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表面研磨のススメ

日記・雑記
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またスピーカー関連ですが、今回は塗装表面について書きます。

2000年近辺を境に、RoHS指令により中規模以上の法人は、製品に対しての油性塗料使用を自粛させる動きが世界的に始まっています。

これは車産業を初め、様々な業種で行われていますが、オーディオ業界も例外ではありません。

RoHS指令以降の製品の塗装には水性塗料が使われていますが、2000年近辺は水性塗料の黎明期なので、経年で大気中の湿気と反応してしまい、塗膜が極端に柔らかくなってベタ付いたり、クリアーなどでは白く変色して濁ってしまう事象が多発しました↓

※ハイファイ堂サイトより抜粋

私の知る限りでも、こういう状態が複数のオーディオ関連企業の製品で発生しています。

 

ついでですが、Sシリーズの(9800、9900、5800、4800等)エンクロジャー板材の吸湿割れの画像もありました↓

前にも書きましたが、この状態になっても、代理店のハーマンインターナショナル、本国のJBL双方に対応を依頼してもアッサリ断られます。

例え現行品でも、新品でエンクロジャーを注文する事も出来ないとの事。

 

まあ、これは極端に悪い劣化の話ですが、見た目でここまで行かなくとも、塗装表面が経年で凹凸が出来る状態になる事が多くなります。

私のメインスピーカーがそうで、やはりRoHS指令に対応した塗料のせいか、塗膜表面の平滑性があまりよろしくない状態でした↓

↑パッと見は奇麗に見えますが、この板の表面を超微細コンパウンドでポリッシャー掛けしたモノが以下の画像です↓

カメラ画像では分かり難いですが、肉眼では全く光加減が違って見えて、触った感じもポリッシャー後はスベスベしています。

画像でも拡大すると分かりますね↓

↑上が作業前、下がポリッシャー後です。

文字の映り込みが段違いです。

ちなみに見た目だけでなく、ポリッシャー後には表面平滑性向上から音波の回折効果低減にも貢献し、音質も滑らかになっています(波長の関係から中高域が分かりやすい)。

水性でも良質なウレタン塗料(←日本製)を使えば早々に劣化はしませんが、塗装コスト、手間を考えると採用出来る製品はごく一部になってますね。高温多湿の日本で開発される塗料の方が吸湿の観点からは優秀な事が多いようです(原色でお勧めは関西ペイント)。

なので、ハードルはグンと上がりますが、既存塗膜の上からウレタンクリアーで塗装するのもアリかと思います。

以前、板材が吸湿で割れたのもあって↓

上のポリッシャー画像はちょっと前の画像で、現在はウレタンクリアーで追加塗装を施しています。

 

もし、ポリッシャーをやってみたいという場合には、ダブルアクション(←シリンダー拳銃ではないw)仕様を購入すると失敗し難いです。

1万円前後で販売されていますが、モータートルクはプロ用に比べるとかなり弱めです。

シルク印刷で「プロフェッショナル」とありますが、全然プロ用ではありませんw

シングルアクションはトルクが強めですが、これを使うと塗膜を簡単に剥がしてしまいますね。

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