コミュの皆さんこんにちは。
最近活発な投稿が多いですが、ともすれば感性のみに頼っていたオーディオ機器の評価にエビデンスの裏付けを求めるのは決して悪いことでは無いですが、それのみに偏りすぎて数値第一になり、人間の感性を否定する風潮になりはしないかと、側から見ていて心配してましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
さて、拙宅のオーディオ環境も今年になり少しだけ変化を見せていますが、決して大幅な機器の入れ替えの話でも有りませんし、同じ機器を使用されているコミュの方も極僅かだと思いますので、余り参考にもならないかも知れません。
拙宅の送り出し機器はHDDプレーヤーHAP-Z1ESに、保有するCDをリッピングしたものやハイレゾ音源、更にここ数年はデジタルエアチェックしたFM放送のライブ音源がどんどん増えています。
Z1ES自体には出川式電源搭載の改造を加えていたものに、内蔵のHDDはデフォルトの1TBを、コミュのfukuさんのアドバイスで選定した2TBのに換装したところ、デフォルトのHDDよりも音質面で改善を見せました。
更なる音質面の改善として昨年秋からテスト評価に取り組んできたのが、Z1ESからの音源送り出しをデジタルアンプのSD05にデジタル伝送することで、音質改善の効果が小生耳で確認できるのか?というテーマでした。
優れたパワーDACを搭載してスピーカーからの影響を排除するNFB回路と、左右チャンネル間のクロストークがないSD05は、これ一台でスピーカーを過不足なく駆動して小生の求めるコンサートホールの揺るぎのない音場に浸れる再生を実現しています。
しかしながら、設計発売から期間も経っている機器の宿命で、最近主流となっているDSD再生やUSBデジタル入力端子といった最新の送り出し機器との接続に苦労していました。
せっかくのデジタル音源をアナログ変換して送り込み、SD05で再び88.2/24にA/D変換してからパワーDACに入れるというのは、どう考えても余分な回路を通るので少なからず悪影響がかる筈だ、という仮説のもとに、Z1ESからSD05までデジタル伝送を可能とするためのDDコンバータ導入を決めたものの、その道程は簡単なものではありませんでした。
という過去形の話ではなく現在進行形の話です。
昨年秋にテストしたWEISSのDDコンバータINT204の最新バージョンはDDコンバータとしては高価だったこともあり導入の優先順位を下げた経緯がありましたが、今年になりチャンスを得てエーワイ電子製のアナログ電源も含めて導入したのが、まだ春には遠い頃でした。
Z1ESからのUSBデジタル入力をINT204に繋ぎ、同軸デジタルケーブルをSD05に繋いで試聴開始しました。
今年のファームウェアのアップデートでDSDネイティブ再生に対応したZ1ESからDSD128音源を再生したところ明らかに音質の改善コンサートステージの音場の再現性の改善が見られ、つまりは音楽を聴いていて楽しくなるのでした。
昨年テストした時はまだZ1ESがDoP再生しか対応してなかったのでDSD再生時には小さなグリップ音が発生して、やや興ざめなところもあってDSD再生の印象を悪くしていたのですが、ネイティブ再生対応で音質改善が目覚ましくなりました。
此れは良い!!大成功でした。
しかしいいことはここまでで、気を良くしてPCM音源を送り込んだ途端、INT204の入力信号ランプが消え全く音が出なくなりました。
さては故障か?と思い、再起動やケーブルの抜き差しなど色々トライしましたがうんともすんともいいません。
困ったなーと思い、何気なくDSD音源を送り込んだら再びINT204の入力信号ランプがDSDを受けていることを知らせ、何事もなく再生が始まったのです。
昨年秋のファームウェアのアップデート以前のZ1ESでは、USBデジタル信号が弱くて接続がうまくいかないという相性?の悪さが報告されていましたが、ファームウェアのアップデート以降はINT204も繋がったことを確認して導入したのに??の気分でした。
早速SONYのサポートにメールで症状を伝えてDSDは認識するのにPCMはダメなのはおかしい!?と訴えましたが、機器の相性もありSONY製品以外との接続はサポート対象外とのつれない返答だったので、昨年秋のファームウェアバージョン(18444R)では接続確認できたから導入したINT204が、その後のファームウェアバージョンアップで接続不良になったのは納得いかない!!?と食い下がったのですが、今後のファームウェアバージョンアップの際は今回の問題を考慮して、より多くの機器が対応できるよう開発に伝えますので勘弁してくだい、ということでした。
取り敢えず、DSD音源は高音質になって満足して聴いていますが、この状態でいつかわからないバージョンアップで繋がるようになるのを待つのもどう考えて、今度はPCM音源に対応するDDコンバータをお借りして試聴を始めたのが、令和になってから既に一月経った頃になります。
お借りしたのはHiFace Two Pro。
これは電源も要らず繋ぐだけなので簡単ですが、Z1ESからのPCM信号をアッサリと認識してくれます。
しかも、音質の面でもZ1ESからのアナログ接続よりも改善がみられます。
ヤレヤレ、これでアナログケーブルを全て撤去出来ました。
ジックリとPCM音源を試聴していると、フォーマットの違いつまり、44.1/16から、48/24、96/24、192/24とハイレゾになるほどアナログ接続のデジタル伝送との改善度合いが向上するのです。
またエアチェックした48/24のライブ音源の音質も、生で放送を試聴していた時の印象と変わりなく聞こえます。
これは、デジタル音源をアナログ変換してスピーカーを駆動する回路が、SD05のSマスターのパワーDACに集約された効果かなと考えています。
現状はDSD用にINT204、PCM用にHiFace Two Proと使い分ける運用で、ケーブルの抜き差しに手間がかかりますが、音質面での満足にはかえられませんので、お借りしたままのHiFace Two Proを返すまでにファームウェアのアップデートでINT204でもPCM音源に対応できのか、ヤキモキしている今日この頃です。
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