Reed 5Tの導入(その2)

日記・雑記
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その1から続き プレーヤーとアームの現物、プレーヤーの図面が入手できたので、ブラケットの設計に移ります。こういう部品製作はやはり日本頼みとなります。GRFさんの知り合いに金属加工業者が居られるので、設計と製作はプロに任せれば良い訳ですが、こちらが上手く誘導しないとモノは出来ません。

何度か図面を書き直してもらい、自分で簡単な模型も作成して実物合わせで確認。製作を依頼しました。

出来上がったブラケットです。素晴らしい!!

ブラケットは、多少の誤差に対応できるように取付穴に余裕を持たせていたのですが、ど真ん中でピタリと付きました。あとは説明書通りに慎重に作業を進めました。実は、私の個体固有なのか一つ大きな問題があり、途中で作業は難儀したのですが無事完了。

DS003を取り付け、アジマス、VTA、針圧と順次調整を進め、いよいよ試聴です。アームポジションが適正であることを示すグリーンのライトが点灯します。

1960年代から最新のプレスまで新旧色々なディスクをかけます。Airforce Oneのディスク吸着機構と相俟って非常に安定したトレーシングで再生中はカートリッジが微動だにしません。偏心の影響で微かに左右に動くのみです。音は、メインポジションのGraham Phantom IIとある意味で同傾向の安定感のある重量級高感度アームの音だと思います。

先述した問題点は、その後、リトアニアに問い合わせて解決しました。

5Tは、所期の性能を確実にするため、設置の位置と角度が完璧ならば調整の必要が無いように設計されています。換言すれば、VTAやアジマス等のカートリッジ毎に調整が必要な部分以外は固定されていて調整の余地はありません。ブラケットは寸分の狂いもなく製作して頂きましたが可動部分はありません。

問題点は、アームベースの取り付け角度が許容範囲から外れてしまったことです。 設置に際して調整箇所の無いアームと調整箇所の無いブラケットでリジッドにプレーヤーに取り付けたため、微妙な誤差が積み上がってしまった訳です。ブラケットのプレーヤー本体への取付穴は余裕を持たせていたのですが、左右の調整はできても角度の調整はできません。

とりあえず、アームベースの回転を固定している専用ネジでは所定の角度から動かせないので、これを外し汎用のM5のネジを使って角度を調整することで一時的に設置を完了させました。

メーカーと3回メールでやり取りした結果、アームベースのブラケットへの取り付け用のガイドに多少の遊びがあるので、それを活かして調整するよう指示されました。本来は、ブラケットの取り付け角度が調整できれば簡単で、Reedのプレーヤーはその部分が回転するように設計されています。 色々と苦戦しましたが、お陰で機構の隅々まで理解できました。汎用ネジで代替していた部分は専用ネジに戻し、再度VTA、アジマス、針圧を調整しました。

 

メーカーの対応は迅速でかつ非常に丁寧で素晴らしいサポートでした。ちなみに私の5Tは約1年落ちで、VTAの調整方法等が最新のモデルでは更に改良されています。

今回の導入に際しては、GRFさんに取り付けのポイントからブラケット設計まで何度も貴重なアドバイスを頂戴しました。ありがとうございました。

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