録音用の新マイク導入とテスト

日記・雑記
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生録用のマイクを購入しました。

Earthworks QTC50 です。
購入した後、なかなか試す時間がとれなかったのですが、やっと録音、試聴ができました。

今まで使ってきたのはコレ。

[:image1:]

オーディオテクニカの業務用マイクAT4050。大口径ダイヤフラム使用のコンデンサマイクです。
これを無指向性で使っていました。大口径ダイヤフラムとしては非常に素直な周波数特性を持ち、S/N比も優秀で耐入力も高いので安心して使うことができるマイクです。

[:image2:]

ただ、ダイヤフラムが大口径なので上図のように高域では20KHzでは減衰が見られます。96KHzや192KHzのサンプリングによる高解像度録音が普通になった現代の録音現場では楽器によってはその能力的不足は否めないところ。

というわけで、私にとっては清水ダイブのつもりで購入したのが、Earthworks QTC50

[:image3:]

これのマッチド・ペア、つまり特性の揃った2本のマイクです。

[:image4:]

ハイエンドのオーディオ機器を使われている方からはな~んだという金額かもしれませんが…。
現在市場に出回っている無指向性のマイクとしては最高レベルの周波数特性を持つものです。耐入力ではAT4050に劣りますが、私の使い方で耐入力が問題になることはないでしょう。
周波数特性は以下の通り。型番どおり(?)50KHzまで全くフラットな驚異的特性です。

[:image5:]

試し録音は自宅のピアノ、Steinway & Sons のType B、曲はドビュッシーの前奏曲集からアナカプリの丘と沈める寺。非常にダイナミックレンジの大きい曲で音域も広いので周波数特性の差を確認するには最適のソースだと思います。
オーディオI/Fはこれも最近導入したRME Fireface UCX。
Firefaceは最近はPCオーディオで使われる方が多いかもしれません。
私の環境でもこれでPCオーディオが可能ですが、私の場合はもっぱら録音用です。

その結果は…

やはり、音の差は高域の打鍵で顕著です。QTC50はスタインウェイのやや派手な高音に輝きがあります。ピアノ担当のカミさんの言葉を借りると、QTC50の方が明るい音。感度はスペック通りQTC50の方が約6dBほど高いことを確認しました。
これはS/N的にも有利でしょう。

ただ、QTC50の方がやや硬い感じもあります。これはまだ、ブレイク・インが終わっていないためかもしれませんが…(マイクにブレイク・インが必要なのかどうかは???)。ヴォーカルや弦などではもしかするとちょっと違った評価になるかもしれません。

これだけ投資したので音が気に入らなかったらどうしようと心配していたのですが、まずはひと安心。
今後はマイクのセッティングなどをもう少しいろいろ試して行こうと思っています。

ところで、今回のようにピアノの生録と再生を同じ部屋で行うと、その再生音にはいつもガックリきます。これは生のピアノの音は大きすぎて、とてもその音量を同じ部屋で出すことが難しいためだといつも自分を慰めるのですが…(笑)。
人間の聴覚の特性上、音量の違いは周波数特性の違いとして認識されてしまうことがあるのでそれかな…と。

フタを開けたサロン・コンサート用のピアノのフォルテの音はすさまじいので、測定したことはありませんが、たぶんピークでは120dBをはるかに超えるでしょう。この生と同様の音圧を再現できるのはアルテックのA4クラスじゃないと無理なのではないかと思ってます。

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