何年振りか思い出せないです。もう5回くらいは聴かせてもらっているはずなのですが。。。今回は、サウンドの再構築に取り組んだことをきっかけに、再びY氏のサウンドを聴きたくなったので行って来ました。
久しぶりでしたが、やはり広い専用室はいいです。床面積が24畳で天井高が3.2m、壁面は3重となっており中間に空気層を設けることで遮音と音響性能を両立されています。広さだけでなく専用室の工夫が随所に施されてるのですが、そこで聴くサウンドはスケールが大きいです。もちろん部屋だけでなく、機材とウデと3拍子揃っているからこそのサウンドが流れるのですね。
前回訪問の時まではB&Wでマルチサラウンドをやられていたのですが、今は2chに回帰してデジタルとアナログで楽しまれています。
先ずはデジタルからということで次々とCD/SACDを聴かせてもらいました。
そのサウンドは、一言で言えば「実がぎっしりと詰まった濃い音」です。もちろん音場空間は以前のサラウンドには敵いません。ですが、生よりも濃いと思える音像が目の前に現れるのにはたまげました。
このサウンドの主役はMagicoのA5です。このスピーカーに惚れたので、サラウンドから2chに回帰したとのことでした。
オールアルミのボディと密閉型のカチッと引き締まった濃い音は、自分がこれまで聴いたオーディオサウンドを塗り替えるものでした。濃い音が好きな自分にピッタリな音です。
アナログの音は更に鋭敏となり、この音は狂気の領域に入り込んでいると感じました。立ち上がり鋭く、空間を切り裂くようなサウンドです。
さて、今回は自分のサウンドの再構築の検証をしたいと思っての訪問でしたので、その視点から特に印象に残ったことをピックアップしておきます。
①ボーカルが太刀打ちできない
フランスのポップ調なジャズボーカルでは、前述の音の濃さと音像型のセッティングが相乗効果で、艶めかしい姿が目の前に浮かびます。
アニソンでは、いくら音量を上げても煩さは微塵も感じずにノリのよさが際立ちました。
昭和歌謡曲では、子供のころに聴いた歌謡曲が現代に蘇る感覚です。昔の日本の曲がこんなにいい音で聴けるなんて!と感動ものでした。
◆今回の再構築では、ボーカルにも力を入れたつもりでしたがまだまだです。先々の課題が出来ました。
②クラシックの大編成は追いつけない
最後に掛かったマーラーの交響曲第2番のスケールの大きさに圧倒されてしまいました。分厚く張り出す低音楽器は生の迫力を遥かに超えます。これぞオーディオ的快感とも思えるサウンドにただただ圧倒されていました。
◆このサウンドは、この部屋を抜きには考えられません。なので、どう足掻いても近づくことすら敵わないと思えるサウンドでした。
以前はサラウンドにやられ、今回は2chでやられました。Y氏はdejavu時代にならした極悪人の一人ですが、半世紀に渡りオーディオに打ち込んで来ています。オフ会の中でも「オーディオって面白い」という会話が、まるで合言葉のように飛び交ったオフ会でした。
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ヒジヤンさん、こんにちは。
Y氏のリスニングルームは圧巻ですね。
この広い空間に余裕をもって配置されたA5。すべてが羨ましいです。
半世紀って、、天井とか壁や床にあるもの全部に深い意味があるのでしょうね。
もっともっと経験を積まなければと思いました。
拙宅オフ会は間近です。
ちょっとラジカセでも聴いて耳のハードルを下げてからお越しください(笑)
genmiさん、コメントありがとうございます。
今日もtonkatsuさんのところに行って来ました。29日から冬期休暇だったのですが、休みを取って(笑)
広い空間と考え抜かれた音響的配慮が羨ましい限りのスケールの大きなサウンドですが、部屋の環境が違いすぎて参考にならない面もありますね、ですが、再構築結果と比較しながら聴かせてもらって勉強になりました。今回はgenmiさんをお招きするのでボーカルにも力を入れたのですが、まだまだでした。Y氏にも「ボーカルをテコ入れしますので、その後にお越しください」と言って来ました。
この方は、半世紀の間中にオーディオに力を入れて来られた方なのでネンキが入っています。頭領という感じです。ですが、フランクで話もし易い方ですから一度訪問されるといいかと思います。「オーディオを次の世代に受け渡すのが課題だね」、なんて話していました。
あっ、加えてtonkatsuさんが同年代なので交流されるといいかなと思いましたよ。
ヒジヤンさん、再レス失礼します。
確かにお部屋と機器のレベルが違いすぎて参考にならない部分はありますが、ヒジヤンさんが絶賛されてて熟練マニアの方の音を純粋に体験してみたいですね。
>「オーディオを次の世代に受け渡すのが課題だね」、なんて話していました。
それこそ日本が抱えている伝統工芸職人の技術やノウハウの次世代への承継問題と近いのかも知れませんね。自分の年齢と同じぐらいの経験ってもう国宝レベル級だと思います。
今週お会いしたときにもっとお話をお伺いしたいです。
tonkatsuさんのお宅にも行かれたのですね。仕上がったヒジヤンさんの耳にgenmiサウンドは大丈夫なのであろうか(笑)
>あっ、加えてtonkatsuさんが同年代なので交流されるといいかなと思いましたよ
お部屋の写真で『バリケード』があったのでgenmiより一回り以上お若い方かなと想像していました。そのお話も楽しみにしていますね。
genmiさん
頭領は自分より少しお兄さんです。genmiさんはtonkatsuさんより少しお兄さんかな。ですが、同じ同世代という感覚です。tonkatsuさんも家族とのバランスを取りながら熱心にオーディオをしていると感じましたので、切磋琢磨出来るだろうなと思いました。
>「オーディオを次の世代に受け渡すのが課題だね」
これは本当にそうなんですよね。文明の利器でチョイのチョイなんて絶対にいかないはずなので、伝承が大事です。旧い人が培ってきたものをベースに新しい人材が更にレベルを上げて、また次に受け継いでいく。こんなに楽しくも勉強出来る趣味が廃ってしまうのは残念でなりません。
今週のオフ会で新たな交流の話もしていきましょうね。
ヒジヤンさん こんばんは
凄い部屋ですね。 ハウス IN ハウスの構造ですね。 物凄くS/Nが高く静寂感が とてつもないですね。
憧れますね。
近くに そんな贅沢な空間を お持ちのお宅が あるのは とても 羨ましいです。
ぜひ 体験したいですね。 でも 刺激が 強すぎるでしょうか??
x1おやじさん、コメントありがとうございます。
空間自体はx1おやじさんのところの方が広いですが、普通のオーディオ機器で鳴らすなら、このくらいがちょうどいいかなという感覚です。新しくリスニングルームとシアタールームを作られるとお聞きしていますので、こちらは是非一度訪問されると参考になると思います。長老もリスニングルームを作る前に参考に行かれたと聞いています。
サウンド自体は、x1さんとも、長老とも違いますが、「濃い」「オーディオ的な快感」という意味では格別かと思います。
ですが、ウチからは近くではなくて2時間くらいかかります。埼玉よりの東京なので、x1さんのところからもそれほど遠くないかと思います。
追伸
tonkatsuさんが、x1さんのお宅に伺いたいと言われていました。
ヒジヤンさん
こんばんは
トップ画像を見た瞬間、あれ?!B&Wじゃなかったかな?!と思ったくらいなので結構印象深くY氏邸のイメージがバズケロには残っているようです。
立派な部屋に良いイメージに立つスピーカーの位置関係に目が行きます。
マジコのスピーカーは以前試聴した時、ユニットがブルブルよく動いて濃い音色という印象が残っています。
頑丈な躯体がびくともしないですよね。
う〜ん、これは聴いてみたいです。
ところで、ハードル上げ過ぎていません???
でも、オーディオって欲張りなんですよね〜
気持ちはよくわかります。
後進へ引き継ぐとは言っても、これは体験しかないですよね。
聴く人のセンスもあるし難しいですね。
バズケロサウンドの音とノウハウは一代限りで儚く消え去るのも仕方ないかな?!とは思っています。
では、では
バズケロさん、コメントありがとうございます。
お部屋のイメージが残っておられましたか。
印象が強かったのでしょうね。
まだスピーカーを導入されて1年なので、あと1年くらい経つとスピーカーがたれて来て、クラシックの優しい部分もちょうどよく鳴るはずと言われていました。その頃に、一緒に聴かせてもらいましょうか。バズケロさん一人では、道に迷う確立70%なので。
後進への受け渡しは、一番は体験ですね。そして、聴く人のセンスも同感です。この日も、「厳しいY氏の友故人にいじめられた(育てられた)」話題になりました。「ああいう人は中々いないですよね」なんて話にも。他方で、育つ人は「叩かれ強い面」も必要かもしれないですし。なにくそってなもので、genmiさんみたいに(笑)
>バズケロサウンドの音とノウハウは一代限りで儚く消え去るのも仕方ないかな?!とは思っています。
まだまだこれからですよ。長老の方々の活躍を見れば、ひよっ子の我々も頑張っていかなくてはなりません。