FLACの再生とタグの管理について
この雑記の④でAVアンプ(AVP-A1HD)でFLACを再生する際に、サーバー側の見直しが必要というところまで書きました。
AVアンプ(AVP-A1HD)をDLNAを使って再生する際、元のデータは主にCDからリッピングすることになります。リッピングについては以前の日記で書いたとおり、Pioneerのドライブでリッピングしています。
リッピングしたままのデータ(WAV)は一応非圧縮なデータとなるので、そのまま聞くのが一番良いのですが、タグを埋め込む事が出来ないので、曲情報やアルバムアート(ジャケット)の管理をするのには適していません。
タグの管理が行えるロスレスコーデックにはいくつかありますが、汎用性や自由度を考えると、LINN DSシリーズなどでも対応フォーマットとして採用されているフリーコーデックの「FLAC」で管理したいと思っています。
AVP-A1HDのDLNAによるFLAC再生に、追加で必要になるのは2つです。
- CDからタグ情報が入力されたFLACファイルを作る
- FLACをトランスコードせずに、タグ情報と一緒に配信できるサーバー
FLACの作成について
CDからタグ付きのFLACデータを作る手順については、いろんなサイトに紹介されていると思いますので、詳しいことは省略しますが、簡単に書くと手順は以下のとおりです。
- CDをリッピングしてWAVデータを取り出す
- リッピングしたWAVデータをFLACに変換
- 変換したFLACに、タグ編集ソフトを使い、CDDBやAmazonのデータベースからデータを引用して、アーティスト名や、アルバム名、曲名などに加えて、ジャケット写真などをアルバムアートに登録※出来るだけ統一して正確に入れないと、あとで困ります。
- タグに情報を入力したFLACを、サーバーのフォルダにコピー
これでおしまいです。時間は掛かりますが、慣れれば簡単な作業です。リッピングにはEAC(Exact Audio Copy)が有名ですよね。編集ソフトはたくさんありますが、わたしはMonkeyMediaを使っています。
FLAC配信用のサーバーについて
問題は「FLACをトランスコードせずに、タグ情報と一緒に配信できるサーバー」です。FLACのタグの読み込みと、変換せずに配信できるものに「TwonkyMedia(有料)」というメディアサーバーソフトがあります。TwonkyMediaをPCにインストールすればいいのですが、あまり時間に余裕がなく手間を掛けたくなかったので、今回はTwonkyMediaを搭載したNASを導入してみることにしました。
導入したNASは「Buffalo LS-CH1.5TL」です。
LINN DSシリーズでも公式に推奨されている機種ですね。大きさはルータくらいで、特に気になりません。動作音は、HDDやFANの回転音とケースの共振音はしますが、比較的静かなので、スクリーン裏に置けばほとんど聞こえなくなります。(あとで振動対策をする予定。)ちなみに振動による影響を考えると、SSD搭載型のNASも良かったのですが、TwonkyMediaが搭載されていないようなので却下しました。
基本的な設定は、すべてWEBブラウザからセットアップしますがLANケーブルでルータ(もしくはハブ)と繋いで電源を入れて、専用のユーティリティを使うとすぐにWEBブラウザからアクセスできます。
デフォルトの設定でよければ、説明書どおりにチョット操作するだけで、メディアライブラリを構築してDLNAサーバーとして動き出します。(説明書どおりやれば5~10分で設定は終わります。)
CDからリッピングして作ったFLACデータを、この「Buffalo LS-CH1.5TL」に保存して、メディアライブラリの設定から、ライブラリを更新します。これでNASの設定&準備はおしまいです。
再生と音質について
あとは以前④で書いた手順の通りPlugPlayerを起動して、
メディアサーバー ⇒ NAS(Buffalo LS-CH1.5TL)
再生機器(レンダラー) ⇒ AVアンプ(AVP-A1HD)
をタップして、選曲してやれば再生されます。
再生した曲にちゃんと情報が入っていれば、アルバムアートも曲名、アーティスト名、アルバム名なども綺麗に表示されます。※ちゃんと入っていないと、「※不明」となります。
一応、この時点での動作環境を書いておきます。
動作環境
動作環境は以下の通りです。
- サーバーには「Buffalo LS-CH1.5TL」※TwonkyMediaが稼動
- クライアントにはAVプリアンプ「DENON AVP-A1HD」
- コントロールアプリは「PlugPlayer(Ver.3.1.3)」※NasAuもOK!
音質については、ファーストインプレッションでは、NASから再生はPCやUSB接続のの場合とあまり変わらない印象でしたが、NASを横置きにして上面に制振シール(fo.Q)を貼り、fo.Qのインシュレータとでサンドしてやると、断然NASから再生する方が良くなりました。私の環境では、音の位置が高くなり、特に前後方向への空間の広がりがグッとよくなりましたね。
懸念だった「プチッ、プチッ」ノイズですが、これもなぜか解決しました。サーバーPC(PMS)経由で再生していたときには、曲の切れ目に時々「プチッ、プチッ」っとノイズが入る事がありましたが、NAS経由のFLAC再生ではなくなりました!
詳しい切り分けはしていませんが、サーバー側のパソコンか、ソフトの問題かなぁと推測しています。
おしまいに…
他にも、LANケーブルのさらなる短縮化など改善したいところは残りますが、これでひとまず作りたかったモノが一応形になったので、この「AVアンプをDSプレーヤーとして使う!」もおしまいです。
これで満足できないなら、もうLINN DSシリーズを買うしかない!(笑
AVアンプ(特にDENON製の)をお使いの皆様のお役に立てると幸いです。
稚拙な文章でしたが、読んでいただけた皆様、ありがとうございました。m(_ _)m
コメント ※編集/削除は管理者のみ