青山フィルハーモニー管弦楽団第26回定期演奏会

日記・雑記
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大型連休初日は昭和天皇の誕生日を記念した昭和の日。
JR蒲田駅近くにある大田区民ホール・アプリコ前の広場に大勢の人の列が出来ていた。
今日は、今年9回目のコンサートで、東京都立青山高等学校のクラブ活動、青山フィルハーモニー管弦楽団の第26回定期演奏会に出かけた。

ブログの方もご覧ください。

公立高校の部活でオーケストラがあるのは全国でもそう多くないが、ここ青山フィルハーモニーは1970年に創部され、全学年で125名以上が在籍する有数の規模を誇っているという。

青山フィルの演奏会は、一昨年の同じ4月29日に、このアプリコで第24回定期演奏会を聴いて以来だ。
今回は、震災にもめげず予定通りのコンサートを開くという定期演奏会の案内はがきを貰っていたので楽しみにしていた。

演奏会プログラムは、長根尾貴仁君の指揮でロッシーニ:歌劇『どろぼうかささぎ』序曲、高橋沙奈衣さんの指揮で、リムスキー=コルサコフ:歌劇『ムラダ』より「貴族たちの行進」、チャイコフスキー:スラヴ行進曲、休憩を挟んで、山口桃介君の指揮で、ラフマニノフ:交響曲第3番イ短調Op.44というもの。

会場は親御さんや親戚、そして友人やOB/OG達でほぼ一杯だ。

制服姿の団員がステージに勢ぞろいして演奏が始まった。
冒頭から綺麗なアンサンブルを聴かせてくれる。
ステージ上には2年生と3年生だけというが、管楽器奏者は大半がブラスバンド経験者だろうが、弦楽器奏者の大半は高校に入学してから楽器を始めた生徒が多いと思われる。
指揮者も生徒であるが、指揮法は顧問の先生に指導されているというが、その堂々たる指揮ぶりはどうだろう。
緩急自在にタクトを操り、ダイナミックな身振りでオケを牽引している。
コンサートミストレスは小柄な体ながら、会場によく響き渡る音色で弦楽パートのみならずオケ全体を統率している。
第1部の「貴族たちの行進」は、ちょうど今日英国王室のウイリアムズ王子と民間人ケイトさんのロイヤルウエディングがあるが、それに相応しい格調高い演奏であった。

メインのラフマニノフ第3番は、普段あまり演奏会で聴く機会がない曲だ。
全3楽章形式でホルンや木管楽器群が活躍するこの曲を、さぞ猛練習してきたのだろう。
哀愁溢れる主題が何度もモチーフとして表れとてもよくまとまった演奏を聴かせてくれた。

この定期演奏会で3年生は引退し大学受験に備えるのだろう、演奏を終えた3年生の何人もが目に涙を浮かべて泣いているのを見ると、彼ら彼女等が今、青春の真っ只中に生きているのを痛烈に感じる。
同じアマチュアオケでも高校生の元気を貰えた良い演奏会だった。

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