し出されています。
小生も帰任したらこれを視聴できる環境を早く構築したいと思える素晴しいものでした。
hijiyanさん、午後の時間を目一杯楽しませていただきました。
ありがとうございます。
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