音の冒険:Auro3D邸でのオーディオ体験

日記・雑記
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 先日、私はAuro3D邸という音響体験の聖地を訪れた。あの場所は多くの音楽愛好家たちがその音の質を極めるための場所として知られている。私自身も音の探求者として、そこで何を感じ取れるか興味津々だった。

 

訪問したその日の午前中、Auro3D邸から流れ出る音は私の期待とは裏腹に酷いものだった。私は一時的にリスニングポイントから逃れ、ソファに座った。昼食中、その原因が明らかになったのだが、理解の扉が開かれた。Dirac Liveの周波数補正が全帯域に対して施されていたことが問題だったのだ。その設定を1000Hzまでに修正したところ、待ち望んでいたAuro3D邸の真の音が解き放たれ、部屋は美しい音の海に変わった。

 

その音の広がりは、私が日常で体験するオーディオのAuro-3Dとは一味違っていた。私のオーディオは包み込むような独特の音響空間を創り出すが、それは一部に音場の狭さを感じさせる。しかし、Auro3D邸の音は開放的で、それが私に新たな発見と喜びをもたらした。それはLCRとFHLCRの背面の空間が大きいためだと考えられる。これは、音響設計の違いによるものか、部屋の形状や大きさによるものかもしれない。

 

そして、その音を紡ぎ出す役割を担っていたのが、Sonus Faberのスピーカーだった。そのスピーカーから流れ出る中音は柔らかく、まるで淡い影のよう。ウォームな音色は、心地良い余韻を残し、私の心を魅了した。その一方で、サブウーファーから再生された低音は、初めてのガルパンの再生ではいささか物足りなさを感じさせた。しかし、その後の音楽再生では、ティンパニ、バスドラ、ベース、サブウーファーが豊かな低音を提供し、期待以上の結果をもたらしてくれた。

 

私が体験できたもう一つの特徴的な要素は、ART(Dirac Live Active Room Treatment)の有無である。ARTがオンになっていると、部屋全体の響きが均一になり、音がさらに一体感を持つように感じた。

 

それでも、私はARTなしの音の方が好きだと感じた。それはより自然な響きを持ち、個々の音がより鮮やかに聞こえたからだ。ただし、これは私個人の好みであり、他の人にはARTありの方が好まれるかもしれない。

 

Auro3D邸の訪問は、音と空間、そして私自身との新たな出会いだった。それぞれの部屋、それぞれのスピーカー、そしてそれぞれのセッティングが、音の表現と体験に違いをもたらす。私がそこで得た経験と発見は、これからの音の旅をさらに深めるための大切な財産となるだろう。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. Kawausoさん

    今頃、東京でお買い物でしょうか?この度は遠路はるばるお越しいただき、Cmiyajiさん、シバンニさん、K&Kさんともども有意義な時を過ごさせていただきました。

    こちらは、今日はMyuさんという、地元の自作SP派の方のところでK&Kさんと連日の「オフ会」に臨み、金曜日からの3連荘オフ会をようやく終了し、戻ったところです。

    今回は、三日前に設定したばかりの、Default設定のARTで聴いていただきましたが、それにしても、「補正は、500Hzまたは1Khz以下に絞るのがGood」とずっと主張して来た私に対し、1か月前にTomy邸でお会いした時は、TomyさんとKawausoさんが揃って、「全帯域で補正して、ターゲットカーブを自己流に改変するのがベスト」と反論しておられたのがついこの前でしたので、昨日の「掌返し」(笑)に驚きました(爆)。

    まあ、3年も前からDirac Liveを使っている私と、この1か月の間に同じ結論になられたようで(笑)。

    KawausoさんのDenonは、これから、DLBCへのアップデートがあるでしょうし、その先にARTが来るでしょうから、まだまだ、その度に使いこなし・研究を進めていく余地が多く残っており、それにつれて、Dirac LiveやAuro-3Dに対する見方や主張もまた変わられるだろうと想像しています。

    Dirac LiveやAuro-3Dの新しい使いこなしを発見したら、引き続き情報交換をしましょう。私はこれから、ARTに関する記事を書いてまた「友の会」のブログにUPしますから、良かったら「将来の」参考にしてください。

  2. Kawausoさん、

    遠路はるばる関東方面への遠征、お疲れ様です。
    KawausoさんがAuro3D邸到着後早々にお持ちになったガルパンの再生をリクエストされたのにはビックリしました。(笑)
    あの暴力的な砲撃音に私は恐怖でおののいていましたが、あれで低音に物足りなさを感じられたとは…ご自宅ではどんだけ低音盛ってるんじゃって思ってしまいました。(笑)
    私も自分では低音フェチだと思っていましたが上には上があることを知りました。

    今回はAuro3D邸でKawausoさんやcmiyajiさんとお知り合いになれましたし、リニューアルされたAuro3Dさんのシステムも体験できたので私にとっては楽しいオフ会になりました。

  3. Auro3Dさん
    一ヵ月前は200Hzまでの補正ですね
    Tomy邸の音は全帯域の補正でもターゲットカーブを自然に聞こえるよう、よく調整されているのでおかしくは聴こえませんでした
    Dirac Liveのデフォルトはいけません

    K&Kさん
    低音の周波数特性的にはもう1~2dBのブーストですが、音の恐怖感は全く違いますよ!

  4. Kawausoさん、

    終に(早くもかな?)総本山に行かれましたか(笑)!
    ARTも導入直後でGood Timingでしたね。私もそのうち(9月)聞かせてもらおうと思います。

    K&Kさん、
    あの大砲の音、凄いでしょ!拙宅でも大爆音でしたよ!ガルパンって言うアニメなんですね。

    遅まきながら、先月/先々月のOFF会記をUPしておきました。

    • Tomyさん

      Auro3D邸のAuro-3D空間はまさにリファレンス的で素晴らしかったです。しかし、私の家のAuro-3Dも、方向性は異なるものの、クオリティ的には同等だと感じ、安心しました。

      ガルパンの砲撃の音、ピークが107dBでしたね。Tomy邸の前回より7dB高い再生でした(笑)

      ぜひ私の家にも足を運んでください。今までに聴いたことがない音をお聴かせできると自負しています。

      • Kawausoさん

        >Auro3D邸のAuro-3D空間はまさにリファレンス的で

        うーん、これ、私のところが、「リファレンス」<的>と判断できるとしたら、「リファレンス」そのものを体験したことがありますか?(笑)これは、「本物そっくり」という場合は、「本物」を見た人だけしか言えないという、哲学的な認知上のメカニズムの話をしています。

        実際は、「リファレンス」をどこかほかで体験されたことはないのではないでしょうか?実は、ここがAuro-3Dを普及させるうえで、最大のネックだと私は常々思っており、我々の会の存在意義なのですよ。

        2chの世界であれば、ちょっといいオーディオショップに行けば、誰でもある程度「リファレンス」とされる「2chの世界観」(音場・音像)を体験することができますよね。しかし、Auro-3Dとなると、その最適配置をしてお客さんに公開しているAVショップって、私の知る限りでは日本では皆無なんです。どこも、ATMOSのSP配置にしておいて、「Auro-3Dに切り替えましょうか?」なんてやってます(汗)。スピーカーの位置や向きが違うし、VOGもないのがほとんどなのに…

        「友の会」では、これまで入交さんというAuro-3Dソフトを制作している方の仕事場(WOWOWのスタジオと、熱海のご本人の仕事場)を訪問させていただきましたが、これこそが「The Reference of Auro-3D」というべきものです。残念ながらKawausoさんはこのどちらの企画にも参加されておられないので、「The Reference」の音場・音像は未経験だと思います。ただ、さすがにどちらも気軽に行けるところじゃないですね(笑)。

        そこで、拙宅の役割があるんです!拙宅には入交さんご本人が2度足を運んでくださり、あるべきSPの位置や角度、LineUpなどのご指導を受けて今の伊豆のSPセッティングがあります。試行錯誤の末、最後に彼に「合格です!」といっていただいたので、拙宅の音場・音像は、少なくともAuro-3Dに関する限り、「近似Reference」的なものになっているでしょう。だから私は「友の会」の皆さんをなるべくお招きしようと、「半ば<使徒>としてのMission意識から」(笑)お声がけしているのです(実は決して私は社交家ではありません。どちらかというと本当はオフは一人で音楽を聴きながら本を読んでいるのが大好きなタイプ=汗)。

        前にもどこかに書いていますが(MLだったかな?)、音像・音場はReference=標準=を定義することができますが、音質(音色)は別です。WOWOWのスタジオや入交邸の音質(音色)を好ましくないと思われた会員の方も少なくありません。拙宅の音質(音色)も同様です。

        Kawausoさんの場合は、音場・音像的には拙宅と大差なしだったわけですから、SPの位置や角度、LineUpなどは「標準」ということです。ということで是非、お友達をたくさん招いて、「正しいAuro-3Dの音」を聴かせてあげてください。そして今後はご自分の好きな音質(音色)を追求されて、それをある程度極めたと思われたら、是非お声がけください。広島まで試聴に伺いにお邪魔させていただきますので(その節は、お好み焼き付きでお願いします!)。

  5. Kawausoさん こんにちは
    伊豆のソナースとストームの 音は お気に召しましたか? 私が 検聴してから 随分と 改善されてるようなので 楽しめたのではないですか? サラウンドは 再生のフォーマットですから 従わざるを得ないのですが ARTなるもの どうなんでしょうね。 Kawausoさんが 違和感を覚えたのは 使いこなしが不十分なのか? ソフト自身の問題なのか? 補正は 出来るだけ使わないほうが良い!と 誰かが言っていたように思うのですが。Kawausoさんは プリとパワーの一体型ですね。今後は パワーアンプを追加して もっと質と量を確保できますね。 Auro3Dさんは プリと マルチチャンネルパワーアンプ。 拙宅は 一層の7個のSPの駆動は 全てモノラルアンプです。 2.3層は Kawausoさんと同じですから 部屋の広さからすると 負けてると言われてますが。 伊豆とたいして 変わりない 音響を構築されてるとすれば, 拙宅のは どう感じていただけるのか ドキドキ!!です゜。 
    お待ちしております。 

  6. Auro3Dさん

    Auro3D邸は製作者である入交さんの指導を受けたこと、そして私が音場を聴いての納得感から、それを「リファレンス的」と表現しました。私のオーディオルームのスピーカー配置は、変更の必要もないように思います。完成の域に達しています。ぜひ遊びに来てください。

    x1おやじさん

    ARTに関しては、いくつかの音源で聴き比べをしました。私は、ARTを使用しない方が部屋の本来の音質が出ているように感じます。しかしながら、Auro3D邸は部屋の問題点が最初から少ないので、ARTの有無での極端な変化は感じませんでした。問題の多い部屋では、感じ方が異なるかもしれませんね。

    AVC-A1Hのパワーアンプの性能は既に十分ですので、今のところ変更の予定はありません。少し気になるアンプはMonoprice M8250xです。現状で、ピーク115dBの砲撃音を体験出来ますよ!x1おやじさんのLS50 Metaの使いこなし、非常に楽しみにしています。

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