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オーディオルームの考察 その2

日記・雑記
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続きです。

 

前述のオーディオルームとしての問題点をおさらいすると。

① 外部騒音の侵入、および、音漏れ

② 耐荷重の問題

③ 家の中に作るか、離れとして別途建てるか

④ 建造物の種類の問題(木造、鉄筋モルタルなど)

⑤ 法律や条例の問題

でした。

私は当初、ログハウスを建てる予定でしたが、母屋と敷地境界線の間が6m弱しかなく、防火区域で1.5mの両脇(3m)を取ると、3m弱程度の建物しか作れません(地区によっては、1.5mよりも更に間隔を必要とする場合もあります)。

6帖の短辺が2.7mなので、新しく建てるには物足りないかと。

ということで、結局私が選んだのは、アイキャッチの画像の通り、海上コンテナをオーディオルームに改造する方法を採用しました。

カラオケブームの時代に、コンテナの部屋が乱立しているのを見掛けた方も多いと思います。

ちなみに、コンテナにすると、問題点の②、③、④はクリアーします。

 

特に、②の耐荷重ですが、20ftコンテナ1棟で24t。これを2棟連結すると48tの耐荷重になります

普通の住宅では考えられない耐荷重になる訳です。

例えば、建築基準法での耐荷重計算は、1㎡辺り180kgとされているので、コンテナ1棟と通常の部屋を比較すると、

通常住宅6帖の平米換算 → 9.72㎡

これで耐荷重計算をすると、

9.72㎡×180=約1.7t程度

これに対し、同等の広さのコンテナは10ftコンテナで、耐荷重は8tということなので、耐荷重は大幅に上回っている計算になります。

こうなると、スピーカーの重さや機材の重さを気にする必要が無くなります。

しかも、

コンテナは、建築基準法上では鉄筋建造物扱いなので、防火区域でも母屋や他の建造物、また、敷地境界線から離す必要はなく、ギリギリでもOK

現状、境界線から一番近いところで20cm程しかありません↑

 

あとの問題は①と⑤ですが、①の防音性に関しては、コンテナ単体では防音性どころか、外壁の鉄製パネルが外騒音で振動して中で共鳴現象を起こすので、無対策では到底使えないので、防音工事は必須になります。

上画像は、20ftコンテナ2棟連結しただけの状態で、外部騒音が内部で共鳴してワンワン鳴いています。

 

最後に⑤の問題。

先にも書きましたが、カラオケブーム当時にコンテナを乱立させた店がありましたが、最近はあまり見掛けなくなってきています。

これには大人?の事情があって・・・・・

以前、コンテナは建築基準法で定める建造物ではなく、可動式倉庫扱いだったので、固定資産税は無く、当然、建築基準法にも当てはまらないので、住宅を建設する場合には必須だった建築確認申請も不要でした。

ところが近年、非都市計画区域の4号特例を悪用した違法建築が増えてきた理由で、基礎に連結されたコンテナは建造物扱いとし、建築基準法に準ずる事になっています。

まだ、地域によって対応は変わりますが、厳しい地域では、固定資産税に加え、建築確認申請も必要な場合があります。

コンテナを乱立させたカラオケボックスは、この法令改正は死活問題で、コンテナ1棟あたりで少なくとも双方で50万円くらい掛かるので、これが10棟あれば500万円という・・・・

これが。最近、コンテナのカラオケボックスが激減した理由です。

 

まだ続きます。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. へっぽこハム太郎さん、こんにちは。

    もしかするとPhile-webコミュでは、同じ時期に参加しているも入れ違いだったかもしれないですね。確認したら6年前に出戻りしていました。

    コンテナをオーディオルームにする挑戦を本当に実施されたのですね。
    自分も大音量派で、オーディオ復活した時期に、夜中に爆音をやってしまい近所から苦情をもらってしまいました。アゲアゲ絶好調の時期でしたので、「ああ、これで人生終わりだ」なんて落ち込みました。

    その時に考えたのが「貸しコンテナ」でした。
    ですが、実際には実行せずに「部屋の簡易防音」と「音量絞り」で復活しました。もう20年位前のことです。今考えると、コンテナルームはやらなくてよかったと・・・

    • ヒヤジンさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。

      ファイルウェブは、6年前から体調を崩し、入退院の繰り返しだったために出戻り出来ずに閉鎖になってしまいました。

      今回のコンテナルームですが、奮発してスピーカーを買うか迷った結果の選択です。

      私も割と大音量派で、常時、MAX94dB、平均88dBくらいで聞いています。

      コンテナはDIYの簡易防音(多分?)ですが、90dB超が囁き声(40dB程度)まで下がるので、DIYとしては上出来だと思っています。

      ちなみに、深夜の2時、3時に鳴らしても近隣には一切聞こえないので、時間構わず鳴らして楽しんでいます。

      私も検討した貸しコンテナの件ですが、その3以降で書きますので、参考にして頂ければ幸いです。

  2. ハム太郎さん、こんにちは。

    20ftのコンテナを2個繋げたのですね。

    私の部屋のリスニングエリアは4.8m x 5.8mくらいですから、処理前のコンテナ内寸と概ね同じサイズでしょうか?ただ、天井高2.7mでも音場再生では天井の低さを感じるので、ハム太郎さんの部屋も天井処理に工夫が要るのではと推察します。

    続編を楽しみにしています。

    • のびーさん、こんばんは。

      コメントありがとうございます。

      大手建設会社の場合の天井高は、1階が2.4m、2階以上が2.3m、または2.2mなので、2.7mというと注文住宅と推察します。

      私のコンテナは2.4m超は欲しかったので、使用コンテナはハイルーフの20ft-HCを使いました(非HCだと間柱、根太を入れて内装をすると2.1mしか採れません)。

      防音化でパネル強度が全面とも異常に高くなったため、お風呂並みに反響音が酷く、仰る通り、天井どころか6面ともルームチューニングで埋め尽くされています。

      昨年からの悩みでもありますが(笑)

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