PSD TW5を導入しました

日記・雑記
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昨年、ジャーマンフィジックスのトロバドール80(DDD)とPSDのTW3を組み合わせたスピーカー・システムを導入しました。

TW3は22cmウーファーユニットを2基搭載したウーファーシステムです。PSD社は50Hzから下の帯域を強化するために26cmウーファー2基を用いた一回り大きなTW5も開発しました。GRFさんはトロバドール80+TW3のシステムの後方にTW5とトロバドール40を配置し、より深く広い音場を構築しています。

私はこのGRFさんの構成に触発され、トロバドール80+TW3にTW5を追加するシステムを組むこととしました。(更にトロバドール40を加えるのは私には荷が重いと考え保留しています。)

TW3とTW5は昨年発注して同時に仕上がりました。ただ、仕事の関係で生活の重心を日本に移すことも検討していたこともあり、必須のTW3だけ昨年11月に送り、TW5は製作者の大山さんに保管をお願いしていました。

事実、今年前半は大半を日本で過ごすことになりましたが、コロナ禍、日英の往来が極端に難しくなったこともあり、後半をロンドンで過ごすことに方針転換し、TW5もロンドンの地を踏むこととなりました。

6月28日に横浜でDHLに集荷されたTW5は、約2日半で日英の通関を終え無事私の誕生日にロンドンの自宅に到着しました。家族には大きな誕生日プレゼントが届いたと報告しました(笑)。

大山さんの指導の下、入念に梱包された木箱は6000マイルも運ばれて来たと思えないほど綺麗です。
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とりあえずガレージに運び込み、カビ防止のために早速開梱して新鮮な空気を入れます。多くの乾燥剤と入念なラッピングが施されていますが、ロンドンもこの時期は湿度が高く、そのままでは一晩でカビが生えることもあります。

TW5はTW3より一回り大きく重いため一人で箱から出すことを諦め、友人を呼んで翌日、セッティングしました。床置きしていたトロバドール80のネットワークとパワーアンプを収納する小さなラック(テレビ台を補強したもの)を用意し、TW5の設置スペースを確保しています。
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私のTW3、TW5は大山さんにお願いしてネットワークを内蔵してもらったので、設置の自由度が高くなっています。元々、内蔵を前提にエンクロージャー容積を計算されているということで、内蔵化による音質上の問題は無いそうです。とはいえ、ほぼ一品物ですから、通常は製作後に相当程度の調整・変更が必要で、内蔵は困難です。GRF邸でネットワーク定数とダクト調整を入念に済まされた恩恵を賜りました。

TW3とトロバドール80のセッティングは変更せず、見た目の収まりが良い位置にTW5を設置します。
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駆動用のパワーアンプは最近まで休眠していたマッキントッシュMC352で、レベル調整は英国製のパッシブ・プリアンプAudio Synthesis Passionです。PassionはVishay/Holco/WBTのパーツを駆使し一世を風靡したパッシブ・プリです。
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とりあえずレベル調整せず、TW3+80と同じレベルで聴いてみます。どの曲もひと回りスケールが大きくなり思わず笑みが出ます。明らかにTW5のレベルが高過ぎですが、初めてトーンコントロールを触った時のような感動です。ここからどれだけレベルを落としてバランスを取るかが課題です。
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嬉しさをさておき、GRFさん、大山さんにセッティングの写真を送ると、早速、二人から幾つかのコメントが来ました。「TW3の間隔をもう少し開けたほうが良い」「TW5の間隔ももう少し開けて壁から離したらどうか」「サランネットは全て外すこと」変更前の音を一通り聴いて、翌日、SPをアドバイスを参考に動かします。
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•TW3の間隔はSP中心の距離を1850mmから2125mmに、壁からの距離を1550mmから1700mmに変更(約27cm広げて15cm前に出す)

•TW5の間隔はSP外側-外側で3500mmから3800mmに、壁からの距離を140mmから180mmに変更(約30cm広げて4cm前に出す)

•TW3の後方とTW5の外側のネットも外す

以上を順番に実施しました。
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TW3移動の成果は、見た目のバランスの良さもさることながら、音場が広く自然に広がります。センターに集まっていたストレスが解放された感じです。TW5の方も見た目のバランスが良くなりました。音はまだ良く分かりません。

サランネットを外した効果にはびっくりです(上の写真は外す前のものです)。元々前方を外していて、後方は直接音が聞こえないので付けたままにしていたのですが、外すと明らかに後方の音場が広がります。ボーカルと伴奏のピアノの分離も良くなりました。

80の微調整前でこの変化ですから今後が楽しみです。

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