単身赴任解消記念オフ(UNICORN邸の巻)

日記・雑記
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さて、M氏宅を辞してから、自宅に帰られるBANNAIさんと別れてから、ベルウッドさんと昼食を摂り、地下鉄で数駅のところにお住まいのマイミク、UNICORN邸へ向かいます。
その途中で、M氏がよく立ち寄られるという大洋レコードに向かいます。
このショップはブラジル・アルゼンチン・フランス等からの輸入音楽CDショップで、なかなか品揃えのセンスがよいお店。

早速1枚お買い上げしました。

日本で一番注目されている建築家の一人が無名時代に設計したというメゾネットタイプのマンションを買い求められてから、完全リフォームされたというお住まいは、素敵な奥様と愛犬2頭がお出迎え。
UNICORNさんには初めてお会いしましたが、とっても優しそうな笑顔が素敵な紳士でした。

挨拶もそこそこに、早速オフィスビルと同様の吊り天井の中にグラスウールを詰め込んだり、SP上方の天井は板を抜いて布張りとされたりと、工夫が一杯詰まったリスニングルームに通されました。
床材は無垢のチェリー材、壁も厚みのある板張りとオーディオ専用に、JAZZを心ゆくまで楽しむ心配りがなされていました。

GRFさんがここで聴かされたUNICORNに衝撃を受けてから、日本中を探し回って買い求めたというSPに目がいきます。
UNICORNはチェリー材でできたボデイです。

アメリカ赴任時代に彼の地で買い求められたというチャペルのベンチやシェーカー家具の椅子。
デンマーク製家具を改造してアンプを収める場所を確保された、なんとも素敵なラックに収められた送り出しは、アナログがLINNのSONDEK‐LP12にSPU-GT、B&OベオセンターがCDとFM、復刻版のマランツ7、是枝さんの真空管パワーという構成です。

さて、早速アナログDISKを聴かせていただきます。
学生時代から金を貯めては買い求められてきたJAZZを中心としたLPレコードは数え切れないほどだそうですが、どれもがすばらしいコンディションです。

JAZZ好きのベルウッドさんは、いまや入手することは不可能に近いほどマニア垂涎のオリジナル盤を次から次へと惜しげもなくターンテーブルに乗せてくれるのですから、満面に笑みを浮かべて涎までたらしそうな状態で聞き惚れています。

SPからは割りと至近距離であり、部屋全体がライブであることから、発音はエネルギーと生気に満ち満ちており、DDDユニットから繋がったフロントロードホーンからは豊かでありながら音階のしっかり聞きとれる低音がどこまでも伸びていきます。
高音域はホログラムのように像を結び、前後左右上下の楽器の位置関係もを明確に聞き分けられます。
このリアリティある独特の立体感は素晴らしい!!

JAZZの熱気あふれるライヴハウスの音を目指したそうですが、歪のないクリーンな音にもかかわらず、生身の人間が眼前で演奏しているリアリティ。
氏の目指されている音楽がそこにありました。

ここでベルウッドさん持参の、ワンポイントマイクで録音されたという秘蔵のLPがターンテーブルに乗せられました。
DENONとフランスのLPがかけられましたが、これは素晴らしく実体感と奥行きの見通しが良いです。
しかし、久しぶりに引っ張りだされたという「秘蔵盤」なのか、ところどころで盛大なスクラッチノイズがします。
ここでUNCORNさんが、「盤を洗ってみましょうか?」という申し出が。
5分ほど別室で作業されてから再び再生すると、スクラッチノイズが軽減されてほとんど気にならなくなったばかりか、音の鮮度も膜が一枚剥がれたみたいにクリアで鮮度が上がっています。
これはすごいテクニックです。

レコード素材に含まれている帯電防止剤などが表面に浮き出してくるために起こるスクラッチノイズを、特殊な方法で水で洗うことで取り去れば、非常にクリーンな鮮度のよい音楽が蘇ってくるのだそうです。
早速ベルウッドさんは、その奥義の手ほどきを受けたいと懇願されていました。

いつの間にか夕暮れ時になったリスニングルームは素敵な照明の灯火でインテリアとしても素晴らしい雰囲気を醸し出しています。

ご自宅を辞してから、3人はご近所にある中華料理店で夕食を摂りながらしばしの歓談タイム。
そこでは、ここには書けないいろんな話題が飛び出してとても面白かったです。

単身赴任解消となって大阪へ帰りますが、また機会を作って聴きに行きたいと、後ろ髪を引かれるようにして、再会を約してお別れしました。

本当にありがとうございました。

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