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(初投稿)Snape MaltingsとPotton Hallに行きました

日記・雑記
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イングランドの東の海岸、ロンドンの北東およそ100マイルの距離にSuffolk州があります。Suffolkは海も山も川もある風光明媚な所でリタイア後の住処としても有名です。

先月のベルイマンさんの日記で、SuffolkのPotton Hallで録音された村治佳織の”Transformations”が紹介されていました。調べてみると、Potton Hallとクラシックの好録音でも有名なSnape Maltingsは10マイル足らずの距離。ロンドンからはクルマで2時間少しです。ちょっと頑張って日帰りドライブで行って来ました。

 

まず向かったのはPotton Hall。知り合いの音楽家に聞いてもこのホールのことを知っている人は皆無です。クルマ1台がやっと通れる田舎道の先にPotton Hallがありました。

Potton Hallとは施設全体の名称で、Potton Hallという名称のホールがあるわけではありません。おそらく元は農場であったと思わせる大自然の一角に目当てのレコーディング・スタジオがありました。外観はBarn(納屋)そのものですが、想像していたよりも随分と大きな建物で、小さな体育館ほどの大きさです。

2014年に施設全体を購入したというオーナー夫妻に「レコーディング・スタジオを見せて欲しい」と伝えると、「好きなだけ見て、ピアノも試して良い」とのご返事。

「あなたは音楽家か?」と聞かれたので、「いいえ。私は音楽の熱心な消費者です」と応えると、「私たちも同じ。消費者がいるから音楽家が成り立つ。」

 

最近はほとんど使用されていないとのことですが、COVID前はVladimir Ashkenazyが定期的に来ていたそうで、備え付けのSteinwayのConcert Grandも良好なコンディションです。そのままだと相当ライブな空間だと思ったら、裏の倉庫部分に調音用のパネルが幾つも保管してあります。

裏手は山なので、なるほど、ここなら早朝は鳥のさえずりが賑やで、ほとんど防音処理を施していないこのスタジオなら鳥の声が混じっていても不思議ではありません。

 

敷地内にあるキャンプサイトで、自然を愛でながら持参したおにぎりと地元のラガーでランチをとり、次の目的地であるSnape Maltingsに向かいました。

(上の2枚の写真はインターネットから拝借しました。一番大きな黒い屋根の建物がコンサートホール。)

Snape Maltingsは、Alde川の河口近くのSnapeという村にあります。現在は、複数の建物から構成されるArt Complexですが、元々は、その名の通り、麦芽製造場であったものを、Benjamin Brittenが主導して1967年にコンサートホールとして再生されたことが始まりです。

 

こちらは打って変わって人気のスポットで連日幾つものイベントが目白押しです。8月だけでも: 

11日:Angela Hewitt

16日: Philharmonia Orchestra and Anu Tal

21日:London Symphony Orchestra and Sir Simon Rattle

と聴いてみたいパフォーマンスが幾つもあります。

 

メインのコンサートホールは、元は大型の麦芽製造所。全面レンガ造りで収容人数832人。自然素材の組み合わせで手造り感満載ながら、良い響きが出そうです。

私は日帰り予定だったので、夜のコンサートは難しいと思っていたら、14:30から「Opera Arias Masterclass with Antonio Pappano」という興味深いイベントがあり、それに参加することにしました。Royal Opera Houseの音楽監督であるAntonio Pappanoがプロの卵の音大生にオペラ・アリアの歌唱を公開指導するというものです。チケット代は10ポンド、場所はBritten Studioという収容人数400人ほどの小ホールですが、チケットは完売。

小一時間ほどのイベントかと思ったら、4組の若い声楽家を対象にみっちり3時間かける非常に見ごたえ聴きごたえのあるものでした。

Pappanoの指導は、広い視点から歌の意味をかみ砕いて説明し歌い方を示すというもので、素人にも分かりやすく、指導の前後で歌の味わいが大きく変化することに驚きました。一言で言うと歌の訴求力が上がる指導です。

今年のイングランドは、晴天続きで、クラス終了後の午後6時過ぎでも25度を超えています。アイスクリームを頬張りながら河畔をしばらく散歩して帰路につきました。

素晴らしい自然と音楽を堪能した一日でした。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. のびーさん、いらしゃいませ。
    投稿できる画像サイズが大きくなり、現地の雰囲気が良く伝わるようになり日本の郊外にはないのどかさが伝わり素敵ですね。
    映画館と同じくらいの料金でコンサートが鑑賞できる環境に魅力を感じます。

    • ふかひれさん

      素敵なサイトを作って頂いてありがとうございます。

      最初の投稿は少しハードルが高いな、と思っていたのですが、やってみると簡単でした。サイズの制約が緩くなり、写真の取り扱いが楽になったのは明らかにプラスですね。コメントの修正にもう少し時間的な余裕があると安心して書き込めるのですが...

      投稿後に気付きましたが、MacWinFanさんのように積極的にこちらのサイトに誘導するような工夫も大切かもしれません。

      • コメントの修正時間ですが、私もテスト期間中に5分では短いと感じていました。
        (各ユーザーから希望が大きければ修正時間は変更できるとのこと)

        最近では、コメント欄右下の⊿をドラックしてコメント欄を大きくしてから
        コメントを投稿し3度ほど読み直してから『コメント送信』ボタンをクリック
        するようになりました。
        この方法を行なうようになってから修正時間の短さを感じなくなりました。

        私があちらで募集日記の投稿を連発していますので不快に思われている方もいる気がします。
        私以外の方がさりげなくあちらの日記・コメント等にてここの広報を行って頂くと助かります。

        これからも活発な情報発信をお願いいたします。

  2. のびーさん
    このような古い建物を、しかも石造りではなく木造であっても大切にリノベーションして使う文化っていいですね。
    Snape Maltingsは麦芽工場だったということですが場所からいってウイスキーではなくビールなんでしょうね?

    しかもパッパーノの公開マスタークラスなどが聞けて羨ましい!

    • 椀方さん

      こんにちは。

      Potton Hallのスタジオは、外壁は木材ですが基本構造は石とレンガだと思います。あの大きな空間に柱が一本も無いのは驚きです。Snape Maltingsの方は躯体や外壁はレンガで、こちらは相当強固な建物です。

      Snapeの麦芽は、仰る通りビール用の大麦麦芽らしいです。実は友人がこの近くに別荘を購入したので、次回は泊りがけでコンサートホールの音を聴こうと思っています。

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