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あるピアニストの系譜:アレッサンドロ・デリャヴァン篇

日記・雑記
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                     2019年12月07日

2009年のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した
ピアニストと言えば、みなさんご存知の辻井伸行でした。
このコンクールにおいて、ファイナリストには残らなかったものの
ジョン・ジョルダーノ審査委員長による特別賞を受賞し
また別のあるピアニストに
「これまでの人生で聴いた中で最も興味深いピアニストの1人」と
激賞されたピアニストがいました。
それが今日ご紹介するアレッサンドロ・デリャヴァンです。

私が彼の演奏に魅かれるきっかけとなったのは
今年の夏の終わりごろに聞いたモンポウのピアノ曲集でした。

「música callada」(ひそやかな音楽)というピアノ曲集を
初めて聞いた時、ものすごく不思議な感慨があって、
一聴するとサティのような坦々とした曲が続いているのですが
繰り返し聞いていると、妙にテンションを感じるようになり
このピアニストの内面の白熱ぶりに
耳が引き寄せられていることに気づいたのです。
気分の問題かな~と思いつつ、
モンポウのことを調べていると
彼の実家の生業が鐘造り職人だったことを知り
ハッとしました。
「モンポウのピアノって鐘の音じゃないの?。。。」
そう思って、このデリャヴァンのピアノを聞いてみると
なんだか妙に納得できてしまいました。。。これは鐘だ、と。

そして、モンポウ自身の演奏をはじめ、
他のピアニストの演奏も聞いてみたのですが、
デリャヴァンの演奏がいちばん鐘っぽい。。。のです。
いちばんの要因は響きです。
アタックと残響のやや長い感じがピタリとはまる感じがしたのです。

その後、いろいろな彼の演奏を聞くことになりました。
特筆すべきは、ちゃんと聞いていなかった(汗)ゴダールのピアノ曲集。

これはモンポウとはかなり印象が異なります。
なんというかゴダールの歌曲のユーモラスさを写し取ったような趣の
ピアノで、ヴォーカルがのっかっていてもおかしくないような
よく歌うピアノなのです。
でもどこか心寂しいペーソスの感じもよく描けていて
「泣き笑い」なんだよな~と感心。

そのほかゴダールのような
いわゆるメジャーどころでない作曲家の作品集も
おもしろいものが多いです。
わりとよく聞くのが、彼とずっとコンビを組んでいる
ダニエラ・カンマラーノ(ヴァイオリン)との共演集です。
好きなものが多くて選びにくいのですが
フレッシュな二人のやりとりが展開されているような気がする
『アントン・ルビンシテイン: ヴァイオリンソナタ全集』を
推しておこうと思います。

デリャヴァンは多作の人というか
ものすごく精力的にレコーディングをこなす人で
しかも長尺のものもけっこうあります。
最長は、先日K&Kさんへのレスでもご紹介した
サティの「ヴェクサシオン」ですね。

840分収録です。。。
ある意味、彼のピアニストとしての強靭さ(狂人さ)(笑)を
表してもいるようで、なかなかに懐の深いピアニストです。

最後は続篇への展開上
ショパンをご紹介しなければなりません。
私のイチオシはエチュード全集。
彼の変幻自在な演奏ぶりがよく伝わってきて
快演(怪演)だと思います。
単調な流麗さをあえて拒んでいる感じというか
私は思わずかみしめて聞いてしまいます。。。

さてネタバレしないうちに続篇も書かないとな~。。。

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