戦争の嵐、戦争と追憶

日記・雑記
Sponsored Link

[:image1:]
The Winds of War
戦争の嵐は1980年代の長編ドラマ。
久しぶりに観たがすっかり内容は忘れていた。
もしかしたら観た事ないのかもしれない。 それくらい忘れていた。
確か小説は読んだと思うが。

1939年ドイツのポーランド侵攻直前から1941年12月日本軍による真珠湾空襲までの第二次世界大戦の始まりの時期に激動の歴史に翻弄されつつ生き抜くヘンリー一家を描いた作品。
一番気になるのが末っ子の妻になったナタリーの行動。
ドイツ軍侵攻開始直前に知らずにポーランドに親戚に会いに行ったのは仕方ないとしても命からがら脱出してせっかくアメリカに戻ったのにイタリアにいる叔父(伯父かもしれない)を連れ戻すといってわざわざイタリアに行ってしまう。
当時はまだアメリカは中立を保っていたがぐずぐずしているうちに日本軍による真珠湾攻撃、それを受けてヒトラーがアメリカに宣戦布告、追うようにムソリーニもアメリカに宣戦布告、ナタリーと叔父は敵国に取り残されてしまう。
しかも彼女たちはユダヤ人。
何とか助けを得て脱出のための船に乗り込んだところまでが描かれている。
物語は真珠湾攻撃直後で終わってしまうのでこれからいったいどうなっていくのか。

[:image2:]
そして最近になって続編(完結編ともいえる)が存在することを知った。
War and Remembrance、戦争と追憶という。
前作の直後(1941年12月)から第二次大戦終了の1945年8月までが描かれている。
前作も長かったがこれはさらに輪をかけて長い。
全12編、20時間以上の長編大作だ。
何人か役者が変わっているので最初はちょっと違和感があるがすぐに慣れる。
ドイツによるユダヤ人に対する迫害の描写が詳細に描かれている。
これほどの赤裸々な内容がテレビドラマで描かれていることに驚いた。
本当に観ていてつらくなる内容が多い。

注目のナタリーと叔父のアーロンはせっかく船に乗ったのにアーロンの教え子のドイツ人にそそのかされて降りてしまう。
船に乗っていた人たちは無事に脱出できたのだ。
その後もフランスに逃れるも(傀儡のヴィシー政権下の一部地域はまだドイツの直接支配ではなかった)脱出の機会を逃し結局ドイツに送られ、そしてチェコスロバキアにあるユダヤ人ゲットーに収監されてしまう。
1944年になってついに強制収容所、絶滅収容所がある東ヨーロッパに送られてしまう。 もちろん送られたユダヤ人たちがどうなったのかは誰も知らない。 うわさだけなのだが、送られた人たちは誰一人戻ってこないのだ。

そもそもイタリアに行ったのが間違いなのだが、何度も脱出の機会があったにもかかわらずそのつど間違った判断でどんどん深みにはまってしまう。
視聴者は歴史を知っているからなんておろかなことだと思うのだが、実際はそんなものなのかもしれない。 世界情勢など知るよしもないわけだし、戦争の行方など分かるわけもない。

実はまだ10話目までしか観ていないのでその後が分からない。
ちょうど1944年6月ノルマンディ上陸、7月のヒトラー暗殺未遂のあたりまで来ている。

残りの2話、いったいどんなストーリーが展開されどのような結末を迎えるのだろう。

ナタリーの話は全体の一部に過ぎない。 主人公パグヘンリー大佐/提督、奥さんのローダ、長男ウォレンや次男バイロン、さらにはナタリーの元婚約者の外交官レスリーの話が交錯しながら展開する。 同時進行で歴史上の人物たちの行動も描かれるわけだから盛りだくさんの内容。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

タイトルとURLをコピーしました