2月7日から、ほぼ1ヵ月半ぶりの錦糸町駅前から見る東京スカイツリー。
289メートルだった高さも上に伸びて、現在の高さは318メートル。
完成すれば634メートルだから、これで漸く半分の高さだ。
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大陸から強い風に乗って飛んできた黄砂でやや霞んでいるが、すみだトリフォニーホールのガラスの壁をパチリ。
今日は毎年このホールで開催されている地方都市オーケストラ・フェスティバル2010のプログラムの一つ。
大阪センチュリー交響楽団の演奏会だ。
大阪センチュリー交響楽団は、平成元年に大阪府の20世紀記念事業として設立された交響楽団で、基本は2管編成。
大阪府の運営するオケなので、練習場は小生の自宅にほど近い服部緑地公園内に設けられている。
2年前に誕生した橋下知事が打ち出した大阪府の財政改革の一環で、今まで補助金によって運営されてきた当楽団も補助金カットされ、団員増員による3管編成化や海外演奏旅行の計画見直しなど厳しい運営が続いているが、音楽的には音楽監督に就任したマエストロ小泉和裕の指導の下で意欲的にブルックナーに取り組むなど充実した演奏活動を行っている。
また、傘下にユースオケを設けるなど音楽人口の裾野を広げる活動にも取り組んでいる。
今日の演奏は、指揮者に小泉和裕、ピアノ独奏に小川典子を迎えてのコンサート。
曲目は、リスト作曲、ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調S.124、そしてメインがブルックナー作曲、交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」。
小生が座った席は、ピアニストの手の動きが良くわかる1階7列15番。
1曲目のシューマンは、前衛的で鍵盤を激しく叩きつける演奏は、先日のきゅりあんで東京フィルハーモニー交響楽団との共演で弾いたシューマンのピアノコンチェルトの時とはまた違って、激しい感情表現が演奏に力強さをもたらしていた。
小川典子が弾くピアノのタッチは本当に素晴しい光り輝くものだった。
メインのブルックナー「ロマンティック」を、小編成オケで聴くのははじめての経験だった。
今回の編成はバイオリン5プルト、ビオラ、チェロが4プルトで、勢い弦楽器は楽器を鳴らしきらないと管楽器の音量に対抗できない。
マエストロ小泉氏は、この小編成のオケから見事なアンサンブルを引き出してみせた。
小編成ならではの弦楽アンサンブルの見通しのよさに、煌びやかな金管と艶やかな木管が絡みあい、弱奏部から強奏部までの音色の変化や、ピリオドの後に残る響きの余韻が心地よい。
とても伸びやかな朗々としたメロディラインが可愛らしい、牧歌的で叙情的であり、この曲の魅力を余すところなく引き出した名演奏だった。
演奏終了後は割れんばかりの拍手と歓声にホール全体が包まれ、とても気分が高揚したまま会場を後にした。
大阪センチュリー交響楽団の演奏会、本拠地である大阪のザ・シンフォニーホールでまた聴きに行こう。
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