道中膝栗毛レポ【第37話:Michel邸 後-1編】

日記・雑記
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「なんや、この低音は、ウッドベースやない。エレキベースや!」・・・作戦は、このKin-yaさんの一言から始まった。

つづき自分が「ベースが寝ころんで演奏しているのはおかしいでしょ」と言った記憶がある。続けざまに辛口な感想が飛び出したので芯の強いMichelさんもたじろいだ。そこで、同じ曲をサブウーファーなしで聴かせていただくことにした。すると、すっきりしたベースが現れると共に、中高音がきれいになりボーカルの位置がすっと下がり、ピアノが綺麗になる。皆が「これは良いサウンドだ!」と心底思ったし、言葉にもした。Kin-yaさんなどは「ウチではこんな綺麗なピアノは出ませんぜ・・・」とまで褒めていた。

実はこの反応は、前日の夕食時にMichelさんが我々の鼓膜と脳みその破壊指令を出した、教授からの指令を受けて実行したものだった。その指令とは「Michel邸は良いサウンドなのにサブウーファーを入れることで台無しにしている。自分がいくら言っても聞かないので、説得してきて欲しい。」と言うものだった。これは、後から聞いた話なのだが、MichelさんはKin-ya邸のサウンドを聴いた時からその低音に惚れてしまい、自宅でも同じ音を出そうとしてサブウーファーを追加したものだと聞いた。そこで、その指令を受けた3人はMichel邸のサウンドを聴かせてもらった上で、サブウーファーがない方が良いと感じられたら、サブウーファーを止めることを説得しようというミッションだったのだ。

だが、Michelさんの意志は堅い。これだけの言葉責めとアメとムチを浴びながらも「女の好みも色々ある。スレンダーが好きな人もいれば、グラマーが好きな人もいる。私は、グラマーが好きなんだ」と言って聞こうとしなかった。

それでは試聴を進めようということで、ボーカルやジャズ系の音楽をサブウーファー有りと無しの比較で進めた。だが外部から来た人間には、どう聴いてもサブウーファー無しのほうが良いサウンドだと思った。このような大型のSPを12畳程度のスペースに入れられているのだが、音像・定位も等身大に現れ、フォーカスもあっている。量感は多くはないが、スピードを感じる低域と、きれいな中高域だ。何が不満と言うのか理解が出来なかった。

次に、クラシックを聴かせていただいた。確か、レスピーギのローマの松だと思った。ここでは、サブウーファーを付けると前方から行進して来る部分が、後ろから行進してくる感じだった。たぶん壁や引き戸が揺すられて音を出しているためだと思った。サブウーファーを切るとちゃんと前から行進してくる。


そして、Kin-yaさんの一言が出た。「このスピーカーでクラシックを聴くのは無理や、スピーカーを変えなさい!」

次回につづく

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私が頑固(自分ではそう思っていないのですが)なのは、私がオーディオの師匠と仰ぐ方から言われた言葉が心に深く響いているからなんです。
その言葉とは、「自分の為のオーディオなんだから、自分が気に入った音を出していればそれで良いのです。人に褒められる為のオーディオじゃないのだから。まず耳を鍛え(生演奏を聴き)、時間と金をかけて完璧な装置を構築したとしても、果たしてその価値を正等に評価してくれるひとがどれだけ居るでしょうか。オーディオ総人口から言えば、100人に一人も居れば万々歳と思います。違いが分からないひとも多いでしょうし、みな価値観が違うのですから。」というものです。

PS
しかし、師匠も私ちの音を聴いて、「SWは必要ない」とおっしゃってました。あれっ!
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> 「ウチではこんな綺麗なピアノは出ませんぜ・・・」

いやホント、あのピアノは絶品でしたぜ。
今も、耳の奥にあの音が残っています。

> 「このスピーカーでクラシックを聴くのは無理や、スピーカーを変えなさい!」

えーっ!そんなことまで言ったのっ?!記憶にない・・・。
やっぱりKin-ya語録、ヤバ過ぎッ!

Michelさん、重ね重ね申し訳ない。

Songbirdさんの一行書きが出ませんように・・・。(^_^;)

・WH(教授)さん

> 私は、早く売りに出した方が良いと言っただけだと思うのですが(^_^;)

オイオイ・・・。
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Kin-yaさん ネタになり易いんですよね~スイマセン(^^;

スイマセンついでなのですが、私の方はSongbirdさんの一行書きがいつ出るか、いつ出るかと心待ちにしてしまってま~す。今週ご対面でしたっけ。自重されているのかもしれませんね(^^;

でも、本当、今回の訪問は楽しませて貰いました。
私はオーディオをやっている限り、いややっていなくとも、今回の経験が語りネタになると思いますね。

私の方は後もう少しで終わりですが、テツにバトンを渡しますので、まだまだ終わらない膝栗毛です~(^^;
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Michelさんは強力な味方を得たようです。

サブウーファーは難しいですよね。
私も一時挑戦したのですが、あえなく撃沈しました(^^;

実は、Michelさんは私が802Dのネットワークを外してマルチアンプにすることを考えていた時に応援してくれたんです。その時も

「自分の為のオーディオなんだから、自分が気に入った音を出していればそれで良いのです。」

と言った考え方だと思いましたので、首尾一貫していますね。
一見するとおとなしそうな方なのですが、芯が強い!そしてエロい!
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そっちが村雨なら、こっちは斬鉄剣だぁ~!
なんもかんもぶったぎってやる~!

がんばるぞー!オォー!

PS
ヒジヤンさん

私は非常に気が多くて色々な音が好きなんです。
爆音も好きですが、消え入るような繊細な部分も好きなんです。

また、ジャズとクラッシックも両立させたいし。

以前、中学時代の同級生の女の子(今はおばさん)に、実は昔「NちゃんとAさんとS子さんとYさんとTちゃんが好きだった」と言ったら、「一貫性が無いね」と言われました。

要するに欲張りなんですね。
だから私の好みは誰にも理解されないと思います。
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欲張りMichelさん どうもです(^^;

真相はそうだったんですか~、いや~当日の記憶と自分の解釈も入っちゃったのかな。当日の記憶のままに今、Michel邸最終話を書き終えた所です。違う所は、訂正してくださいね!

あくまで私の記憶の解釈と言うことで、お許しあれ~(^^;

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