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MFPCとCDPの比較–自宅での試聴

日記・雑記
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MFPCによるデジタル送り出し性能の正確さに感銘を受けたので自宅試聴をお願いしました。とは言え、自宅で比較するとなればあまりに大きな差が出てしまっては落ち込む可能性もあるので、現用のCDP(エソテリックK-03Xs)でもやれることはやって対決させようというスタンスです。

今回の比較は、MFPCは最新の5台構成+STPファイバー仕様とCDPはヒジスペシャル対策仕様です。

比較にあたっては、自分のCDPをテコ入れして臨んだのですが、MFPCも更にバージョンアップしていました。留まるところを知らいなMFPCですね。

MFさんには午前中にお越しいただき、前回はCDPが不調でしたので、同じソフトでの現状確認です。

①ケルティックウーマン1曲目
・前回は不調と言いますか、CDPが異常を来していましたので伴奏に入る「シャンシャン」という音が下から聞こえると言う指摘を受けました。これが異常であったことを確認してもらいます。
・更に振動対策他のテコ入れの効果も感じてもらいました。さすがに耳がいいですね。異常の排除の部分と改善の部分を聴き分けされていました。

②アヴェ・マリア/幸田浩子
・こちらも歌声にブレがないことを確認してもらいましたが、下記の追加指摘を受けます。
・振動対策で楽器の音がしっかりした反面、歌声の力強さが減ったのでは?原因は振動対策で、ノイズが減ることにより力強さ感が減ったのではないか?と言われていました。

③カノン/オルフェウス室内管弦楽団
・この音源では音にベールが被っているとの指摘でした。
・ただ、この指摘は後のMFPCとの比較のポイントとなってきます。音と音楽の関係も面白いものです。

④ブラームス交響曲第1番/フィッシャー&ブダペスト・フィル
・この曲でも、前回は異常であったことの確認をしてもらいました。
・部屋の壁を超えるサウンドを味わってもらえたようです。

午前中の現状確認を一通り済ませた後で、MFPCのセットアップです。最終段のPCだけはDACの近くに設置して、他のPCは出来るだけ離す形で設置されました。最終段のPCにはUSB SFPに光接続してから変換してUSB接続しています。配線が這い回る実験室の様相ですが、この自由度を活かして数々のデモも行われました。

セットアップの後は、MFPCの暖気も兼ての昼食タイムとしました。

さて本題のMFPCとCDPの比較タイムです。午前中に現状確認をした音源を主体にMFPCでの再生を聴いていきます。今度は自分がリスニングポイントに座って聴かせてもらう番でした。先ずはわかり易いソプラノ音源です。

②アヴェ・マリア/幸田浩子
[:image6:]・MFPCでの再生が始まり、最初に感じたのは情報量の多さです。何度も聴いている音源ですから、少しの違いも手に取るように感じられます。普段より音数は多かったです。ただ鮮度は思いのほか高くなかったのです。
・歌声の安定感はよかったです。ただ、コントラバスの音がセンターから聞こえて違和感がありました。

こんな感想を述べると、すぐにMFさんが動きました。
「今のはレベル6の音です。次にレベル7の音を聴いていただきます。」と言われてPCの設定変更です。ウェルフロートも出動しましたので、MFさんも本気モードに入ったようです。

(最終段のCDPの天板にのせたPCは、ウェルフロート設置は逆効果でしたので外しました)

<<レベル7(PCの機能をルーン操作と再生だけに絞り、他の起動は出来ない状態にした仕様)での試聴>>
・一聴で音の鮮度が上がっていることを感じました。
・歌声の安定感はそのままに、コントラバスも右奥に定位して奥行き感も十分です。
・レベル6の時は、よい面悪い面だと思いましたが、レベル7となるとMFPCが全項目にわたり上と感じました。
・以降、レベル7での試聴です。

③カノン/オルフェウス室内管弦楽団

・先ほどベールが被っていると言われたのがよくわかります。弦楽器群の音が聴いたこともないほどの鮮度と明瞭さで鳴っています。最初はちょっとビックリしたのですが、徐々に見えすぎに感じて来ました。
・カノンは第1ヴァイオリンから第3ヴァイオリンまでの旋律が幾重にも重なりながらハモる音楽です。音が重なり合いながらふわっとした響きを感じるのが心地よい音楽なのですが、そこが感じにくいのです。

そんな感想を述べると、下記のコメントでした。
「音楽によっては明瞭すぎのマイナスが出ることもあります。」「MFPCを導入すると部屋の音響も見直す必要があることがあるのです。」

①ケルティックウーマン1曲目

・この曲はMFPCのメリットが発揮されました。鮮度が高い音がミキサーの意図したであろう通りに飛び回ります。圧巻の再生でした。

④ブラームス交響曲第1番/フィッシャー&ブダペスト・フィル

・交響曲では、MFPCは音数が多く、細かな音の定位までもがピタリと決まります。CDPでは細かい音の若干の揺れを感じました。やや揺れがある方がホール内に各楽器がハモり合うような響きを感じるというよさもあります。ただ、より一層のサウンドアップを図るためのポテンシャルをMFPCに感じました。

聴き比べた曲の全ての対比を書き上げてはいませんが、概ねこのような対比だったと思います。鮮度や定位の良い音を情報量豊に送り出すMFPCでした。ただ、すべての音楽を音楽性豊かに再生するわけでもないようです。簡単に言えばMFPCは見え過ぎてしまう面もあると感じました。

MFPCを採用するのであれば、これに合わせて機器のセッティングをして、部屋の音響もMFPCに合わせてチューニングする必要がありそうです。自分の感想とMFさんの見解を話し合った結果の結論でした。ですが今の自宅のCDPではMFPCに負けているのも事実なので、更なるテコ入れを考えることにします。

それにしてもポテンシャルの高さを感じたMFPCでした。興味津々に次々と質問させてもらうと、様々なデモを披露してくれました。ディレッタを使った伝送は変更なしの条件で、最低2台のPCで再生が可能と言うことで、2台再生から3台、4台、5台にした時の音の変化や、カッパー VS ファイバーの音の違い、その他の比較など、これでもかと言うぐらいデモしてもらいました。後半は、デモの内容を記していこうと思います。

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