ロケットシアター:驚きの出音

日記・雑記
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伊豆訪問の顛末の続きの最終回です。ロケットシアターと名付けたAuro3Dを目指した2Fリビングのセットの音がどうだったかを日記にします。

(ロケットシアターの特徴)
1)4.5x5.3mのリビングに13.1chのSPを設置
2)第一層は”等距離(半径2.15m)のITU配置”で、音響測定でも±10cm以内(Delayで±0.3ms, サラウンドバックを除くと±0.2ms)にフロアレベルのSPが配置されているという結果でした。第二層のトップミドルもこの範囲にあり、他のハイトSPとSWは30−50cmより離れています。
3)Dirac Liveで音許補正(ベースマネージメント込み)
4)SPはほとんどPolk Audioの製品で、ハイエンドからは程遠い(笑、汗)が、高コストパフォーマンス品
5)AVプリはMonopriceのHTP-1という、日本ではあまり知られていない製品。DACに力を入れている点、またコストも勘案しての選択。
6)板間、木の壁もあり、かなりライブです。吸音は3−4人がけのソファーくらい。

その他は、前の日記をご覧ください。
https://philm-community.com/tomy/user/diary/2023/01/19/14597/
https://philm-community.com/tomy/user/diary/2023/01/24/14775/
https://philm-community.com/tomy/user/diary/2023/01/29/14915/

【2ch /5.1ch】
まずは、どんな音なのかドキドキもので、音量バランスだけ調整してその他の補正なしで聞きました。2chはExasoundのDAC e-12との比較も行いました。

・2ch、HTP-1とExasoundの比較
ROON経由でいつも聴いている2chソフトを再生しました。
結果はまあまあ・・かな(笑)。勿論、大した試聴経験はありませんので、拙宅の1Fのセットとの比較です。中高域は高分解能で良いですが、どうも低音が力無く、分解能も低いという音です。低音は、HTP-1のベースマネージメントでSWに受け持たしても、大きくは変わりません。1FのセットはSPの位置や向きを微調整して、Dirac Liveによる補正も掛けているのに対し、2FはITU配置を守るための配置で、角度も軸上で何の調整もしていないので、仕方ないところはあります。ライブすぎることも原因の一つでしょう。

ExasoundのDACとの比較では、分解能で優っていると感じたところがあり、この点は最近のAVプリの能力を再認識しました。

・5.1ch、等距離ITU配置の驚きの効果
5.1chでの試聴は驚きの連続でした。例えば、以前日記に書いたことがある(https://philm-community.com/tomy/user/diary/2022/11/08/9170/)チックコリアのライブアルバム。DISK2 3曲目、「Concierto de aranjuez – Chick Corea & Gonzalo Rubalcaba」

1FのシステムはサラウンドSPが試聴位置(LP)に近く、LRが〜2.1mに対して〜1.4m程度。この配置だとサラウンドSPの配置が110度だと二つのピアノの音像は左右にかなり回り込みます。一方、80度だとほぼ前方に定位しますが、それでも左側のゴンザロのピアノは少しだけ横に回り込んで聞こえます。以下のイラストをご覧下さい。青線の①と②がそれです。
ところが、今回の等距離配置だと、110度ですが前方に逆ハの字に配置されているように聞こえるのです(③の赤線)。両サイドに高音キーがあるのですが、それがより奥側にあるのが分かります。チックが主役なので、チックのピアノが少し中央寄り。この配置はDirac Liveによる補正でも全く変化しませんでした。う〜ん、こんな変化があるとは。

以前の日記でこのアルバムの話をしたところ、レスで、K&Kさん宅では(105度配置)前方に一直線に並んで聞こえ、Auro3D伊豆別邸(90度?)ではサイドに配置されているように聞こえると教えていただきました。どれが本当なのかは、ディレクターしか分かりませんが、今回の配置は非常に気持ちの良いものでした。

これ以外にも、オーケストラで左右に回り込んで聞こえるもののほとんどが、前方横一直線に並んで聞こえるようになったことも大きな驚きでした。等距離ITU配置の威力でしょうかね(???)。左右の壁がLRからかなり離れていることも関係しているかもしれませんが。

【Auro3D /Auromatic /Dirac Live】
最後に目的のAuro3D & Dirac Liveので音です。
Dirac Liveで全周波数帯域を拙宅のハウスカーブ(笑)を使ってフル補正しました。SWは25cmウーハーが両サイドについたものですが、実はヘタレ。再生帯域は35Hz止まりです。Dirac Liveで無理やり25Hz位まで使うことにして、ベースマネージメントをしてみました。

Dirac Liveによる音の変化は非常に大きく、高域は透明感が増し、低音の分解能も格段に向上しました。低音を除けは、2chでも今のところそう不満は感じません。低音は1Fのセットに比べると、強靭さ、沈み込みには劣りますが、これはヘタレSWが理由だと思います(泣)。SWを複数使えるところが(それも非常に見事に)、Dirac Liveの利点のなので、もう一つSWを導入すべきかもしれませんが(Auro3Dさん一押しですね)、1Fのセットの生き残りを考えるとこのままでも良いかも(爆)。

Auro3Dの再生は、結構難渋しました。
まず、Marantz UD8004を使う場合、UD8004が何も手を加えないように設定しなければいけません。ビットストリーム出力にして、補正のようなものは全てオフ。さらに、HTP-1の設定をAuromaticにしないといけないのです。これに気がつくのに半日、いや1日かな、かかりました(笑)。マニュアルにそう書いておいてほしいです。Auro3Dソフトでない場合はAurmaticが掛かり、Auro3DだとAuro3Dと表示されてデコードが始まります。ROONからは、HDMIでHTP-1に繋がっているPCのデバイス設定を5.1chにセットし、ROONサーバー→LAN →PC(ROON Bridge+Jriver)→HDMI →HTP-1の経路で再生可能でした。

・Auro3D
まだAuro3Dのソフトはほんの少ししか持っていません(汗)が、このソフトは感動ものでした!多分、伊豆訪問で聞かせて頂いたもので、伊豆訪問の顛末の原因を作ったソフトです。


(MAGNIFICAT)

コーラスが大聖堂の中で歌っているように部屋いっぱい、特に天井が何倍も高くなったように包み込みます。この再生音は伊豆のAuro3D邸で聞かせて頂いた音とほとんど同じように聞こえました。いや〜、ホント敬虔な気持ちが湧き起こりましたね。また、目的を達成したと感じる瞬間でもありました!Auro3Dさんアドバイスどうもありがとうございました!

・Auromatic
これは、まだまだこれから聴き込まないといけないと思いますが、第一印象だけ書きますね。

5.1chソフトよりは2chのソフトの中に、効果の高いものがあるように思います。例えばこれ。

(ムター/カラヤン)
Auromaticは2chソフトに対しては、第一層のサラウンドSPやセンターSPは使わず、ハイトSPのみ音を加えているようです。音像配置は変えることはなく、雰囲気を与えるUpmixですね。これで、少女のムターのバイオリンの音が少し成熟したかのように変身するんですよ。これが私の耳には非常に心地良かった。ベルリンフィルの演奏も凛場感が増して、これは良いなと思いました。

また、Jazzでも、チックコリアのモントルーのライブ盤は、ライブの雰囲気が一段増して、良い感じでした。

勿論、逆効果の場合もあるので試してみるのが必要ですが、面白い機能である事は確かです。ドルビーのUpmixと比べると効果が大きいですね。実はAuromaticに切り替えると音量が少し上がるので、それに騙される感もありますが(笑)。常に使うものではなく、良い場合もある・・という感じでしょうか。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. Tomyさん

    矢継ぎ早に出ましたね!もう少し、「タメ
    現状、ファイル再生の場合は、2台のPCを使っているという理解でよろしいでしょうか?

    さて、まずサラウンドSPの位置による音の変化は、自分もブログで報告(http://koutarou.way-nifty.com/auro3d/2023/01/post-3b0e54.html)した通り、「マルチ再生の鬼門」というか、「隠れた罠」ですよね。マルチでセンターレスの方は居ても、サラウンドレスの方はいないのですが、では、そのサラウンドの設置位置が、皆が皆リスニングポイント(LP)から同じ角度のところに置いてあるかというと、絶対にNOなわけです。で、多くの方がAVアンプを使っているでしょうから(もちろん、Tomyさん、K&Kさん、グランドスラムさんのように、DSPを介さない方もいらっしゃいますが、少数派でしょう)、それで「補正」をしているつもりでも、実は、それは距離だけで「角度」は全く補正されていないので、LRとサラウンドの開き角がITU配置と少しでも違えば(LRですら、30度に置いている方ばかりではない。私のこれまでの経験では、もっと狭い方の方が多い気がします)、かなり異なる音像定位となるわけです。つまり、同じSACDマルチソース(例えば『狂気』とか)を聴いているつもりでも、実は全然違うものを聴かされているのに、それにオーナーは気がついていない…

    実は、これ、7chソースだとさらに怪しいです(汗)。ちょっとTomyさんにも調べて欲しいのですが、私が昔熱心に調べたときに気がついたのは、5.1chにはITUによる明確な配置基準が公表されていますが、7.1chは必ずしもAuthorizedされた明確なものは無いような気がするのです。その証拠に、前にも紹介しましたが、ATMOSの7ch配置のサラウンドSPの推奨位置は90度、つまりLPの真横です。ゆえに、7chソースの場合は、サウンドエンジニアの好みで、想定されているサラウンドSPの位置が異なる可能性が高いです(汗)。

    Dirac LiveやBass ControlやAuro-3Dのご感想は全くこちらの予想通りです(笑)。

    Magnificatは、「現代のCantate Domino」とオーディオ評論家が言っているぐらいの最近のリファレンスソフトで、TIASでも2chの超ハイエンドシステムで演奏されていましたが、Auro-3Dにはいずれも敵うものではありませんでしたから(笑)。

    このアルバム、実はものすごい超低域の暗騒音が入っているんですよ。20Hzぐらいの音なので、システムによっては聴こえないかもしれませんが、「見る」ことはできます(笑)。ウーファーやSWが「ワナワナ」震えていると思いますので、チェックしてみてください。この「暗騒音」を「聴きたい」のであれば、超大型のSWを導入するしかないです!!!

    • Auro3Dさん、今晩は、レス有難うございます。

      >ファイル再生の場合は、2台のPCを使っているという理解でよろしいでしょうか?
      そうです。一台はExasoundのPlaypointなので、PCというよりは音楽サーバーですが、中身はIntel Processorでしょうから。

      >補正」をしているつもりでも、実は、それは距離だけで「角度」は全く補正されていないので・・・

      言わんとすることはよく分かります。しかし、「補正をしているつもりでも・・距離だけ・・」はどうかと。今回の試聴から、「距離補正(Delay)は全く不十分であると思わざるを得ない」と思っています。実は、「距離も角度も十分補正できない・・・」が真実ではと・・・。嘗て、かないまるさんが、角度よりも距離を等しくするようサラウンドSPの位置を決めると言っていたことを思い出しました。入交さんもこれが分かっているのでDelayに否定的なのではないでしょうか。

      >実は全然違うものを聴かされているのに、それにオーナーは気がついていない…
      これは、おっしゃる通りですね!今回痛感しました(汗、笑)。

      SP配置やその背景、原理は、以下の本に書いてあるようですよ。英語ですが、一度お読みになってみては?
      Sound Reproduction: The Acoustics and Psychoacoustics of Loudspeakers and Rooms (Audio Engineering Society Presents) 1st Edition
      https://www.amazon.com/gp/product/0240520092/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=1789&creative=390957&creativeASIN=0240520092&linkCode=as2&tag=arqen-20&linkId=3AJPDV6NPHR6V3IT

      >このアルバム、実はものすごい超低域の暗騒音が入っているんですよ。20Hzぐらいの音なので・・・・

      これはSWにもかなりキツイ音ですね!今のSWではとても無理ですので、そのうち1FのSWを2Fに上げてきて、聞こえるか挑戦してみましょう(笑)。

      • >今回の試聴から、「距離補正(Delay)は全く不十分であると思わざるを得ない」と思っています。

        なるほど! これは是非、以下の実験をしていただきたいですね(拙宅ではスペースが足りずできないので)。

        1.ITU配置・等距離(リアル)によるもの
        2.ITU配置(角度のみ)・非等距離(バーチャルで、Delayをかけて、「距離」=音の到達タイミング=を揃えたもの

        この二つで、同じ音源を再生した場合の、1.各楽器の定位位置2.音場感ーなどに違いがどの程度出るのか?

        私もTomyさんがおっしゃる、「実距離の違いはDelayによる修正では、<補正>しきれない、<何か>がある」というのに、完全に一票なのですが、その<何か>が何か(笑)を科学的に検証していただければ、多くの方の役に立つと思います(準備中の『入門書』でも言及させていただきたい!)。

        よろしくお願いします!

        • Auro3Dさん、

          上の質問やっぱりきましたか(笑)。実はもう試しています。応レスにかいた後、本当はどうなんだろう・・・と。レスにしなかったのは、結果が奇奇怪々だからです(爆)。

          ご質問の1と2は予測に反して、チックコリアのとゴンザロのピアノの配置は全く同じでした。逆ハの字です。ナーンだ、Delayで綺麗に補正できるんだ・・・と思って、それならDelayを変えると大きく変わるはず・・・と思い。

          3.非等距離で、Delayによるタイミングを補正をしない場合

          を追加しました。大きく変化するだろと!結果は変化しなかったのです。距離変化は2.15m→1.5m、Delayにすると1.7msくらいです。音量補正は計算上−5dB〜ー6dBなので、計算通り変化を与えています。音像配置に影響したのは音量だけでした。奇奇怪々でしょう?なので、報告を躊躇っていました(笑)。

          • さすが科学者、行動が早いですね!

            フーム、なるほど。しかしこの実験結果の示唆するところは、以前(Phileweb時代)からTomyさんなどとずっと検証してきている、「スピーカーの開き角度」(特にサラウンド)が、音像定位には最も重大な影響を与える、という知見(ちょっと大げさ?=笑)を裏打ちするものではないでしょうか?

            例えば、Rが30度で、SRが90度の場合、もしこの両チャンネルから同じ音が同じ音圧で出力されていれば、その真ん中の60度の位置に音像定位し、もしSRが110度であれば、70度の位置に音像が定位する。LPにおける音圧が同じであれば、スピーカーとLPの距離(音の届くタイミング)は定位にはあまり関係ない、という結果という理解でよろしいでしょうか?

            • Auro3Dさん、

              SPの開き角もそうですが、音が届くタイミングも音像定位に影響することは間違いないはずです。音が早く届く方に定位が引っ張られることは音響科学的に認められていることですよね。今回の音像定位の変化は、奥行き感に関連するのだと思います。同じ角度から音が来ていると感じるとしても、近いのか遠いのかで、ピアノがどのように配置されて感じるかは異なるからです。

              Auro3Dさん宅では、上述のピアノ配置が横だということでしたが、伊豆のセットでの話でしょうか。伊豆別邸は90度にサラウンドがあるのですよね。5つとも同じSP、Dirac Live補正ですから、拙宅2Fと同じように聞こえて不思議ないと思います。何故、そんなに差があるのでしょう?これもよく分からない点ですね。

              • Tomyさん、横から失礼します。

                >5つとも同じSP、Dirac Live補正ですから、拙宅2Fと同じように聞こえて不思議ないと思います。何故、そんなに差があるのでしょう?これもよく分からない点ですね。

                2chのケースですが、音像定位は、「左右のスピーカーの焦点の合い度合」「初期反射音」「室内の響き(残響)」によっても変化します。
                マルチチャンネルの場合は、2chと比較すると上記3点の影響度は小さいのでしょうが、少なからず影響があるのは(原理的に)確かなことですね。

                更なる研究を期待しています。

                • ヒジヤンさん、こんばんは

                  >2chのケースですが、音像定位は、「左右のスピーカーの焦点の合い度合」「初期反射音」「室内の響き(残響)」によっても変化します。

                  マルチ再生では室内の反射の影響は小さいかなと、私も思っていましたが、今回の結果はそうではないように思えます。1Fで2Fのような音にするにはどうすれば良いのか検討してみますね!

              • >音が届くタイミングも音像定位に影響することは間違いない

                おっしゃる通りです。Auro-3Dが「なぜ、1Fと2FのSPを垂直配置させるのか」については、「先行効果」という音が届くタイミングのずれ(垂直配置の場合は、1Fからの音の方が必ず先に耳に届く)を利用して定位感を操作しているからだ、と入交氏にもご説明いただきました(詳しくは、別途『入門編』で)。

                伊豆の音については、来週からまた伊豆に行けそうなので、私も確かめてみます。確かに現状は「入交氏推奨ポジション」の90度ですが、よく考えたら、今は1Fのメインの5台はすべてキャスター付きなので、SPケーブルが届く範囲であれば、LPも含めて移動は自由なので、部屋の関係で多少ニアになってしまいますが、All Sonetto VIIIによる、角度・距離とも完璧なITU配置も実現可能だということを忘れていました(笑)。

                ただし、ヒジヤンさんが指摘されているように、5台の「周りの空間=天井・壁との関係性」は同一ではありませんから、それによる「ズレ」はあり得るでしょう。世の中に、5台の同じSPを使っていて、完全ITU配置で、かつ5台ともLPから見た壁との関係がすべてシンメトリーなんて「理想的な部屋」を持っている方がおられるとは思えませんが(さすがにWOWOWのプロ用のスタジオも、入交氏の仕事場もこうはなっていませんから=笑)。

                やるならもちろん、Dirac Liveのキャリブレーションをし直さなければなりませんのでちょっと面倒な気分ではありますが(汗)、今回は長期休暇なので時間はたっぷりありますから、そのうち気が向いたらやってみますね。

                • Auro3Dさん、こんばんは

                  ヒジヤンさんへの返事にも書きましたが、今、1Fで2Fのような音像配置にするにはどうすれば良いのかを検討しています。どうも主因は、壁の反射のようです。

                  1Fのマルチシステムは2ch再生からスタートしたこともあって、LRは平行法から15度程度内振りしていたのです。つまり、軸上で聞いているのはセンターとサラウンドSPのみでした。LRを軸上で聞くようにすると、横壁の反射の影響が減少すると思ったので、軸上まで内振りして、聞いてみました。また、左の壁に吊るしてあった反射・拡散板も撤去してみました。結果、期待通り、2Fにかなり近い音像配置が得られるようになりました。2Fほどではありませんが、チックコリアとゴンザロのピアノの配置は逆ハの字に近くなりました。

                  軸上で聞くようにしていなかったのは、2chも聴きたいという、気持ちからですが、やっぱりマルチは軸上で聞かないといけないのですね、汗。マルチ再生は結構長い間検討して来ていたのに、今頃気が付いたとは、お恥ずかしい話です(泣、笑)。

                  伊豆別邸での、これらについての検討、楽しみにしています。拙宅でも、も少し検討してみます。

                • Tomyさん

                  いつも、「追試」をしていただいているので、今回はそのお礼でお返しを。

                  伊豆のSonetto VIIIを移動させて、Tomy邸より少し狭くなってしまいましたが、半径1.9MのITU配置を実現しました。角度もLRが30度、サラウンドが約110-120度と、ほぼ完璧です。

                  5台のSPの軸上にLPが来るよう、調整しました。

                  個人的な興味で、「5.0ch=補整なし、SWなし」と、「5.4ch=Dirac Liveアリ、SW4台」も聴き比べてみました。

                  まず、「5.0ch」による、チックコリアの課題曲ですが、確かにこのサラウンドの位置だと、2台のピアノの広がりは、「普通の2ch」の感じと近く、LRの間に入りますね。以前、サラウンドを90度にしていた時(ただし、Dirac On)は、LRとサラウンドとの間にピアノが来ていたので、やはりこういう楽器の数が少ないマルチ録音の場合、サラウンドSPのLPからの角度によって、かなり音像定位が変わるということを再確認しました。

                  この定位感は、Dirac Onの「5.4ch」でもほぼ同じでした。ITU配置における定位が「正解」だと思いますので、サラウンドを90度にして「Dirac Live」をかけた定位感は「不正解」であったわけで、このことはつまり、Dirac LiveはSPの配置角度の違いまでは補正できないということがはっきりとしました。

                  二台のピアノの配置ですが、確かに両サイドに各高音部(右手側)が来ていますね。ただ、その並び方に関しては、私の駄耳には、そこまで大きく角度が付いている(つまり、クラッシックピアノのように、右向きで演奏し、完全に右手が手前、左手が奥にある)ようには聴こえませんでした。

                  これはLiveのようですので、どうしても「Liveによる視覚上の経験」が聴覚を邪魔してしまうことは否定しませんが、Jazzの場合は、Improvisationがあるので、普通演奏者同士が顔の見える位置にいますよね(クラシックピアノだと、左右に並ぶ「連弾」というのもあり、あれはあまりお互いの顔を見合わせない)。しかも、普通アップライトピアノは使わないので(笑)、スペースの関係上、ピアノを互い違いに組み合わせる(ちょうど、この前ご一緒した、Hiromiと矢野顕子のコンサートにおける2台のピアノの配置)のが普通です。

                  このようにピアノを組み合わせて、さらに両方の右手(高音部)が、LR一杯に来るということは、下の写真のような横に並べた配置ではなく、縦に二台並べた配置であろうとしか考えられません。

                  その意味では、Tomyさんのご指摘の配置は蓋然性が高いのですが、不思議なのは、普通、「スター」の顔を観客に見せるようにレイアウトするはずなんです。つまり、この場合であれば、チックの方が「正面を向いて演奏をする」=右手(高音部)がL側に来る=はずなんですが・・・

                  まあ、Liveと言っても、Onマイクでピアノ線上でマルチマイク録音されているでしょうから、あとでエンジニアのミキシングでどうにでもなりますからね(笑)。少なくとも、どう聴いても会場に置いた「1点ものマイク録音」ではなさそうです。

                  さて、最近の自分のブログにおける関心である、Dirac LiveのBass Controlの威力を確認しようと、今回、DLBC音の5.4chも構成してみたのですが、やはりこの威力は絶大でしたね。ピアノDuoのチックのライブもさることながら、念のため私が5.1chのReferenceソフトとして使っている、『狂気』を聴き比べてみたのですが、素のままの5.0chの方が、床が振動しまして(汗)、とても質の悪い低音が出ます。かなり「無理して超低音を出そうとしているなあ」というのが分かるほどで、Sonetto VIIIは35Hzぐらいまではカタログ的には出せることになっていますが、シンセサイザーで創出されている超低音を再生するには全く不十分であることがよくわかりました。これを+4SWでBass Controlにすると、とてもSolidでTightで、床の振動は少ないのに、Sonetto VIII単体では感じられなかった暗騒音のような超低域までしっかり再生されていることが感じられました。

                  この低音を普通の2chで出そうとするなら、MagicoとかYGのようなハイエンドSPと、それをドライブするハイエンドパワーアンプと、何より、床の作り直しが必要でしょう。全部で恐らく軽く1000万は超えそうな感じなので、SW4台とISP MK2(DLBC)の方がよほど安上がりですね(笑)。

                  もちろん、中高域の見通しの良さの差も言うまでもなかったことを(これはチックのLiveでも)、付言しておきます。

                  • Auro3Dさん

                    追試有難うございます。
                    やはり正確なITU配置で聞くと、課題のピアノ曲はステージで横に並んだ配置に聞こえるのですね。これが正解であるということが確認でき安心しました。

                    しかし、細部はかなり違いもあるようで、まだまだ、奥深いところがあるように思いました。ロケットシアター(笑)だと、チックの最高音キー(右手)はRの少し右にあり、一方ゴンザロの最高音キーはLの1.5mほど左で奥側に聞こえるのです(少し左により過ぎですね、汗)。二つのピアノの長さは足して左右4.5m程もあるように聞こえます。今も聞きながら書いています。

                    >Hiromiと矢野顕子のコンサートにおける2台のピアノの配置)のが普通です。

                    私もそう思います。Chickのピアノデュオのビデオを見てもやはりその配置ですね。なので、仰る通り配置をミキシング時に変えているのでしょう。

                    >Dirac LiveのBass Controlの威力を確認しようと、今回、DLBC音の5.4chも構成してみたのですが、やはりこの威力は絶大でしたね。

                    そうでしたか!
                    2chだと、SP配置を弄って低音再生の良い設置ポイントを探せるでしょうけれども、マルチで正確なITU配置を守ると、それを各SPに行うことは不可能です。Dirac Liveはそれらを両立させる現在最良の方法かもしれませんね。ベースマネージメントはその肝ですかね。強力SWを4つとは羨ましいかぎりです。

                    • Tomyさん

                      今、ブログ用の「大作」執筆中で、少々疲れましたので息抜き代わりに(笑)。

                      >ロケットシアター(笑)だと、チックの最高音キー(右手)はRの少し右にあり、一方ゴンザロの最高音キーはLの1.5mほど左で奥側に聞こえるのです

                      これ、試しに、同じシステムで2chにダウンミックスしたものを聴いてみてくださいませんか?クラシックでもJazzでも、たまにSACDにマルチが紛れ込んでいますが(笑)、実はこれを購入するのは必ずしもマルチシステムを持っている方だけではなく、もしかするとむしろ、2chで聴いている方の方が多い(そもそも、2ch派の方は、SACDを購入する時にMultiという文字があるかどうかを「気にしない」方が多いです=CDショップでもSACDステレオとマルチを分けて置いてないし=汗。プレーヤー側でダウンミックスして、ステレオアナログ出力するのが、「SACD再生のデフォルト」なわけで)ぐらいだと思うんですよね。つまり、SACDの録音エンジニアの立場から考えると、2chで再生される時の定位を第一義的に考えるはずで、それにサラウンドを加える場合は、「奥行き感」「前後感」の演出に使おうとするのではないかと。

                      つまり、録音エンジニアはサラウンドSPを足すことによって、「横への広がりを増そう」とする意図はない(繰り返しますが、これは「2chこそがデフォルトの」SACDの場合です。ATMOSやAuro-3Dは最初からAVアンプによる再生を前提にしているので、「マルチ再生がデフォルト」であり、同じマルチでもSACDとは全く思想が違うと思います)のではないでしょうか。SACDの場合、2chとマルチ再生で、楽器の位置や大きさが変わってしまうのであれば、「再生環境のどこかがアンバランス」なのではないかと疑うべきのような気がします。

                      この「アンバランス」は、もちろんTomy邸の場合は5台のスピーカー間の性能差もありますが、設置環境のアンバランスも無視できないと思います。拙宅でもLとRのSPと左右背後の壁の関係は対称ではありません。Tomy邸の2Fにはお邪魔したことはありませんが、専用ルームではなくリビング・ダイニングということから、5台のSPの左右前後上下の壁との距離や置いてある家具や窓の位置との関係に至るまで、すべてシンメトリーではないはずです。これらからの反射の違いが、定位感に与える影響は大きいのではと思っています。

                      本当は、「ここは、Dirac Liveがすべて補正してくれているだろう」と思いたいところですが(笑)、そこまではどうやら万能ではないことが、だんだん明らかになってきた気が個人的にはしていますね(汗)。

  2. Tomyさん、二階に新設したロケットシアターの成功おめでとうございます。

    それにしても、1階にオーディオ&シアタールームがありながら、二階にもシアタールームを作ってしまうとはすごいパワーですね。

    感想をざっと拝見すると、
    ①2ch  ・・・まずまずだが1階の方がいい感じ
    ②5.1ch・・・驚きの連続で素晴らしい
    ③Auro3D ・・・一部のソフトが素晴らしい
    ④Auromatic・・5.1chソフトよりは2chのソフトの中に、効果の高いものがある
            常に使うものではなく、良い場合もある
    こんな感じでしょうか。

    それにしても、Auro3D友の会の活動は目を見張るものがありますね。

    自分もこれまでに体験したマルチチャンネルでは、12月の日記に書いたY氏邸のサラウンドが一番でした。B&Wのマトリクス801を5本全部統一し、等距離ITU配置にしていた時です。

    その後に、スピーカーをノーチラス801を4本とセンターのみ802Dに変更され、等距離ITU配置とされたのですが、マトリクス801を5本に勝てなかったです。(自分の感想ですが・・・)

    マルチチャンネルの肝は、全スピーカー統一、等距離ITU配置なのかな?なんて思いました。

    • ヒジヤンさん、こんばんは。

      レス有難うございます。
      2FのDIY工事(?笑)は大変でしたが、結果が結構良かったので、汗をかいた甲斐がありました。オーディオの楽しみ方の一つですね。機器を買い揃えるだけでなく、自分で汗をかくことは。

      >マルチチャンネルの肝は、全スピーカー統一、等距離ITU配置なのかな?
      そう、これなんですよね!正解は!
      でも、大抵は2chから始めるので、同じSP5つにはならないし、日本の家で2m以上の距離で等距離ITUを入れる広さを確保するのは難しい・・など、クリアするのは難しいです。今回は運良く等距離配置ができるスペースがあったという幸運でした。

  3. Auro3Dさん、

    Auro3Dさんのレスの下にはもう返信ボタンがなくなってしまっているので、末尾に追加レスとして応レスしますね。

    SACDのトラックの話ですが、マルチトラックがあるのはhybrid盤です。CD層とSACD層があり、SACD層には2chと5.1chトラックが入っています。2chで2-3Gbite, 5.1chで6-8Gbiteくらいのサイズです。

    SACDプレーヤーで再生すると、デフォルトはSACD層の2chが再生されると思います。わざわざ、5.1chをダウンミックスするプレーヤーは無いのでは?やはり、2chのユーザーが殆どなので、2chを重点して制作しているのではないかと何時も(不満に=笑)思っています。多分2chトラックの方が5.1chをダウンミックスするより音はずっと良いはずです・・・汗!。

    (おまけの=笑)5.1chミックスするときに音像配置を変えるのは、大なり小なり行っているように思います。が、ステージ上の楽器の配置をほぼ弄っていない場合もあるように思います。一方、配置を大きく変えている場合もあるのではないでしょうか。ケースバイケースですね。件のチックコリアとゴンザロのピアノですが、2chトラックを聞くと、Auro3Dさんの仰る通り、左右のSPの間に2台のピアノが配置されていました(ダウンミックスは聴いていません)。マルチだと、(拙宅では)ゴンザロのピアノがより左に伸びて聞こえるのは、どういう訳かは分かりませんが、1Fでも2Fでもほぼ同じなのです。環境の影響ではないように思います。私の駄耳のアンバランスかなあ、笑。

    Dirac Liveは各chの音の位相と音圧の周波数特性を、(ベースマネージメントもしながら)補正するソフトです、なので、他のSPとの位置関係の補正はしないはずですよね。それをするにはch間のミキシングを行う必要があるので、オーディオファイルとしては、して欲しくない補正だと思います。ATMOSやDTS-Xは元々それをすることを前提としているので、問題ないかもしれませんが、Auro-3Dはチャンネルベースなので、大問題でしょう。

    ATMOSにしても、SP配置の規定位置からのずれを補正する仕組みは一般のコーデックには入っていないでしょう。ヤマハなどは測定でSP位置を特定する測定・補正ソフトを持っているようですが、SP角度の補正は、ヤマハ独自の方法でchミキシングしなければならないはずです。最も簡単なファントムセンターですら、問題が生じるのに、そんなに簡単に副作用の無い角度補正ができるとは思えないです。

    • Tomyさん

      本件、たまたまWOWOWの入交さんにお会いする機会があったので、質問してみました。

      「SACDマルチに対して、2chをメインに考えるか、サラウンドをメインに考えてミキシングをするかは、エンジニア次第だが、昔のSACDであれば、恐らく2chメインにして録音されているだろう。ただ、2chメインにする場合は、サラウンドにはアンビエント音しか入れないはずなので、サラウンドSPの位置を変えることでピアノの位置が変わるということは、サラウンドにもピアノの音が振られているという証拠。つまり、録音エンジニアは、LRの外側(それがどこかは正確には分からないが)までピアノを出したいと思っているはず」

      とのことで、どうやら、Tomy邸の聴こえ方の方が、「正解」に近いようです。

      ただではなぜ、拙宅でピアノがLR間に収まるのか?については、サラウンドSPの位置(角度)がTomy邸と微妙に違うのでは、というお話でした。

      つまり、私の方が、少し深い(後ろ目にある)のではということのようです。サラウンドSPの位置が数度角度が変わるだけで、音像定位する位置は動くそうです。

      しかし、これは考えてみると、マルチチャンネル再生って、10人いれば10通りの音像定位があるという可能性があるということで、Director’s intentionを伝えたいエンジニア側や、それを忠実に再現したいと思っているオーディエンス側双方にとって、「もうちょっとちゃんと規定して欲しい」話ですよね(笑)。

      入交さんとも話したのですが、例えば、Auro-3Dのマニュアルでは、サラウンドSPの設置角度は、「90-135度」というAllowanceがある規定になっているわけです。これが2chなら、開き角の理想が60度として、それより狭い45度でも、それより広い75度でも、その二等辺三角形の頂点で聴く限りは、「ボーカルは真ん中、ベースは左、ギターは右」という基本的な位置関係は崩れないわけです。

      ところがマルチだと、理想の110度からたった10度離れただけで、ピアノがRの内側に入ったり、外側に出たりする。これ、マズいですよね・・・私の想像では、このサラウンドSPの位置の「ゆるさ」は、マルチシステムを一般家庭で導入しやすいようにという、「営業上の配慮」ではないかと疑っています。もし、「110度」Only、そこ以外に置いてはダメ、とはっきり規定してしまうと、「じゃあ、私の部屋ではサラウンド再生は諦めるしかないな」という人がいっぱい出てしまうと思うんですよね。その位置にちょうど家具があるとか、ドアがある、なんて人は。特に、日本で一番多そうな6畳間だと、長方形ですから、「110度」の位置にSPを置くとLPからの距離が取れなくなるので、Delayなどで補正したくないと考える人はどうしても、後ろの深い位置(130度以上になるでしょうね)に置かないとLPからの距離が取れない。または6畳ぐらいの広さだと、LPのすぐ後ろが壁、という方も少なくないので、そうすると今度は逆に、サラウンドを置くなら真横(つまり90度)しかない、という方も多いでしょう。

      この二つの置き方をされている方は、少なくないと思われますが、恐ろしいことに(笑)、この両者が再生している音像定位は、全く別物ですよね、同じソースなのに(汗)。2chの世界におけるJBLとソナスとB&Wの違いどころじゃない、「再生音の違い」になってしまっているはずです。

      だから入交さんは、ライナーノートの中に、わざわざ「これを再生するときには、サラウンドSPを90度の位置に置くように」と指定したとか。でも、これを各録音エンジニアがやり始めると、ソースによって、90度、110度、130度などとサラウンドSPを移動させないといけないなんてことになりかねないので、(拙宅のようにキャスター付きでない限り=笑)非現実的な話になってしまいます…

      • Auro3Dさん、こんばんは

        流石、入交さんの言は重みがありますね!
        なるほどという感じがします。

        マルチになって、SPの数が増えると音は良くなるのは間違いありませんが、セッティングの影響度も大きくなるということでしょうね。部屋の狭い日本家屋向きではありませんね(汗)。

        SWを二つに増やしました。Dirac Liveのベースマネージメントはなかなかなものですね!これに慣れると、大型ウーハーを搭載したSPの必要性を疑います(笑)。特性の違うSWを追加したのですが、周波数特性を測定してみると、夫々補正値を変えている(同じ周波数特性には補正しない)ようでした。大変面白いです。