事務所内では基本的に映像系(TVやビデオ)の演技レッスンが行われる。映像系と舞台系では同じ演劇でも異なる部分が多い。そんな観点から、事務所内で特別に舞台演劇のワークショップが行われた。参加者は約30名だった。
映像芝居と舞台芝居の大まかな演技の違いは様々な見方はあるが、自分は下記と捉えている。
〈全般〉
映像系ー視覚(アップあり)を優先した芝居
舞台系ー視覚もあるが、音声を優先した芝居
参考まで
ラジオドラマー音声のみの芝居
〈形態〉
映像系ー日常と変わらない所作や語り
舞台系ーホールの後方にも届く声量と所作
〈舞台芝居と映像芝居の対比〉
・舞台系では、声量は声を張り音量を大きくする
・舞台系では、台詞で感情の表現を伝える
参考まで
ラジオドラマでは、声量は不要であるが、視覚がないためより強くキャラクターを出すことが必要である
このような前提で、普段は映像芝居のレッスンを受けている人に向けての舞台芝居のワークショップが開催された。ポイントとなるのは下記だった。
①舞台発声の基礎講習
映像系と異なり、張って語り音量を出すことを前提とした発声の基礎を実施した。低い音から順に、響かせる場所を変える。「胸」「喉(声帯)」「口(歯の辺り)」「鼻腔」「頭」と響きを感じながらの発声の確認を実施した。
②ナレーションと台詞のある台本を一人ずつ読んで表現の確認を実施。
概要は主人公の目を通したナレーションと台詞を語り、主人公の性格を「するどい」か「おっとり」かに性格分けして台本を読み、意図した通りに感じてもらえるかを確認し合う。
こうしてみると、映像系≒シアター系 舞台系≒オーディオ系 と照らし合わせても近しいものがあると思った。
シアター系で映像があると音は気にならなくなる。
オーディオ系では音の表現がすべてとなる。
視覚がまったくないラジオドラマでは、キャラクターを30%増しくらいにデフォルメして演じる。
こう考えると視覚がまったくないオーディオでは、生の演奏よりも色濃く再生した方が疑似的にでも生の感覚を味わえるのではないかと感じた。言い換えると、視覚がない世界では生を再現することがベストではないと言えそうだ。そういえばソフトの編集の仕方もその傾向にあると思った。

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