I2Sにトライ(その3)

日記・雑記
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I2Sにトライの第3編です。

今回はラズパイで動作するソフトウエアについて紹介します。と言っても私が最近試したモノだけなので全体像からは程遠い点をご了承下さい。またラズパイとLinuxの初心者のレポートなので、玄人の方々にはつまらない内容だと思います。

Windowsベースのソフトウエアは、その市場規模の大きさから開発リソースが豊富で、使い勝手が優れているものが多いと感じています。一方、究極の汎用OSであるWindows故の不要な機能やプロセス数の多さが災いして、DACに近い部分ではノイズの処理が大変です。

今回は、I2Sという非常にオーバーヘッドの小さなインターフェイスとラズパイという軽量低ノイズのシステムで、その特質をフルに活かせるDAC直前の部分、所謂トランスポートに集中しました。

私の普段のデジタル・ファイルの再生環境は、メインがRoonでサブがHQPlayerです。そこで、まずRoonBridge、続いてHQPlayerのNetwork Audio Adapter (“NAA”)にトライしました。
[:image1:]

ラズパイ上で動作する主要なオーディオ・プレーヤーは、Volumio、moOde、piCorePlayer、HiFiBerryや本邦開発のsymphonic-mpd辺りを私は思い浮かべます。

MF邸で聴いたのはHiFiBerryとsymphonic-mpdで、HiFiBerryはハードウエア一体で開発された安定感が光りましたが、symphonic-mpdのLFSならではの純度の高さが印象に残りました。

全くの初心者なので、どこから手を付けようか悩んだので、今回購入したI2S関連のボードを開発しているIan Jin氏にRoonBridgeのおススメを聞いたところ、彼はVolumioで満足しているとのこと。
ということでまずVolumioから取り組みました。

ラズパイ用のソフトウエアは、どのソフトウエアに取り組むにせよ、必要なものはMicroSDカードとカードのリーダー/ライターだけで、Windowsパソコンを新規に導入することと比較すればコストは格安です。しかもVolumioクラスともなると全ての作業はWindows上で完結するので技術的なハードルも低いです。

VolumioのRoonBridgeはマニュアル通り進めて15分ほどで完了しました。唯一の悩みどころは個々のI2Sインターフェイスに対応したDACドライバーの選択です。間違ったDACドライバーを選べば当然音が出ません。またベストのものを選ばないと音は出ますが、インターフェイスの実力をフルに発揮出来ません。
例えば、当初、その名称から最適だと思ったDACドライバーでは192/24、DSD64 (DoP)までの再生でした。その後、Ian氏にベストのカード(Audiophonics ES9028Q2M)を教えてもらい試したところ、384/32、DSD128 (DoP)まで再生可能となりました。

初めて聴くI2S直結の音は、ともかくダイレクトな印象です。嬉し過ぎて音を評価出来る状態ではありません(笑)。

私のI2SインターフェイスもDACも768/32、DSD512まで正式にサポートしています。嬉しさも収まって来ると、是非とも限界の音を聴きたいと思いsymphonic-mpdも試します。

symphonic-mpdは日本語のフォーラムが充実しています。
多くの細かい質問にも、作者やR&Dクラブの方々が迅速かつ丁寧に回答してくれている点が素晴らしいです。一方で、最新の導入マニュアルが一つに纏まっていなかったりして、最初期の導入は混乱しました。

一番悩んだのは、最新のラズパイ4ではデフォルトのsymphonic-mpdが起動すらしないことです。この問題を解決するのにフォーラムの隅々まで読む必要がありました。おかげで、その後の導入がスムーズでしたが、途中で何度も諦めようと思いました。

一度起動してSSH出来る状態になればsymphonic-mpdでのRoonBridgeの導入は簡単です。DACドライバーもデフォルトのものが素晴らしい出来です。

こちらの方は768/32、DSD256 (DoP)までストレスなく再生出来ます。ラズパイは仕様上DoPとなるのでDSD256が限界ですが、普段それ以上のビットレートのソースを聴くことは無く、実用上は十二分です。
[:image2:]
音はVolumioと比較して一枚ベールを剥いだような純度の高さが分かるもので、I2Sにトライして良かったと思える音です。

長くなったので続きは次回に。

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