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シェエラザード

日記・雑記
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千夜一夜物語の語り手として描かれる、ペルシャ王の妻シェエラザード。この王の妻シェエラザードが語る物語をテーマとした、リムスキー=コルサコフ作曲の交響組曲:シェエラザードが聴きたくなりました。


押し寄せてはうねる波のようなオーケストラと、千夜一夜物語=アラビアンナイトを思わせるソロを聴いて、まるで映画を見ているような感覚に浸りたいと思ったからです。

ラックの中から手持ちのDiscを探してみると2枚ほど見つかりました。この曲では、押し寄せるようなダイナミックなサウンドと、そこにかしこに飛び交う楽器のソロが物語を奏でるように聴けるかが楽しみのポイントです。

1)ゲルギエフ指揮 キーロフ歌劇場管弦楽団 2001年録音盤

押し寄せるようなダイナミックさはピカ一です。その迫力に思わずのけ反ってしまうほど豪快な録音ですね。録音レベルが異様に大きく、オーディオマニア御用達音源と言われるだけのことはあります。ですが音が平面的です。そこにかしこに飛び交う楽器のソロを立体的に楽しみたいのですが、ここに不満が残ります。最後まで聴かずに止めてしまいました。

2)コンドラシン指揮 コンセルトヘボウ管弦楽団 1979年録音盤

これはいいですね。押し寄せるようなダイナミックさあり、そこにかしこに飛び交う楽器のソロも立体的に聴けて満足でした。気が付いたらカップリングされているボロディンの交響曲第2番まで聴き終えてしまいました。

よい音源に出会うと、もっと他によい音源はないものかと欲が出てくるものです。インターネットを物色していると目に留まるDiscがあったので、入手して聴いてみました。

3)インマゼール指揮 アニマ エテルナ オーケストラ 2005年録音盤

古楽器使用のオーケストラが奏でるシェエラザードですが、聴いてみてビックリです。押し寄せるようなダイナミックさもあり、ソロ楽器が明瞭でしかも立体感たっぷりです。そこにかしこに飛び交う楽器のソロを聴くと、まさにアラビアンナイトの物語で、40分以上ある大曲を2回も通しで聴いてしまいました。グランカッサの弾力ある低音の響きもたっぷりで、オーディオシステムの実力把握や追い込みの完成度を確認するための検聴音源としても有効かと思います。

好きな音楽をよい演奏のよい音で楽しめる、墓場にまで持っていきたくなるような音源は簡単に見つかるものでもありません。このインマゼールのシェエラザードはとても良かったので、どこのレーベルなのかを確認してみました。「Zig-Zag Territoires」というフランスのレーベルで、古楽録音からはじまったが徐々にジャンルを増やしているとのことです。初めて購入したレーベルの作品でしたが、このCDが気に入ったので続けて何枚か取り寄せてみようと思っています。

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さすがにクラシック音楽フリークだけあり、レス内容が詳細にわたりますね。このシェエラザードですが、映画を観るようでクラシックファンでなくとも楽しめる曲だと思い取り上げました。しかもオーディオ的にも楽しい曲で、オーケストラが目覚ましい進化を果たせたと感じている中で、悦に入って聴いていたというわけです(笑)

この曲の印象ですが、自分からすると画面なしでもそのシーンを見て、感じるような曲ですね。題するとすれば、千夜一夜物語でも語られる、「シンドバットの冒険」でしょうか。

自分の楽しみ方は、ベルリオーズの幻想交響曲と同様なドラマチック音楽としてです。クラシック音楽通からすれば、深みのないものと感じられるのかもしれません。

ですが、音だけでドラマを感じるのですから視覚的な効果も大事だと思っています。そこにかしこに浮かび上がるようなソロの立体音響の魅力を大事にしたいです。

その上で、
>冒頭の「王のテーマ」は猛々しい恐ろしいものであるべき。
というご意見には賛成です。

ですが、シェラザードは大王が略奪した若い乙女に一晩夜伽をさせ、夜が明けるとその乙女を殺してしまうことを、やめさせようとして志願して王のもとに赴いたのですから、力は弱くても内面の強さや、女の色気を色濃く出すべきですね。王の猛々しい恐ろしさをも上回るほど魅力的な「シェラザードのテーマ」が必要です。
(話の内容は、つっこみがあるといけないので日記を書く前に調べたものです(笑)

そんな価値観の中では、自宅で聴くには3)インマゼール盤がよかったのです。理由は本文の通りです。

2)コンドラシン盤は、ダイナミックさと立体音響を同時に楽しめるよさを感じました。ただ、ソロの音色の魅力は一歩劣りますね。
自宅にあったコンドラシン盤は、
1、リマスターのデッカ単品CD、
2、初期リマスターのデッカ セットものCD、
3、ボックス内のフィリップス廉価CD
の3枚がありました。聴き比べてみると、
1>2>3の順にノイズが少ないのですが、
1>2>3の順にヴァイオリンの音色の魅力が減じていて
痛し痒しでした。自分は3がいいかなと思いましたが、他の意見もあるかと思います。

一方で、
1)ゲルギエフ盤はダイナミック的豪快な面は魅力的ですが、音が平面的で好みません。典型的なマルチマイク録音だと感じます。また録音レベルの高さも尋常ではなく、自分が通常オーケストラを聴くときに平均的に、-30dBあたりですが、シェエラザードではダイナミックさを際立たせたいこともあり、2)、3)では-28dBに調整しました。ですが、1)のゲルギエフ盤では、かなり上げても-35dBです。7dBの差には驚いてしまいました。

ですが、これも拙宅のシステムで、自分の価値判断に照らし合わせて聴いた結果でしかありません。絶対値としてこの盤がよくないなどとは毛頭言うつもりもないです。

なぜならば、個人的な価値観は除いたとしても、システムによっては、このダイナミックさを大いなる魅力として感じるでしょうし、立体的な音場再生が出来ていなければ、3)インマゼール盤や2)コンドラシン盤の魅力は半減してしまいます。

極端な例ですが、イヤフォンやヘッドフォンで聴くときによい録音もありますし、大型スピーカーに合うものも、小型スピーカーに合う録音もあると言うことです。

実演でも同様です。ホールによって音はかなり変わります。ヴァイオリンなどは響きの豊かなホールが合うと感じますし、ピアノはソリッドな響きの方が合うと感じています。

極端な例ですが、ライナー・キュッヒルが弾くソロヴァイオリンを第1生命ホールの1階の最前列で聴いたときに、汗が出るほどひどい音で帰ろうかと思いました。ですが、緊急避難として2階の袖席に移動したらまずまず聴けたという経験もあります。

音楽や音の評価は言葉で意見を交えても不毛なので、次の機会に音を前にして論議したいと思いました。
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