1月最後の日曜日、湘南海岸近くにお住いのH氏から、オーディオ&コンサートのオフ会への誘いがあったので、喜んで出かけた。
ブログの方もご覧ください。
今回ご一緒するのはマイミクのN氏。
H氏宅を訪問するのはこれで5回目だろうか、その度に部屋のアチコチに手が入れられていて、コンサートホールの響きを再現するというH氏の願いに着実に近づいているのを感じていた。
今回は、2×4構造の住宅床板を基礎からジャッキで支えて低域の共振点を、分割することで共鳴を押さえ込まれている。
その効果は如実に現われていて、低域の共鳴による低音の遅れやニゴリが解消されたおかげで高音域までがすっきり見通しが良くなり、響きが減衰する様が手に取るように判るようになった。
室内楽からフルオーケストラまで用意されたCDが再生されると、音のシャワーに包まれるような快感が押し寄せてくる。
そこで鳴っているのはまるでミューザ川崎シンフォニーホールの前列3列目で聴くフルオーケストラの音響そのままである。
機器の入れ替えはほとんどない中、部屋の音響に手を入れるだけで、ここまで持ってくる努力は並大抵のものではない。
H氏の今年のオーディオにかけるテーマは、「心にしみる音」だということで、音楽会での感動をオーディオでも感じ取りたい。
そこで、持ち込ませていただいた音楽は、弦楽器でもヴィオラの渋い音が心にしみる、Russian Viola / 今井信子からルビンシュテイン作曲ノクターン。
次に聴かせていただいたのは、バロックヴァイオリンの名手メルクスが録音したBiber: Mystery Sonatas/Eduard Melkusの終曲パッサカリア。
オリジナルはLP時代のアルヒーフレーベルで1968年リリースされたものだが、今でもメルクスを超える演奏には出会えていない。
最後に聴かせていただいたのは、ポルトガルの酒場で夜な夜な歌われるファド、Fado Em Mim/Marizaから1曲目のLOCCURA。
マリーザの歌うファドは、伝統的なそれとは違いJAZZやアフリカンミュージックの系譜も感じ取れるが、このアルバムでも声帯を絞って歌うファド独特の歌い回しが心にしみる。
心にしみる音楽を堪能したところで、横浜市青葉台にあるフィリアホールへ電車で向かう。
コンサートオフの話は次回の日記で。
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