電源環境と電源ケーブルの音の違い

日記・雑記
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にゅまさんとの先日のオフで電源関連の比較が印象的だったので、できるだけ詳しく書いておきたいと思います。電源ケーブルの素材と仕上げで音は大きく変わる世界のようです。とくに元素の族が変わると大きく音が変わるというのは興味深い話でした。

[:image1:]

・ベルデン
比較する前に基準として聞いた最初のケーブルです。これは普段使用しているものですが、特に大きな音質的な特徴はなく、変に強調した部分もない音です。一般のケーブルから一回りクオリティを上げたような雰囲気です。
http://www.shima2372.com/all_lineup.html

・銀単線
銀はある程度太くないとダメらしいので多少太めの素材らしいです。ベルデンと比較すると非常にストレートで引き締まった音、奥行の見通しもよく、素直なハイファイサウンドでした。

・銀シールド
銀単線にシールドを施したものです。銀単線と比較すると高域に癖が出て、低域の量が増えます。総じてハイファイな雰囲気自体は変わらないのですが特徴の出方が単線とは違います。シールドあるなし、その素材でも音が変わってしまう微妙な世界の模様です。

・銀+アルミ
レンジは広いのですが何故か音が埋もれます。ワイドレンジで見通しの悪い音というのも珍しいのですがこれはまさにそうでした。軽い?元素数の低い?金属はあまり良くないらしいです。オーディオではあまり出番がなさそうな音です。

・プラチナ単線
魅力的な音です。繊細でこじんまりとしたやさしい音です。こう書くと音が悪いみたいですがそんなことはなく分離は非常に明瞭でした。独特の響きがあるのですがこれがまた上品で雰囲気を感じさせます。当日「かわいい音」というオーディオではあまり使われそうにない表現が飛び出しましたがまさにそんな感じです。

・プラチナ+インジウム?合金
プラチナの魅力を残しつつ銀線のようなレンジの広さを兼ね備えた音です。ややプラチナのカラーの濃さは減退しますが非常にバランスが良く使いやすそうな音質です。独特のカラーとクオリティを維持した絶妙な逸品と思います。

・プラチナ撚り線
極細プラチナ10本ほど?を柔らかい被覆(特殊な素材を使ってるらしいですが何か忘れました)でつつんだケーブルです。これも非常にバランスが良くプラチナの魅力はそのままで欠点をなくしたような音です。分離とレンジのバランスが非常に優れており全く変な癖を感じさせない仕上がりです。被覆素材と締める強さでも音が変わるらしく、かなりの試行錯誤の跡が見受けられます。このあとベルデンに戻しましたがベルデンが曇った遠い音に聞こえるくらいの差がありました。

・詳細不明ビンテージケーブル
見た目は茶色の細いビニール線です。写真にも地味に写っています。どうみても100円くらいの見た目なのですが意外と音は良いです。低域が薄いのが弱点ですが中高域は銀線ほどではないですが非常に引き締まっていて見通しがよくベルデンよりも高品質かもしれません。結構古いものらしいです。

・ウエスタンエレクトリック14GA
レンジ広めで明るく元気の良い音です。方向性は明確ですし質の悪いものではないですが、個人的には好みではない音でした。ロック等アメリカンサウンドが合うかなと思います。
http://ja.aliexpress.com/product-fm/518012221-HIFI-Club-wholesale-Western-Electric-14GA-with-P029-C029-1-5M-power-cable-US-power-cords-wholesalers.html

■ブレーカー配線での音の違いについて

続いてにゅまさん宅の電源環境での音のについてなのですが、ブレーカーから極太のオーディオ専用線を引いているのがまず一番の印象です。

通常の屋内配線であるWattagate壁コンセントからの音と比較するとまず鮮度が全く違いました。極太配線の方を先に聞いたので最初わからなかったのですが、壁コンセントからの配電に切り替えると音が非常に遠く、もこもこと不明瞭に聞こえるほど違いがありました。極太配線にしてからクリーン電源が不要になって撤去したというだけあって、クリーン電源など入れなくともとてもメリハリのある音になっていました。

次に照明を消した時の音質差を比較しました。照明を消すとわずかですが高域が明瞭になった気がします。再び照明を付け直すとやはり音がやや曇ります。このあとTransparentのPIMMを持ち込んでいたので、極太配線>PIMMという接続にしたのですが、照明を消した時の音そっくりになりました。PIMMはこの極太配線の環境であってもその効果を発揮するようです。音が遅くなるということはなかったです。

最も興味深かったのは通常の自宅などでPIMMをつけるとPIMM無しよりも音が暗くなることが多いのがここでは全く違う変化だということ。普通はPIMMを入れることにより余計な響きが除去されることで高域がおとなしくなり、整理されたことによって全帯域も引き締まる、というような変化が普通です。しかし極太配線の環境では暗くなるようなことはなく高域が明瞭になるという全く違う変化でした。

通常では PIMMなし:高域に雑味が乗る PIMMあり:高域がおとなしくなる
極太配線では PIMMなし:明瞭な音 PIMMあり:高域が明瞭に

これは通常の屋内配線ではそもそもノイズが多すぎる状態のためか、音に歪が多く含まれている状態。そこにクリーン電源を入れると余計な響きがなくなるわけですが、極太配線の環境では既にクリーン電源を通した状態以上であり、クリーン電源によってさらに高度な次元に引き上げられているのかもしれません。

要するに、ギラギラした音 → おとなしい音 → 更にメリハリの聞いた音へ

悪い環境→良い環境、として並べてみると上のようになるのかもしれません。また一つ面白い体験ができました。この日は他にLinn CD12との比較についてや真空管アンプの音等、書きたいこともあるのですが、今回は電源関連の比較として、またの機会としたいと思います。にゅまさんありがとうございました。

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