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オペアンプMUSES01交換後の評価(その2)

日記・雑記
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新日本無線㈱から発売されたオーディオ用高音質オペアンプMUSESシリーズ。

ブログの方もご覧ください。

メーカーのWebサイトにはこのように紹介されている。
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2回路入りJ-FET入力高音質オペアンプ MUSES 01

心に響く’真実の音’を追求した高音質オペアンプMUSES 01は、
音質に大きな影響を与えるフレームに、世界で初めて※無酸素銅を採用した
ハイエンドオーディオ機器に最適なオペアンプ製品です。
※当社調べ 2009年5月現在

製品機能及び特徴の概要

●動作電源電圧 Vopr= ±9V ~ ±16V
●低雑音 9.5nV/√Hz typ. @f=1KHz
●入力オフセット電圧 VIO= 0.8mV typ. 5mV max.
●入力バイアス電流 IB= 200pA typ. 800pA max. @Ta=25°C
●電圧利得 Av=105dB typ.
●スルーレート SR=12V/µs typ.
●バイポーラ構造
●外形 DIP8 (実装面積8.8×6.4×6.75 mm)
●応用 高級オーディオ機器/プロ用オーディオ機器
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オペアンプ交換後に電源をONしたての第一印象は、イーグルスのHELL FREEZES OVERよりホテルカリフォルニアを再生したときのもの。

長らく使用して聴き慣れてきた、バーブラウン製OPA627BPを積んだDACに比べて、このMUSES01に交換してから出てきた音は、DACを違う機種に変えたほどの変化であった。

新品のチップだからまだ機器に馴染んでないためだろうか、異様にエッジが立ったメリハリのある音楽が、小生に向かって飛んで来る。
といってもインフィニティが奏でる音楽がガラッと変るほどの音質変化ではなく、個々の変化をみると好ましい方向に変化しているのが感じ取れる。
つまり、高音域、低音域ともに再生レンジが拡大したかのような印象を受ける。

ヤマテツさん曰く・・・・・・・・・「最初、パッと明るくなったなと言う印象・・・低域、高域ともに延びて、ワイドレンジになって、細かな音まで聞こえ、位置もハッキリ、きちんと分離、正に、情報量と分解能が上がった・・・と同時にこの時点では、かなりにぎやか・・・何か、我も我もと勇んで音が出てくるような感じだなあと・・・」

naskorさん曰く・・・・・・・・・・「スカッと見通しが良くなって、現代的な音になりましたよね。・・・

確かに、パーカッションセクションの重量感ある低音、夜空に吸い込まれていくシンバルを叩くスティックの質感、そしてガットギターと12弦ギターのハーモニーの調和、ライブならではの聴衆のざわめきがより明瞭に近づいて聞こえる。

しかし、小生にはまだ何かしらしっくりこない。
オペアンプ交換によって、「潤い、艶、しっとり感」という、夜の帳がおりたラウンジのソファーに身を沈めて聴く官能の世界に没入したかったのだが、これでは、まるでフィットネスクラブの煌々と明るいスタジオのようではないか。

続いてかけたのは、最近気に入ってよく聴いている、ポルトガルのファド歌手、Mariza(マリーザ)の最新アルバム terraから、Ja me deixou(Now It’s Left Me)。

独特の12弦ポルトガルギター(ギターラ)が哀愁のサウダーデを奏で、両親の営む店で幼い頃からファドに親しんできたマリーザの歌声が、OPA627BPに比べて随分元気になり10歳近く若返ったような張りのある声に聞こえる。

これはイイ!
歌に力を、魂を感じる。

淹れたてのコーヒーを飲みながら、3人とも暫しこの歌声に聴き入ってしまった。

気が付くと、最初イーグルスで感じた「異様にエッジが立ったメリハリ感」に加え、音に重みというパワーが増している。
全再生帯域が質感を増してきたことで、歌に魂が宿ったと感じたのだろうか。

ヤマテツさんが音量を測定したら90㏈前後は出ていたと思う。

ここで、バロックバイオリンの名手、メルクスの演奏する、ビーバー 「ロザリオのソナタ」から終曲のパッサカリアを聴く。

キリストの生誕から復活までを表した曲としてはヘンデルのメサイアが有名だが、このロザリオのソナタも、曲ごとに調弦を変えるスコルダトゥーラ調弦法という独特の技法によって、独特の響きをもたらす名曲であるが、バロックバイオリン独奏の影に隠れていた通奏低音のビオラダガンバの伴奏者の音量がグッと上がったかのように明瞭に聞こえる。

このMUSES01オペアンプに交換したことで、今までマスキングされていた音が明瞭に聞こえるようになり、ソースに録音されていた音が余すことなく再生されるようになったのだろう。

この段階で電源を入れてからまだ30分足らず。
いったいこれからどこまでいくのだろうか?

その後、時間の許す限り様々な音楽を聴いてみたのだが、どんどん実在感が増し、音楽性も高まっていく方向に変化をしていることは間違いない。

これから何十時間、何百時間が必要なのか判らないが、限りない可能性を秘めたMUSES01の今後に期待したい。

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