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C社とアコリバの比較空気録音(LANケーブルとUSBケーブル)

日記・雑記
日記・雑記
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以前、アコリバCS-3Kや他社製アクセサリーを使わない場合と、使った場合とで音量差が出ているYoutubeの空気録音を紹介したことがありました。アコリバ製の製品の使用時の録音パートで音量が最大を迎えたアレですね。

こんな事、よくあるのかなと思ってStereoSoundオンラインでも同じようにCS-3K使用不使用の比較Youtube動画を確認したらそちらは音量は同じで問題ありませんでした。

このときはまだ検証サンプルが少なかったかもしれないので、もう少し周辺の動画を漁っていたら不思議な動画が見つかりましたので本日はそれを紹介します。偶然ですが前回の紹介動画でもおなじみ「OMOYDEYMO」さんでした。

【ネットワークLANとUSBケーブル2社の比較試聴動画】

2分52秒と短い動画だったのでサラっと聞いてみると、違う、違い過ぎる。なんだこれは!? これなら波形で見たら大きな違いがあるはず・・・ まさかまた音量が???

とりあえず音源をDLしてみます。Youtube上にはmp4-audioとOpusの2種類が置いてありました。DLに用いたのは3D Youtube Downloaderです。Youtubeから変換なしにファイルをDLできます。

さっそく mp4-audio を DLしてみると

周波数特性が16kより少し低い周波数でバッサリと切られていました。これはいかん。という訳でOpusの方をDLして調べてみました。Opusの方は20kHzまで伸びてました。

次にDLしたOpusをwavに変換します。そうしないと編集ソフトAudacityが受け付けないからです。変換するには定番のFoobar2000のQuickConvertを使いました。Version1.6.11

ここで注意するべきは上図の丸囲みのように「ディザ」を無効にしておくことです。
無効にしおかないと微小なノイズを加えてデータ出力されるので、変換後のwavが毎回違う内容のデータになります。よく言われるバイナリが不一致になります。これ、知らない人がいるので注意しましょうね(^^。もちろんディザを加えた場合、出力されるデータはディザ成分の分だけバイナリ的には一致しないものが出来上がるのですが記録される人の声や楽器の音の音量が上がる事はないです。つまり実際にスピーカーから音を出した場合に音量差として感知される事はありません。ディザを加えた2つのwavファイルがあったとしても、双方の音量差は存在せず、聴感で聞き分けする事は(理屈上は)不可能です。(ディザ入りとディザ無しは、もしかしたら聴き分けできるかもしれません。意味があるから今でも使われる一つの古典的な技術なので。)

Wikipediaより少し引用 ここから

中略

ここまで

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少し脱線したの話を戻します。DLしたファイルをwavにしてフリーソフトAudacityに読み込ませます。Ver.2.3.3です。編集中に反応が無くなって何もできなくなるトラブルに見舞われましたが原因はなんとIME関係でした。ネットで検索したら原因分かって解決。

Foobar200にも「ディザ」設定がありましたが。フリーソフトAudacityではもっと細かい「ディザ」設定があります。(ディザはビット深度を下げるときにのみ適用されると取扱説明書に書いてあります。なのでこの設定は普段はあまり気にしなくてOK。凝った音楽CDを作成したいときくらいかな?それ使うか悩むのは)

↓読み込んだYoutube音声(wavに変換済)

左右の2トラックあると上手に伝わらないので左chだけ残して右chのデータは捨てました。で、C社とアコリバのLANケーブル・USBケーブルを使った場合を左右で比較。まぁ音量がまた違いそうではあるのですけど何だかそうでもない何かを感じます。音量じゃなくて音圧の方が上がってる感じ。

https://www.reddit.com/r/explainlikeimfive/comments/6j3siw/eli5_what_is_the_loudness_war_and_what_side_am_i/?rdt=57475

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比較しやすいように、左chを前半のC社の部位とアコリバの部位とにそれぞれ新規トラックにお引越しします。左右ではなくて上下で比較できるように。

次に収録時間がC社とアコリバとで異なるのでこれを同じになるようにトリミングして双方の再生時間が同じになるように調節。

上下で再生開始位置が一致するように・・・波形をZOOMで拡大して位置合わせします。下図はあともう少しで一致する手前の状態。

これでピッタリ合いました。いよいよ比較開始です。
上段がC社、下段がアコリバとなります。

見ていたらC社とアコリバが似ている個所と、似ていない箇所があることに気づきました。大振幅では似ているけれど小振幅な信号になると全然、波形の高さが違ってみえる。

A.大振幅箇所の比較

B.小振幅箇所の比較 (赤矢印の範囲を上下で見比べてほしい)

音の大きな箇所が続くAでは、C社とアコリバの差異はあまり見えなかったのですが、小さい音も挟むようになると上図の赤矢印で示した範囲の振幅がまったく違ってみえます。ピーク音量はほとんど変わらないのですが小さい音だけ狙い撃ちして大きくされているかのように見えなくもありません。そのため、冒頭のように広く全体でみたときには、C社とアコリバの違いがそれほど大きなものに見えませんでした。全体の音量が均等に違っているという単純な現象ではなくて、再生箇所(音の大きさ)によって状況が異なる。 小さい音の箇所があるBで、それが顕著です。小さい音がことさら大きくされていて、大きな音はそのまんま?みたいな?器用な音量変化。これに近いのが音圧アップかもしれません。※音量と音圧は違う

2024/05/16追記ここから

C社とアコリバで振幅に大きな差が出た箇所を赤色で注目して頂きましたが、今度は差が大きくない箇所を小振幅のなかから注目してみます。白色で示しました。

振幅が大きくないのに、差が小さい。これはいったいどうしてでしょうか?

よくみると振幅差が大きくなっている赤色で示した範囲に比べて、振幅差があまりない白色で示した範囲は、波形の周期が違います。波の幅というか詰まり具合が異なる。いわば波の間隔の広い赤色は中低音?詰まった白色は高音といった感じでしょうか?※テキトーです。

つまりある特定の(それも複数の)音の周波数においてアコリバの方が音が大きくなる傾向がある。そしてあまり大きさの変わらない周波数もある。周波数によって状況が異なる ここだけに着目するとアコリバのケーブルは一種のイコライザーであるだとかエフェクターになっているようにも見えます。当然、これはケーブルだけで生まれた差異ではないので、そのように結論付けるのは早計というものです。

もしかしたら?C社の録音とアコリバの録音をした日付けは異なっており、録音環境そのものが違っていた可能性もあります。 例えばアコリバの録音に使用したマイクがC社の録音に使用したマイクよりもグレードアップされていたものだとかですね。 このような推測をされない為には、使用マイクの明示が必須です。(マイクによって特に低域特性が異なります。経験上、特性がフラットな測定用マイクは音質が良くないです。具体的にはECMC8000は空気録音に向きません。)

2024/05/16追記ここまで

C社とアコリバの聴感の音の違いは、こういうところから私の耳が感じ取っていたのでしょう。

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サンプルとして大振幅と小振幅の比較のしやすい音声データの場所を新たに見つけてそ波形を下図のように抜き出しました。

次にC社の波形に編集を加えて、アコリバの音に近付けていってみましょう。それがC社とアコリバの違いとイコールになるはずです。試行錯誤は省略して最初に結論。ぴったりになるようなエフェクトはAudacityから得ることはできませんでした。しかし大雑把には傾向を感じ取ることができました。では早速。

C社の波形をみると音量を上げると即クリップしてしまいますので、最初にピーク近くの頭を叩いて潰すことにします。

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   ↓↓↓

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   ↓↓↓

けっこう上下の波形が似てきました。
この事から推測されるのは空気録音のICコレーダーのリミッターが有効になっていること。音割れ(クリップ)を防ぐためのリミッター機構が有効になっていたのかも? または小さい音を大きくするオートゲイン調整が有効になっていたとか?

ただ、
それだけでは説明のつかないところもあります。
上図の冒頭部です。

C社側を5dB増幅でもまだ、アコリバの方が波形が高い。
この波形は見た目で分かるように周期が長いことから低音に類するものはずです。サンプリング数と周期から周波数を導出できなくもありませんが、面倒なのでやりません。周期が長いから低音とだけ想像しておきます。

なぜ周期の長い波形だけ波形高が高いのか? これはICレコーダーでは説明つきにくいですが強いていえば、C社のときだけマイクに風が当たったときのボフボフ音を軽減するためのローカットフィルターがC社のときだけ有効になっていたかも?ですね。

でもICレコーダーの設定なんて録音テイクごとに変えるなんてことは無いでしょうから、これはマイク位置かもしれません。
一般に スピーカーにマイクが近ければ近いほど低音が大きく収録されます。ですのでアコリバのLANケーブルとUSBケーブルに交換したあとの録音テイクのとき、誤ってスピーカーとマイクとの距離が縮まってしまった?のかもしれません。そして音に破綻がないのはICレコーダーのクリップ防止機能のおかげ?

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C社側にリミッターと5dB増幅かけて波形を近付けていく前の作業のまえ、初期状態でC社とアコリバの対比は下図のようでした。

最初の部分、
波形の高さに2倍近い開きがありますよね・・・。
マイクの位置だけでは説明つかないかも。
前言撤回したいかも。
正直、分かりません。降参です(^^;

デシベルは+6dBでレベルが2倍です。2倍以上の開きがありますから・・・目視でアコリバの方の低音は7~8dB増しでしょうか。

何か間違いがあったに相違ありません。最初の部分、波形の形状が同じなので、これは突発的に起こったノイズとは考えられず音楽ソースの波形と言えます。

C社の録音時とアコリバの録音時とで外乱ノイズが大きく異なればこのようなソックリな音楽波形は得られるはずがないからです。

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と、単純に、音量の大小ではない
空気録音の考察をしてみた日記でした。
不思議。

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※私の考察に疑義を抱かれる人はぜひ追試されて下さい。フリーソフトしか使っていませんのでWindowsのパソコンが一台とインターネット環境があればお金はかかりません。無料でできます。

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できることなら、このような比較の録音を実施する際には最低限、録音条件を揃えて欲しいものです。そうしないと録音条件の違いを聴いているのか、音量の違いを聴いているのか、ケーブルの違いを聴いているのか分からなくなってしまいます。人によってはLANケーブルによって低音の再生能力が上がって低音が盛り上がったと考察する人もいるのかもしれませんが、いくらなんでもLANやUSBケーブルで装置の再生周波数特性が変わるなんと事は・・・無いだろうと個人的には思いたいです。 (音が変わったように聴こえるというのと、実際にマイクで音を拾ってみて周波数特性が変わっている事が確認できたというのは似ているようで全く別の話です。ケーブルで音が変わったように聞こえる事があるのは否定しませんが、波形を記録してみてまったく異なる波形になっている場合は何かが間違っていると思います。個人の感想です。)

結局のところ、複数回おなじことをして、同様の結果(波形の特徴)が現れたなら・・・。もう少しくどい言い方をすれば、ケーブルを変更しただけで装置の再生周波数特性が異なる、特徴が現れるという結果に再現性があるのであれば、それは胸を張って公開して良いことです。(音が変わったように聴こえるというのと、実際にマイクで音を拾ってみて周波数特性が変わっている事が確認できたというのは似ているようで全く別の話です。ケーブルで音が変わったように聞こえる事があるのは否定しませんが、波形を記録してみてまったく異なる波形になっている場合は何かが間違っていると思います。個人の感想です。)

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最後に、↓この写真はオーディオアクセサリー誌128号のアコリバ特別付録特集のものですけど「下がアコリバのラインケーブルに替えてからのもの。ラインレベルそのものが大幅に上がったのには驚いた」って・・・・ マジか

驚いたなら原因を究明して録音をやり直さないといけませんよね? 比較対象とされた通常ケーブルに接触不良またはGNDと信号線のレアショートがあるなどの不具合があったんじゃないか? アコギの演奏者がアコリバのケーブルに替えてから特に気合が入って  “大きな音を出してギター演奏”  したのではないか?  出版社  と  録音協力のStudio migmig  そして広告主体のアコリバは、その場で即座に又は記事になる前にチェックするべきでした。あたかも “ケーブルが音量を上げたかのような記事” を 世間に向けて発表するのは恥ずかしい。

それが サウンド・”カタログ”  で あったならなおのこと。。。

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