X1おやじさん邸訪問

日記・雑記
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X1おやじさん邸に伺いました。全く面識は無かったのですがchibiさんのお誘いでお伺いする事に。

 

ところがchibi さんがインフルエンザで行けなくなり、私一人でお伺いしました。

待ち合わせの駅でにこやかにお迎え頂きご自宅に。

 

オーディオルームは写真で見て知ってはいましたが、想像以上の大きさに圧倒されます。天井高は5mとか。もはやルームというよりはホールです。

入った時点でビル・エバンスのワルツ・フォー・デビーのCDがかかっていました。スピーカーはウィルソン・オーディオALEXXです。

 

ワルツ・フォー・デビーは観客の雑音など消さずに聴かせているお馴染みの録音ですが、そのサイズ感が凄い。まさに客の座っている椅子とテーブルがそこにあるかの様な雰囲気です。

情報量が多いので客席の騒がしさもかなりなもので、ビル・エバンスが「静かに聴かんかい!」と思ってたらしいという話が信ぴょう性を帯びてきます。

 

その後のメロディ・カルドー、ダイアナ・クラールも等身大の音像が現出します。

ヒラリー・ハーンの弦もしなやかに響きます。

ムターの弾くシンドラーのリストは太い低域と独特のハスキーな高域で彼女の個性が際立ち聴く者を引き込みます。

 

ここでランチタイムとなり、X1おやじさんお手製のカレーを頂きました。クミンが効いててスパイシーです。お代わりも出来たのですが、満腹でいい音楽を聴けば寝落ち間違いなしなので遠慮しました。

 

午後はYG VXをスピーカーとしたシステムです。

ポゴレリチのラフマニノフが雄渾に吠えます。低域の表現力が特にリアルに迫ります。

X1おやじさんによるとスピーカーの違いが大きく出るのはは細かな音の情報量との事ですが私はリスニング位置がスピーカーに合わせて後方に変わったこともあり、一聴しただけでは情報量の違いには気づきませんでした、しかし訴求力の違いはハッキリと感じられました。

 

その後ギル・シャハムのバイオリン、パヴェル・ハース・カルテットのスメタナと弦を聴かせて頂き、漸く情報量の多さとフラットなバランスが解るようになりました。

 

次はジョン・ウィリアムズだったでしょうかビッグバンドでのSing Sing Sing。そしてカウントベイシーと続きます。私は普段ビッグバンドジャズはあまり聴かないのですが、これは楽しい!サイズ感がリアルで自然とSwingしてしまいます。

ここまではCDです。

 

そしていよいよ期待のアナログに。

ここではエソテリックの非接触型駆動のGrandioso T1で。

ナット・キング・コールのWhen I fall in love 。独特の柔らかく深い歌声が響きます。

 

ここで急遽私の持参したソフトに移ります。

はじめにLPでリンダ・ロンシュタット、先ほどのコールと同じWhen I fall in love 。コールとは対照的な高く澄み切った歌声がまた違った味わいで魅了してくれます。

 

そしてバーンスタインのチャイコフスキー6番。X1おやじさんは、なんて遅いテンポなんだと驚いておられました。確かにそうなんですがこれは晩年の極端な指揮の中では成功した演奏だと思います。

ここでも等身大のスケール感とバランスが完璧でした。いや、もうこのまま両面聴きたいくらいでした。

 

私のCDではエリアフ・インバル指揮のマーラー1番をワンポイント録音とマルチマイク録音で聴き比べしました。これが驚くほどの違いを見せます。拙宅で聴いてもワンポイントの方が好きですが、マルチも聴けないことは無いです。

ところがここではこの二つに天と地ほどの差があり、マルチでは音楽が全く生きていないのが分かってしまいました。これ程の差は初めての体験です。

ここではソースの出来が全て晒されてしまいます。

 

それからまたX1おやじさんのLPに戻りカラヤンのカルメン。歌手のステージ上での動きが見える様な再生です。しかもカラヤンかどう見ても50代くらいの写真が付いているので録音は60年代初めごろでしょうか。とてもそう思えない生々しい音です。

 

また、別のLPですが同じ盤を途中でGrandioso T1から別のプレイヤーに変えて聴いたのですが、「これ同じLP?」というほどの強烈な違いがあり耳を疑いました。もちろん別のプレイヤーというのも誰でも知っている超弩級プレイヤーの一つなんですが…。

 

そしてソニー・ロリンズ、カーメン・マクレエと続いたのですが、どんどんリアリティが増してサックスが、歌が、グイグイ迫って来ます。

 

後でおやじさんに聞いたところ、やはりBoulderのアンプが暖まってきたせいとの事。もちろん朝から電源を入れて頂いてるのですが鳴らして始めてから本当の馴らしが始まるらしいです。

これはちょっと大変ですが、待つだけの価値があります。長時間聴くことが出来たお陰でその最高の部分に到達できてラッキーでした。

 

とてつもないシステムを独り占めして楽しめたホント楽しい1日でした。

X1おやじさん、色々な知識も優しく教えて頂きありがとうございました。

 

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. Lotus rootsさん、そしてX1おやじさん、インフルエンザで直前でのドタキャン申し訳ありませんでした。まだ少し風邪の症状が残り市販薬を飲んでいます。
    しかし逆に、あの贅沢な空間とサウンドを独り占めして、目一杯堪能され、大いに楽しまれたようで良かったですね!
    私の前回訪問以降、パワーがボルダーの超弩級A級アンプに変わり、更に細かなセッティングを煮詰めて、過去一の仕上がりになっているとのこと。
    また、当日はすこぶる良く鳴っていたとのことで、羨ましい限りです。
    完全に風邪が抜けたら、私も是非お邪魔させていただければと思います。
    その節は、よろしくお願い致します。

    • chibiさん
      ありがとうございます。
      ご紹介頂いたお陰で、得難い体験が出来ました。独り占めしてすみません(^◇^;)
      行き帰りの電車の中は一人なので寂しかったですが、あの音を聴けて幸せでした。
      全快されたら是非再訪してみてください。

  2. Lotusrootsさん こんにちは
    今回は chibiさんが 誘ったのに 本人が 飲み会でおじさんを介護したせいで インフルエンザをもらい,高熱にうなされ,ドタキャンで これなくなり 一人で しかも初対面の私の所にお一人で来ることになり最初は大分 緊張されていたのではと思います。まあ こんなことも有りますね。
    沢山のCD,LPを 持ってきていただいて ありがとうございました。電車の移動でこいつ等を持ち運ぶのは 結構しんどいですよね。(経験済み)

    まあまあ 楽しんでいただけたようで ほっとしています。
    何よりも 持ち込んでいただいたものと私が用意してものも含め かける楽曲が 互いに 楽しめる音楽で とても良かった!
    Lotusrootsさんが 持ち込んでいただいたものは どれもとっても良く鳴ってくれましたし,とても 楽しめました。
    ありがとうございました。
    これからも よろしくです。

    あっ! あのSPは YG XVです。

    • x1おやじさん

      先日はありがとうございました。
      まあまあ楽しめたなんてものではありません。至福でした。

      ワンポイントとマルチの比較、アナログプレイヤーの比較はいずれも驚きの結果でした。総合的なシステムとセッティングのレベルの高さが無いとこれだけの結果は経験出来ないと思います。
      お話もたくさん聴かせて頂いて、もっと話し込みたいと思いましたが時間が…。シンデレラみたいなもんでした。
      スピーカーの名前間違えてましたね、すみません。XVですね。
      名前は忘れてしまうんですが音の印象は忘れ難いです。

      ありがとうございました!

    • x1おやじさん Lotusrootsさん

      横から失礼します。
      chibiさんにとっては大変な思いだった事に申し訳ないコメントになってしまいますが、下記の文面に密かに笑ってしまいました(笑)

      「chibiさんが 誘ったのに 本人が 飲み会でおじさんを介護したせいで インフルエンザをもらい,高熱にうなされ,ドタキャンで これなくなり 一人で しかも初対面の私の所にお一人で来ることになり最初は大分 緊張されていたのではと思います。まあ こんなことも有りますね。」

      それにしてもx1おやじさんのオーディオルームは圧巻ですね(*˙0˙* )
      音は想像を絶すると思います。
      私の息子にもx1おやじさんの様な男になってもらえる様夢見て計画的に育児奮闘中です(*´艸`)
      今回は楽しいコメントを有難うございました(_ _*)

      chibiさん、早く完治される様お祈りいたします。

      • ソナスファベールさん

        コメントありがとうございます。
        貴重な体験でした。
        見た目だけでも到達出来ないレベルでしたが、そこで奏でられる音楽は全てのベールを剥ぎ取って曝け出してしまう強烈な印象でした。
        x1おやじさんが細部まで突き詰めた結果だと思います。

        私も一歩でも近づける様精進するつもりですが、遠い彼方の白銀の峰を見るようです。

        ご子息も音楽を愛する人に育て上げてください。

        • Lotusrootsさん こんばんは

          x1おやじさんの拘りは私も感じております。
          サザレ水晶インシュレーターは私も検討したくらいです。
          機器の性能と細部の拘りシックで統一性のあるオーディオルームは音も去ることながらその場の雰囲気にもやられてしまうと思います。

          息子に関しては私はクラシックに無知なわりに有名な作曲家の名前をつけてしまいました(笑)
          こちらでは語れませんがそのくらい偉大になってほしいという期待を込めての考えです♪
          まだまだ小さいので手を焼きながらも手探り状態でイクメン(自分で言うか(*´艸`))やってます。

  3. Lotusrootsさん、こんにちは。

    x1おやじ邸訪問記を楽しく、そして興味深く読ませて頂きました!

    今回chibiさんがインフルエンザで同行出来なかったのは非常に残念でしたが、x1おやじサウンドを独り占め出来る機会なんて通常はあり得ないと思いますので素晴らしい機会に恵まれましたね。

    等身大のサウンド。本当にその通りだと思いました。

    genmiの日記にも書きましたが、同じCDを聴いてるとは思えない情報量の多さでx1おやじさんがなんかイリュージョン的なことをして驚かせているのではないかと疑ったぐらいです (^^;)

    genmiは新潟遠征後、自分のオーディオ環境にメスを入れ、新生genmiサウンドがやっと最近落ち着いてきました。Lotusrootsさんもご自身のシステムに何かテコ入れをしたくなっている頃ではないでしょうか?笑

    • genmiさん

      ありがとうございます。
      chibiさんが同行できなかったのは残念でした。
      電車の中でもいろいろお話ししたかったのですが…。

      x1おやじさんとは沢山話せたはずですが、それでもまだまだ話し足りない思いでした。共通する感覚の部分も多くありました。おやじさんが私のレベルに合わせて頂いたところはあると思いますが。

      genmi さんが絶対聴くべきとおっしゃったのは本当でした。ありがとうございました。

  4. Lotusrootsさん
    遅くなりました〜!

    x1おやじさん邸訪問の衝撃が蘇ってきました。
    私はx1おやじさんの音を聴いて、自分のシステムのヌルさに我慢できなくなって、衝動的にNOS-DAC化に突っ走りました。
    結果としては大満足な結果になっています。
    最高峰の音を聴く事は勉強になりますねー。

    • CENYAさん
      コメントありがとうございます。
      ホント衝撃ですよね。
      それで一気にNOS DAC作ってしまうCENYAさんも凄いです。私など未だに呆然としたままです。でも少しずつ良くしていくつもりです。年明けにはよろしくお願いします。

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