chibiさん邸に行って来ました。
前回から数ヶ月ほどですが、アンプをFM611からFM810に変更されています。
この2つのアンプは約10年の差があるそうです。FM810の方が古いとのこと。
しかし、この古いアンプが醸しだす音が濃密でえもいわれぬ魅力があります。611の方が単純に情報量は多く810は及ばないのですが、こちらはむしろ音楽そのものに惹き込まれる強さがある様です。
ニーナ・シモンのlittle girl blue 。哀愁の中から力強さが表れるニーナの歌を見事に描き出しています。810との相性はぴったりです。
パトリシア・バーバーは彼女の録音によく感じられるカラッとした乾いた空気感はあまり無く濃厚で怪しげな雰囲気です。でもこれもなかなかいいかも。
ジェイムス・テイラーのライブはやはり会場の雰囲気をよく出して広さを感じます。chibi さんのところはいつ聴いても音場空間の広さを一番に感じます。そんなに大きい部屋ではないのですが、毎回感じる事ですね。
そしてペギー・リーのFever !
そのまんまです。熱いです。以前から熱かったですが、もっと温度感が上がってます。
ヘレン・メリル you’d be so nice to 〜はデジタルとアナログ盤からコンバートしたデジタルの2種類を聴かせていただきました。やはりこのアンプにもってこいのソースです。いずれにしてもデジタルな訳ですが、LPからのコンバートデータの方が断然良かったです。
CDはデジタル化の際に音を弄ってるのかもしれませんね。何にも手を加えずLPからそのままデジタル化したデータが意外とデジタルのキツさがないという事かもしれません。
どの音源でも新アンプの個性は際立ってます。濃厚で熱い音です。それでいながら器楽も声も細部まで表現されています。
ご本人がおっしゃっるにはまだまだセッティングの追込みが必要ということでしたが、既にかなり良い感じです。
次回訪問時にはさらに素晴らしい世界をお聴かせ頂けると思います。
chibi さん、ありがとうございました。
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日曜日以外は工事の音がうるさいので、土曜日の予定を日曜日に変更していただきありがとうございました。
810は来たばかりで、セッティングを調整しているうちに程良いバランスが段々と判らなくなり、満足いく仕上がりではありませんでしたが、仕方ないのでとりあえず聴いていただきました。
810は611Xと比較して、サウンドバランスと表現力が違うので、同じ追い込み方をしてはいけないようです。
611Xのときは、少しエッジの効いたオーディオ的なサウンドバランスと表現に振ってましたが、810は真空管アンプのような濃くて太くて暖かい表現で、それぞれの楽器の音に耳がいくような感じではなく、音楽全体をスケール感とゆとりを持って安心して聴ける感じと、音楽の浸透力が持ち味なので、そんな感じに仕上げていきたいと思っています。
810は1986年辺りの製造のようですが、主要な内部パーツの交換と修理、半田のやり直しと、axissさんの正規メンテナンスに加えて、外部塗装もやり直している、前所有者の想いがこもっている個体なので、大事に使いたいと思います。
良い感じに仕上がってきたら、また聴きにください。よろしくお願いします。
Lotusrootsさん、こんにちは。
遅レス申し訳ございません。
chibiさん邸を訪問されたのですね!
とても興味深く読ませていただきました。
新アンプのことは伺っていましたが、以前のFM611とは音の表現が違うのですか。
もともとchibiさんの音は「熱い」ので、それ以上となるとFM810では火傷しちゃいそうです(笑)
chibiさんのFM810の調整が進んだらそこからどう変化するのか興味津々です。
その頃にまたgenmiもご一緒させていただけたら嬉しいです。
genmiさん
コメントありがとうございます。
今回の訪問ではこれまでで最も熱い音でした。今までとは方向性が違うくらいに音楽が別の表現になっていました。音場の広さだけはこれまで通りです。普通濃いめの音になるとこの辺りがスポイルされたりするのですが、そうならないところが流石です。
是非またご一緒させてください。
genmiさん.Lotus rootsさん、こんばんはです。
先日は、サウンドバランスを強目のセッティングにしてしまい、少し戻したのですが、よく分からなくなり、そのまま聴いてもらいましたが、その後、余計なものはすべて外し、何も手を加えない素のままの810で聴いています。Lotus rootsさんにお出でいただいたときより、自然なバランスになりましたが、確かに以前の611Xのときの表現とはかなり違います。
genmiさんが来られた前回からは、スピーカー、プリ、パワー、ルームアコースティックと全て変わっていますが、トータルサウンドとしては前回からの延長線上にはあると思います。
今は、オーディオ的な刺激的な表現からはちょっと離れて、音楽に浸れる安心感のあるサウンド表現というか、音楽の濃さは増しつつ、スケール感とゆとりのある表現のバランスにして、あまり刺激的な音は出さないようにしようとしています。まあ、百聞は一聴にしかず、お時間があるときに、聴きにいらしてください。お待ちしています。