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PACオケ 第94回定期演奏会(兵庫県立芸術文化センター大ホール)

日記・雑記
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PACオケの2016年~2017年シーズンも後半に入り、今年初めての定期演奏会は芸術監督の佐渡氏の指揮、藤原真理氏のVc独奏で開かれた。
開演前に佐渡氏のプレトークがあり、熊本地震に対する募金や慰問コンサートへの感謝を、自身も熊本で被災されたという姜尚中氏の挨拶があった。

1月の定期演奏会というのはこのPACにとっては特別なものになっていることはご存知だろうか?
そもそも阪神淡路大震災からの復興のシンボルとして建設された、大中小の3ホールを擁する芸術文化センター。
そのレジデンスオーケストラとして発足したPACオケにとり、1月の演奏会は常に震災で亡くなった多くの人々への鎮魂の想いや、生活再建や復興へと前を向いて歩む人々に対する励ましを、音楽を演奏を通して実現する場になっている。
だから芸術監督の佐渡氏はいつも1月の定期に登壇してこの想いを伝えているという。

さて、今日の演奏曲目は、ドビュッシーの小組曲。
これはもともとピアノ曲であるが、同じくフランスの作曲家H.ビュツセルが管弦楽曲に編曲したものが演奏される。
2曲目はVc独奏に藤原真理氏を迎えたハイドンVcコンチェルト第2番。
日本人チェリストとしては、堤剛に続く斎藤秀雄門下の名チェリストとして室内楽やコンチェルトで長らく活躍してきた藤原氏がどんな演奏を聴かせてくれるのか。

そしてメインにはベートーベンの田園交響曲である。
第5番の運命が人生に苦しみ悩み格闘する姿とすれば、第6番の田園はいかにも長閑な田園風景を表す表題音楽に例えられている。
しかし佐渡氏の解釈では、運命とほぼ同時並行的に作曲家されていたというこの田園交響曲も、ベートーベンが聴力を失った絶望の中で、明るく広々とした田園風景を描き、心の中に響く田園風景の音を描写したのだろう。
それは、まるで苦しい絶望の生活の中でもそれを微塵も感じさせないモーツァルトの後期の名曲と同様に、明るい田園風景描写の内底にあるベートーベンの苦悩と葛藤の後に達観した精神を内包している、と。
今日の演奏はそう思えるものであった。
内面的な深さがある素晴らしい田園交響曲であった。
そう聞こえたのは、小生の心理がそうさせたのかも知れないが、切ない明るさというのが心に染み入った。

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