さて、ノンノンさんとともに再び東横線で横浜方面に、JRに乗り換えて郊外にあるVOTTA7邸に向かいます。
VOTTA7さんとの交流の始まりは、大阪で交流のあったRayさんが、トライオード製の真空管フォノイコライザーや真空管CDPをモディファイするオーディオ工房神奈川テレビジョンのAKプレミアムにVOTTA7さんが関わられていて、ネットでの書き込みに互いがRESをつけるようになってから。
しかし、VOTTA7さん自身からオフ会に出てこられることがなかったので、なかなかお会いする機会はなかったのですが、今回大阪に帰ることが決まってから急遽訪問させていただくことになったというわけです。
戸建の2階にある部屋に案内されると、そこはブログ等で拝見していたヴォイスオブシアターのプレートが渋いアルティックA7が鎮座し、オーディオ機器やフライトシュミレーターなどで埋め尽くされていて、まさにここは男の城。
サラウンド用には小型ながらホーンを持つスピーカーが用意されています。
スーパートゥイータにはタンノイ製を使われていて、実はこれがアルティックの性格をクラシックも難なく演奏するシステムに仕上げていると感じました。
システムの詳細はファイルウエブでご覧ください。
送り出しの機器は3台のアナログプレーヤーが目を引きます。
「さて、いきますか」とVOTTA7さんがレコードをスタートさせました。
まずはパワーアンプをホーンにMC275、ウーファにはサンスイB-2102MOSの組み合わせで、カートリッジによる違いを体感することに。
DL-102 クリフォード・ブラウン 『Study In Brown』 GEORGE’S DILEMMA
SPU-GTE ソニー・ロリンズ 『SAXOPHONE COLOSSUS』 ST.THOMAS
鋭いアタックのシンバルが炸裂し、ドラムスが咆哮する熱い演奏が繰り広げられます。
音量も大きく刺激が強い音楽が、耳に突き刺さってきて、とてもアナログレコードの音とは思えません。
思い出しました。最初に出水電器の試聴室でタンノイ・ウエストミンスターでJAZZを聴いたときの驚きを。
2曲聴いたところで、ノンノンさんと同時にノックアウトされ、これからいったいどうなることやらと思っていたら、「これで洗礼は終わりです(笑)」
ここで内心ホッとしたのですが、ここから別の意味で腰を抜かしそうになりました。
カートリッジを光悦に換え、ゲリー・カーのコントラバス演奏でアルビノーニのアダージョ
コントラバス独特の柔らかい音色が部屋中に広がります。
同じスピーカーから、今度は芳醇な香りが漂う音楽が溢れています。
ドラーバーが16オームなので、ダブルで使うことで8オームになってウーファーと揃うそうですが、ダブル使いだからこそ、分厚い音が出るというのです。
ホーンドライバーをダブルで使った特注のA7のポテンシャルを示すため、ホーン用パワーアンプをAKB-120S premiumに変更して、次に演奏されたのはこれです。
ZXY カンターテドミノ Il Est Ne Le Divin Enfant 1’49 Julsang 4’11
アンネ=ゾフィー・ムター Zigeunerweisen 8’41
ムターのヴァイオリンソロがとても官能的です。
光悦 ロンドン・オリジナル・キャスト版のファントム・オブ・ジ・オペラ
オペラ座の怪人はとてもLPとは思えないほど充実したものです。
この後はスクリーンを下ろし、プロジェクターによるシアターを楽しむことになります。
BDオペラ座の怪人 25周年記念公演、バーレスクともに、鮮明なハイヴィジョン映像とサラウンドによる迫力満点の演奏に感動さえ覚えました。
バーレスクのドラム演奏は映像にとてもマッチしていてバランスがよく、流石にヴォイスオブシアターの称号を持つだけはあります。
シアターを堪能した後は再びCD演奏に戻ります。
数々のLPやCD、BDを楽しみましたが、一貫して感じたことはA7独特の色付けがあるにしても、それはあくまで個性と言える範囲でのこと。
どんな曲を演奏しても、常にVOTTA7サウンドを奏でるまでに数々の努力を積み重ねられてこられた努力には本当に頭が下がります。
女性ヴォーカルもので気に入ったDISKが幾つかあって、それを写真にパチリ。
3時間半余りのVOTTA7邸訪問は、大変盛りだくさんのオーディオの楽しみ方を提示していただき、帰阪した折にはVOTTA7邸で体験したことをRayさんに余すことなくお伝えするミッションを完遂することになります。
VOTTA7邸を辞してからノンノンさんと横浜駅近くにある、四国丸亀骨付鳥専門店の「一鶴」でおやどりを楽しみながらの食事。
ノンノンさん、VOTTA7さん楽しい一日をありがとうございました。
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