先日、グランドスラム邸にて、ウィルソンオーディオのグランドスラムシステムの試聴の機会を得ました。その音質には、心から感銘を受けました。
まず、音の明るさと元気さが際立っていました。しかし、その中にも煩さは感じられませんでした。特にピアノの音色は、そのアタック感とともに、非常に印象的でした。2chの音の整合性とその質感は、まさにハイエンドオーディオの魅力を凝縮しているかのようでした。
低音の再生能力についても言及せずにはいられません。そのF特性は、実に20Hzまで感じ取ることができ、まるでサブウーファーが組み込まれているかのような深みと空気感を持っていました。そして、サブウーファーを追加すると、その低音はさらに16Hzまで拡がりました。
急遽、現地でDirac Liveの測定を実施しましたが、設定の追い込みを行えば、より自然で深い低音を実現できると感じました。その日は、サブウーファーとDirac Liveが無い状態での2ch音質が印象的でした。
また、Auro-3Dの再生では、その正規配置によるリファレンス的な音場や包まれるような感覚が非常に良く出ていました。
一方で、グランドスラムとB&Wのスピーカーを組み合わせることで、整合性の問題で、音質自体はAuro-3Dより2chの方が優れていたと感じました。その日の試聴で最も心に残ったのは、滲みのない音質と、耳に心地よい高音でした。これは、部屋の音響特性の優れた点を強く感じさせるものでした。
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kawauso様
今回は遠路はるばるお越しくださいまして、誠にお疲れさまでした。また、過分にも我が家の音をほめていただきありがとうございます。
kawausoさんが「私は普段から、周波数特性や指向特性、スムーズな音を重視して聞いており、自分なりの基準や音の好みが明確にあります。」と書かれている通り、kawausoさんの耳は、若いだけあって我々お年寄りチームの聴こえ方とは違って、超高域まで聞こえてしまうので、普通のレベルの高域では、うるさく感じられてしまうのでしょうね。
また、大型SPよりも小型SP+サブウーファーの音を好まれるようで、X1おやじ邸や我が家のような音は、慣れるまでは大変だったろうと思っています。
また、世界中のどのシステムよりも現在の自分のシステムが最高とのことなので、我々のような物欲の塊のようなオーディオマニアにとっては、まったくもってうらやましい限りです。早く私もkawausoさんのような無の境地に達したいと思っています。でも、オーディオを趣味にしている限り無理かな(笑)
我が家から遠く離れたところにお住まいなので、今後お目にかかることはなかなか難しいとは思いますが、末永いミュージックライフを送られることを願っています。