Phil-Mでの初投稿になります。Phile-web時代からでも相当久しぶりです。
ヒジヤンさん邸にお伺いしました。ヒジヤンさんとお会いするのも久しぶりです。
少なくとも5年は経っているでしょう。
Phil-Mでのバズケロさんとのやり取りを拝見し、コメントしたところお誘いいただきました。
最寄駅に到着後先ずは美味しい和食のお店でランチです。人気店のようですでに何組かが待ち状態でした。アジとカツオのタタキを頂いたのですがどちらも新鮮で行列も納得の美味しさでした。
お腹がくちたところでヒジヤンさんのお宅へ。
久しぶりの部屋はぱっと見は以前と同じにみえます。音楽に集中する為ストイックに窓を塞いでおられるところは年季の入ったオーディオファンの方に多く見られるセッティングです。
私など昼は明るくしたくなってしまうのですが取り組む姿勢の真剣さの違いですね(^^;)
さて曲は既にリストがあり、おおよそその内容でお聞かせいただきました。
それぞれのジャンルの最後に私の持参した同ジャンルの曲を聴かせていただく趣向です。
先ずは女性ボーカルです。
いずれも濃厚な声の表現です。特にソフィー・ミルマンは太めの声にピッタリの再生です。
大人の色気ムンムンという感じ。
ただ冒頭のピアノの音が一部私の耳にはビンビンくるところがありました。これは私の個人的なモノなのかも知れません。1KHz辺りの音でそう感じることが時々あるので。後で自宅で聴いたところやはり少しその傾向がありました。
私の持参したシーネ・エイでも潤いのある濃厚な声です。ただベースの量感は多過ぎに感じましたが元々音量が大きめなのでその関係かも知れません。
次はクラシックの器楽、室内楽です。ホルンコンチェルトではホルンそのものより室内楽団の合奏部分がなんだかとても良く楽しめました。それぞれの楽器の音のバランスが良いのとスピードが速い事がリアルな感触を生み出しているのだと思います。
スピードは四季でも発揮されカルミニョーラの面目躍如というところです。
そしてポッジャーのバイオリンの豊かな質感には参りました。
ポッジャーは私も好きなのですが、音が硬くて最近聴いていませんでした。バイオリンそのものの個性とCHANNEL CLASSICSレーベルの録音の所為かと思ってましたがどうやら違うようです。
ヒジヤンさんの部屋ではそのバイオリンは充分な柔らかさと潤いを持って響き渡っていました。
次のジャンルはJazzです。
アート・ペッパーのサックスの音がなんとも言えない惚れ惚れする様な質感です。
女性ボーカルのステーシー・ケントの曲でも感じましたが金管の中でもサックスの音が特別に魅力的でした。
そして、現代曲。
リゲティ弦楽四重奏曲、ペルトのCredo。
ヒジヤンさんは「現代曲なのでお好みでなかったらすぐ止めます」と言ってくれたのですが、これはどちらも凄く良い演奏でした。特にリゲティは弦楽器の可能性を追求し尽くしたようなワクワクするものでした。ヒジヤンさんはこのCDを購入する前に偶然生の演奏を聴いておられたそうです。何かの縁なのかも知れませんね。
そして最後はヒジヤンさんが長年心血を注いでこられた交響曲の演奏です。
マーラーの3、5、8番です。
音を回すルームチューニングの効果が如実に現れています。当にホールの最前列あたりで聴いている感覚です。
5年ほと前にヒジヤン邸でお聴きした音とは隔絶の感があるリアルで楽しい音です。濃厚かつ迫力満点、それでいて合奏の細やかな部分も明確に聴かせる演奏でした。音場感も自然な広がりをもっています。
以前とはアンプもプレイヤーも変わり進化していますが、それ以上に真鍮タワシアースや壁、天井の、それも常人では考えられない執拗な程の試行錯誤を重ねたルームチューニングの成果なのだと感じられました。
ずっと聴いていたいものでしたが時間もあり、お開きとなりました。
ヒジヤンさん、楽しく幸せな時間をありがとうございました。
コメント ※編集/削除は管理者のみ
Lotusrootsさん、5年ぶりでしたね。
5年間のサウンド変化の確認をありがとうございます。当日の感想と日記の感想が一致していますので、脚色や作文なしだと思いました。
ハード的なもので言えば、部屋とスピーカーは同じで、電力機器のみ壊れたので代替しました。自分が知っている5年間のサウンド変化は、機器代替によるものとサウンド磨きによるものがあります。
<機器代替による変化>
①CDP・・・細かい音が出るようになったが線が細くなった
②AMP・・・音が滑らかで綺麗になったが豪放さは減少した
<サウンド磨きによる変化>
③電源周り・・・音が滑らかになり、SNが大幅に上がった
④室内音響・・・空間が大きくなり、整理され、濃い音となった
こうしてみると、振動関係は5年前にはやり切った(つもり)で、変えたのはウェルフロートを廃止したくらいですね。この部屋で足掛け20年ほど追い込みを続けていますが、キリがないのは音響的なことだと感じています。
ただ、こうした自分が感じていることと、他の方に聴いてもった感想は違いがあることがわかりますので、それがまた思考のネタとなりますね。
<Lotusrootsさんのプラスの感想>
・ボーカルの濃厚な声の表現
・クラシックの楽器の音のバランスが良い
・弦楽合奏のスピードが速い
・バイオリンの豊かな質感
・サックスの音が惚れ惚れする様な質感
・現代曲がよい演奏と感じられたこと
・マーラーの濃厚かつ迫力満点、細やかな部分も明確に聴かせる。音場感も自然な広がり
<Lotusrootsさんのマイナスの感想>
・ピアノの音がビンビンくる
・ベースの量感は多過ぎ
こうしてみると、自分が感じてもらいたいところは感じてもらえましたし、気になるところもあったと言うことですね。ベースの量感が多すぎは、ジャズでは自分も感じていることです。ですが、クラシックの大編成ではこのくらいの低域の量感を持たせた方が心地よいのですね。だから必要悪でしょうか(笑)
気になったのは、「ピアノの音がビンビンくる」件でした。オフ会後に聴き直してみました。ソフィー・ミルマンの”Take Love Easy”の13曲目です。
選曲した理由は、「かないまるさんが、ピアノが上方定位する」と言ったという話題から、このCDを買いました。私のところでは、上方定位しないので他の方のお宅でも聴かせてもらっていますし、自宅でも聴いてもらっている音源です。
聴き直してみると、確かに「冒頭のアタックの強いピアノ」が耳障りに感じると言えなくもないと思いました。更に、ステンレスたわしで高域にアクセントを付けましたので、尚更強調されていると思いました。
ですが、自分が選曲しているので、「私には気にならない」部分なのですね。ですが、「Lotusrootsさんには気になる」。この相違点は大事と思います。過去の自分の体験の中でも、「オーナーは気にならないのに、自分はとても気になる」ということが、2回ほどありました。それも、これはどうにも許容できないというレベルであると自分だけが感じた経験です。わたしには、3~4KHzあたりにそんなポイントがあるようです。
この感想から、Auro-3D友の会の”フォッサマグナツアー”の不思議が紐解けた気がしました。
こうした認識も引き出させてくれて感謝です。
オフ会前の懇親のための昼食時の会話で、
・Lotusrootsさんは5年間でオーディオスキルを上げたな、と思いました。
そして、初めて聴く現代音楽を楽しんで聴いていただけたことにもビックリしました。音楽鑑賞のスキルも上げられたのではないでしょうか。
さて、次回はLotusrootsさんがサウンドをもう一歩追い込まれたところで、聴かせてもらいに伺いますね。今後ともよろしくお願いいたします。
ヒジヤンさん
コメントありがとうございます。
またお褒めのお言葉恐れ入ります。
私は単に元のレベルが低いので変化の幅も大きかったのかと思います。
それよりずっと高いラベルにおられたヒジヤンさんの更なる変化に、進化は限りのないものだと知らされました。
そらからコメントの中の”「私には気にならない」部分”というのはとても大事ですね。誰になんと言われようとも自分が気にならないなら問題無いのです。
これを気にし過ぎるとオーディオの喜び自体を失ってしまいます。
しかし私はこの事に気付くのにかなりな時間がかかりました。
オーディオの好みもお互いにその方向性がほとんど違ったとしても、たった一つの共通点があるだけで良いのかと思いますが、ヒジヤンさんとはかなり共通の感覚があったと感じられました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
Lotusrootsさん、こんにちは。genmiです!
ヒジヤンさん邸を訪問されたのですね。
5年ぶりの再訪ということで大きなサウンド変化を感じられたことが伝わってきました。
genmiは昨年末に初めてヒジヤンさんの音を聴かせて頂いたので以前の音は知りませんが、大型SPを8畳のお部屋で大音量で鳴らしても飽和や圧迫感なく様々なジャンルの音楽を楽しめた時点でgenmiとしてはもう衝撃でした。
こうやって久しぶりの音の変化を楽しませて頂くのもこの趣味の醍醐味の一つですね!
「ピアノの音がビンビンくる」が気になって拙宅でもソフィー・ミルマンの”Take Love Easy”の13曲目を聴いてみましたが、特にビンビンくるような感じは受けませんでした。多分それはgenmiがうまく鳴らせているということではなくて「genmiの耳では気にならない」のだと思います。聴き方、聴こえ方は人によって千差万別なので面白いですね。
genmiさん
コメントありがとうございます。
genmi さんに再訪をお薦めいただいた事もあり訪問したのですが、楽しく有意義なオフ会でした。
やはりフルオーケストラの交響曲は身魂を傾けて取り組んで来られただけにうっとりするような音でした。
温かみと迫力と繊細さという難しいバランスをとっておられましたね。
私もあの暖かみが欲しくなりました。
Lotusrootsさん、こんにちは。
久々の投稿ですね。そういう私もPhil-Mになってからまだ投稿デビューできていませんが(笑)
私もヒジヤン邸を最後に訪問させていただいてから、もう5~6年経つのですが、大きな変貌を遂げられているようですね。
音作りは十人十色ですので、いろいろあって楽しいですよね。最近訪問させていただいた何軒かの方々は、ウェルフロートを使用されてなかったですが、それはそれで素晴らしい音を出されていました。ウェルフロートも昔のメカのボード→フルコンメカのボード→ボードを使用しないウェルデルタなど、かなり音の出方は変わって来ましたが、一概には言えませんが、ヒジヤンさんの所ではそれらを使用しないソリューションが、一番部屋と好む音楽に合っていたのでしょうね。
いろんな方がいろいろやられているので、勉強になりますし、楽しいですよね。
Harubaruさん
コメントありがとうございます。
ほんとに久しぶりに書きました。
ヒジヤンさんが曲目リストを作っておられたのでとても書きやすかったです。
5年の変化はとても大きいですね。
濃厚さと繊細さは私のところではすぐにトレードオフになる関係です。(^^;)
オーディオの追求はそれぞれの人の個性が出て面白いですね。
いろんな人のところに次々と行きたくなりました。
これからもよろしくお願いします。