パソコンのFile再生に使用しているES9018 DUAL DACです。
30年選手のPCM1702 DACの電解コンデンサ交換の効果が大きくて こちらがくすんで聴こえます。
何がと云われても難しいですが、低音の抜けが甘いのと中高音に雑味が混ざっているような気がします。
2012年作った14年選手で、パソコンに繋いでプロジェクターとセットで使用しているので使用時間は長いです。
その間にノートパソコンは3回更新しています。
そろそろコンデンサーの交換時期かも?
コンデンサーの数を調べるついでに基板の端子台に繋ぐトランスの引き出し線にテプラを貼り付けました。
平滑用コンデンサーが縦型で密集しているので、ブロック型より温度上昇が大きいような気がします。
触ると熱くは無いけど かなり高い(動作中はもう少し高温?)・・・寿命的には微妙です。
主力機で使用時間が長いので110℃タイプのオーディオ用コンデンサーを用意しました。
同じ容量/耐圧の中でも一番高価だったのに色が安っぽいですね。
このDACもパスコンはOSコンにしているので電源部の電解コンデンサーみの交換です。
交換後の内部です。
コンデンサーが黒地に金文字から青地に黒文字に変わったので内部の見た目が大きく変わりました。
全て交換してしまえば、違和感もなくこれはこれで有りかな?
整流後の平滑コンデンサーの数がやけに多いと思っていたら、低ESRを狙ってか? 1巻線当たり4個パラにしていました。
整流直後【定電圧前】のコンデンサーのESRは、音の抜けに直結するのでよく考えられています。
取り外したコンデンサーです。
元も105℃の物を使っていました。
交換後の音の変化は前回ののPCM1702 DACと同じ傾向で低音の変化が顕著です。
–
–
–
–
さらに古い物が有りました。
1975年頃発売の半世紀を超えたSANSUI CD-10チャンネルデバイダーです。
2006年にオークションで購入、電源を入れる前に電解コンデンサーを総替えしたので20年選手です。
後にツェナーDiからノイズが出たので電源周りの半導体も全て交換しました。
更新のために2020年に4CHの真空管式チャンネルデバイダーを作りました。
交換すると真空管式は高分解能だけど低音が・・・
少し考えれば・・・周波数分割の時定数【C・R】はサブウーハーとツィーターでは1000倍違います。
周波数が低くなるほど時定数は大きく【回路負荷は重く】なります。
高インピーダンスな真空管式だと低くなるほど無理が掛るかも?
そこで時定数負荷の軽いスコーカーとツィーターは高分解能な真空管式に、時定数負荷の重いウーハーとサブウーハーは低インピーダンスのCD-10にしました。
結果として今だに使用中ですが、前回のコンデンサー交換から20年経っています。
そろそろ交換時期です。
調べると前回使用したMUSEコンデンサが生産中止に・・・
今なら入手可能なので、思い切って交換する事にしました。
購入したコンデンサーです。
緑のが生産中止になったMUSEです。
電源のコンデンサーは前と同じ110℃タイプのオーディオ用コンデンサーにしました。
小電力で小さかったコンデンサーが更に小さくなっていました。・・・発売当初からだと極小に
交換後の内部です。
青丸の電源のコンデンサーは、小さくなったので容量を470μF→2200μFにしました。
赤丸部分はコンデンサーが多かったカードタイプのOPアンプです。
全部で6枚有ってここだけて72個交換しました。
真空管からトランジスターに変わった時期だと斬新な方法だったと思われます。
取り外したコンデンサーです。
外す時に1個リードが抜けたので寿命間近だったみたいです。・・・そっと使用すれば何年かは行けたかも?
動作確認のために使用中のクロス設定【60/600/6KHz】の周波数特性を測りました。
問題無さそうです。
今回はフィルター素子部分は触っていないので、1か所OKなら他も大丈夫だと思います。
セットで使用している真空管式チャンデバの周波数特性です。
製作した時の測定です。肩特性が微妙に違いますが、遮断周波数は同じです。
これらのLowとMid LowはCD-10,HiとMid Hiは真空管式を使用しています。
肝心の音はCD-10はウーハーとサプウーハーのみなので大きな変化は無いと思っていましたが、
ベースが弾けるようになり、ピアノの打撃音と後に続く余韻の対比が綺麗に・・・アレレ
ウーハー以外の部分に影響が?
20年の劣化は大きかったみたいです。
年数が経つと動作はしても本来の性能は出ていないかも。
それも少しづつ劣化するので気が付きにくいのが難点です。
音を保持するには定期的な保守は欠かせませんね!














コメント ※編集/削除は管理者のみ