私の「エンジェルアイズ」 – ハイレゾ歌姫Marcia Seebaranとの再会

日記・雑記
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今年は入梅が遅れそうだとの予報をつい2,3日前にテレビで見ました。
そのせいか、さわやかな好天がこのところ続いていて
ずっとどこか避暑地の高原にいるかのような気がして
そろそろ都会のくらしが恋しくなってくるような。。。
そんな今日このごろですが、
みなさんはどんな音楽をお楽しみでしょうか?

今日は、音楽をめぐる探訪シリーズ?! 第3弾です。
まずはこの映像をごらんください。

「Marcia Seebaran_Live@Backstage HongKong」
youtube.com/watch?v=DFXdQ-ggkiM

なかなか雰囲気のあるシンガーですよね。
寄せては返すさざ波のようなグルーブ感をつくりだす
独特のフレージング。
その魅力にハマルとけっこうやみつきになります。
ウォーム系の声質で、中音域はわずかにハスキーな色がのります。
声を張ったときの高音域はスーッと伸びていき、透明感があります。
私はこのひとの声こそシルクの形容にふさわしいと思っています。
ちょっと褒めすぎなのは承知です。
しかし、なんともやわらかで、
さらっとした光沢が感じられるのです。。。
こういう声の持ち主をほかにも聞いているように思うのですが
なかなか思い出せません。
声質的に似ているのは、ビリー・ホリデイのように思うのです。
たしかにスイートなところがあるけれど、
ビリーよりは、ブライトな感じがしますし
シャーデーやトレイシー・チャップマンのような存在感も
すこし感じますが
彼女たちにたとえられない、手触りの温かさもじゅうぶんあって
かえってそれが魅力であるような。。。

こんな賛辞をならべてしまう
Marcia Seebaranという歌姫との出会いは
これがきっかけでした。
「KENT POON – AUDIOPHILE JAZZ PROLOGUE III」(2008年)

ハイレゾ音源のわりとさきがけ的なもので
CDとハイレゾ音源の入ったDVDがパッケージになったかたちで
販売されていました。

amtrans.co.jp/musoft/dws/ajp3/ (日本語での紹介)
hifitrack.com/en/node/2949 (ここで試聴可能)

お聞きになったかたもいらっしゃると思います。
1曲目の“ You’ve Got A Friend”は、特にお気に入りで
この曲だけを聞きたくなるときがたまにあるぐらいです。
原曲が好きなのはもちろんなのですが、
この歌姫の声がハイレゾサウンドできこえてくると
えもいわれぬ爽快感があって、
それがやみつきになってしまったのでした。
彼女がこのアルバムで歌っているのは5曲あります。

M3. My One And Only Love
M6. Lush Life
M7. You’d Be So Nice To Come Home To
M12.Afro Blue

どれもそういった爽快感と高揚感がないまぜになったような感覚を
おこさせるところが不思議にあって。。。
でも彼女のほかの作品について、きちんと調べるようなこともなくて
存在自体がちょっとミステリアスなままだったのです。

ただきっかけがなかっただけなので、
先日、ふわっと、彼女のことを調べてみました。
カナダのモントリオール出身。
父はトリニダード出身で、母はフランス系。
少女期はオーボエ奏者を志望するが、
歌うようになって、そちらの才能を買われ、
ジャズやポップ音楽のフィールドに。
地元のホテルのラウンジ等でジャズを歌ったり、
ジャズフェスに参加したりしながらキャリアを積み、
地元のコンテストで優勝してからは、トリオでツアーにまわったり、
香港やシンガポールに武者修行に出たりと活動の幅を広げる。
いくつかのエレクトリックな構成のユニットへの参加を経た後、
2004年に1stアルバム「Thankful For You」をリリース

(このアルバムはまだ入手可能のようです。
私はネットからFLACをDLしました)
以上は、彼女の公式HPのバイオから要約。
marciaseebaran.com/en/biography.html

その後の彼女の来歴はよくわからないのですが
コマーシャルフォトの勉強もしているようですし
音楽活動が順調というわけではないようです。
でもこの日記の表題にかかげた
スタンダード曲として有名な「Angel Eyes」の
このバージョンは偏愛しています。

「jaffa feat. marcia seebaran – angel eyes」
songdrop.com/artists/jaffa-feat-marcia-seebaran-angel-eyes/

例によってふんわりと歌うなかに、せつない哀しみが透明感をもって
よく表現されていると思うのです。

また昨年末に彼女の歌とギターでデモ演奏されたものが
Youtubeにアップされています。
ボブ・マーリー、U2、トレーシー・チャップマンのカバーや
トラディショナルをとりあげたものなのですが
ギターの弾き語りということもあって
これなんかは気に入りました。

「For You – Tracy Chapman (Cover by Marcia Seebaran) 」
youtube.com/watch?v=fWvY4RKhYrw

私はもう彼女のファンですので、彼女が歌っていれば
どんな曲もある程度は気に入ってしまいます。
しかし客観的に考えると、これまでの彼女の作品でのマスターピースは
やはり「AUDIOPHILE JAZZ PROLOGUE III」の5曲という気がします。
ご本人はもっと多様な音楽表現を志向しているようにも思いますが
ジャズボーカルで再度シーンにチャレンジするような状況が訪れたら
とってもうれしい。。。
そうは思っているものの
「マイ・エンジェル・アイ」相手には、私からの願いなど
届くわけもないことはわかってはいるのですが。。。

それはともかく。。。
これから暑い夏に向けて
彼女のさわやかな歌声が
みなさんにもっと聞かれるといいな~
そんな思いで
この稿を終えたいと思います。

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