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ネットワークについて知っておきたいこと⑤~機器の選定について~

日記・雑記
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ネットワークオーディオにあった機器の選定

前回までネットワークの技術的な観点について書いてきましたが、オーディオ的観点も欠かせません。

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今回は技術的なことを踏まえた上で、よりノイズが低減できる機器の選定する基準について書きたいと思います。

ネットワークオーディオに最低限必要な機材は「ハブ」と「ケーブル」です。内部へ混入するノイズ、外部へ撒き散らすノイズを極力少なくしたいのであれば、以下のような基準でハブやケーブルを選ぶといいでしょう。

スイッチングハブ(スイッチ)

  1. 筐体は金属製
  2. 電源コネクタは3Pタイプ
  3. EMI規格の「VCCI ClassB」もしくは「FCC ClassB」対応
  4. 電源は内蔵タイプ

ACアダプタは周囲にノイズを撒き散らして悪影響を及ぼすので、内蔵タイプの方が良いですが、ACアダプタをアナログ電源などに交換できるのであれば外付けタイプの方が良いと思います。

また、ハブを買う際に選択するのは難しいですが、品質の良いコンデンサを搭載したものが選べるとなお良いと思います。

ケーブル

  1. ケーブルは極力短いケーブルを選び最短距離で接続する。
  2. 丸型を選択し、フラット型は使わない。
  3. 高い規格(Cat.6やCat.7)のケーブルを使う。
    ※ハブが対応していることが前提
  4. より線ではなく単線のケーブルを選択する。

ノイズに強いケーブルとしてシールドタイプ(STP)のケーブルがあり、できれば使いたいところですが、シールドタイプのケーブルはハブがSTPに対応しており、適切な接地(アース)がないとノイズがのる場合があります。

オーディオ用のLANケーブルには、シールドタイプ(STP)が採用されているものが多いですが、使ってみて音が悪くなるのであれば、ハブ、アースを見直してみましょう。

接続する機器は最低限に

また、オーディオに使うプレーヤーとNASなどをつなぐハブには、必要のない機器を極力接続しない方が良いと思います。

市販されているハブにはスイッチング機能が搭載されており、関係のない端末には不要な通信を送信しません。※本来はスイッチング機能を持っている機器をスイッチと呼称します。

スイッチング機能を搭載していないハブは、受信した通信を受信したポート以外の全てのポートへ送信し、ハブに接続された機器が受信した通信の中から、自身に送信された通信を取り込み、それ以外は破棄します。

現在では入手することが難しいと思いますが、もしネットワークオーディオに使うことがあれば、余計な通信がプレーヤに流れてくるのでノイズの量は多いと思います。

一方スイッチング機能を搭載しているハブ(L2スイッチ)は、各ポートに接続されている機器のアドレス(MACアドレス)の一覧を記憶しており、その情報を参照して、各ポートに必要な通信だけを送信します。

上記のことを踏まえて比較すると、1つのハブやルータに直接全ての機器を接続する場合と、ルータやハブに1つオーディオ専用のハブを追加する場合とではプレーヤが接続されているハブやルータを流れる通信の量が全く異なります。

例えばパソコンでWEB上のHPにアクセスしたり、他のパソコンと通信したりする場合、接続されているルータを経由します。プレーヤが同じルータに接続されている場合、ルータの負荷に応じてプレーヤはノイズの影響を受けます。

このとき、オーディオ専用のハブが用意されていると、ルータはオーディオ専用のハブに接続されている機器には関係のない通信は流しません。その結果、オーディオ専用のハブの負荷は下がり、プレーヤへの影響も低減されます。

ノイズの低減を狙うなら、周波数は低い方が良いので、通信速度は遅い方が有利だと思います。全二重通信であれば10Mでも転送速度は足りると思いますが、もし音切れするようでしたら100Mに、環境に合わせて使ってください。

…とここまでノイズを低減する方法を書きましたが、ノイズが少ないからといって、実際の音質が必ずしもその人にとって好ましいものになる、というわけでもありません。

基本的にノイズ量をできるだけ低減することは大切だと思いますので、基礎としてノイズの少ない機材を選択して、アクセサリなどで好みの音質に調整されるのが良いと思います。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。これでこのシリーズは最終回となります。(多分)

お読み下さいました皆様、ありがとうございました。m(_ _)m

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