オールド・サンスイと我が家の仲間たち

日記・雑記
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A級とか真空管とかが代表選手になろうかと思うのですが、
暑い夏の期間、アンプの発熱の問題に
みなさん、どのように対処されているのでしょうか?

我が家の場合、メインシステム(自室)に使っているMFのF15
というパワーアンプや、サブ(リビング)に使っているMFのA1、
この2台の発熱は、もうキケンレベルなので、
夏場は使用を回避することにしています。。。
そうすると、夏場用の代替選手が必要なわけですが、
F15のほうは、ATOLLのPR300(プリ)と
SPECのRSA-M1(パワー)の組み合わせを使用しておりました。
ただ、最近、サブのほうは、
いにしえの ミニCelestion Dittonを導入したため、
夏場用にいいアンプはないかと物色しておりました。

もうそのこと自体はずいぶん前のことになるのですが
サンスイの古いものはどうだろう?とあたりをつけました。
きっかけになったのは、youtubeのこんな動画でした。

「Sansui Au 5900, Celestion Ditton 15XR and Tony Bennett」
ttps://www.youtube.com/watch?v=xR8gtuWBQHE

これくらい朗々と唄ってくれれば十分ではないですか!

それから数日、探索の旅を続けていたのですが、
AU-5900は評判はよいものの、
なかなか中古市場にでてくる機会が少なく、
もうすこし古いものでもいいかな~と思い
結局購入にいたったのが、AU-555というモデルでした。
ttp://audio-heritage.jp/SANSUI/amp/au-555.html

決め手になったのは、
ミニCelestion Dittonとの相性でした。
AU-5900ほどのきめこまやかさは感じられませんでしたが
それでも満足できるレベルの音でありました。
もっと具体的にいうと、中低音のはりだした感じが
ともすると高域の主張が強くなるDittonの短所をカバーしてくれて
バランスが良くなる印象でした。

意外にスピード感があり、音の立ち上がりは速く、キレがあります。
このへんは某中古屋さんのコメントにもあるのですが
試聴のときに、そのコメントを書かれた方と直接会って
お話を伺ったときも、同じことをおっしゃってました。
事実、その通りでしたが。。。
あとで調べたところ、70年代中ごろにでた、
いわゆる「07シリーズ」までのサンスイのアンプは
真空管アンプからトランジスタアンプへの移行期で
このAU-555の時代だと、構造(回路)的に真空管アンプに近く
音も真空管のテイストが感じられるようなのです。
ですから、この音の立ち上がりの速さとかキレのよさは
そのあたりに由来するのではないかとのことでした。

別の中古屋さんで、AU-999も聞いたのですが、
マランツのかっこいいMODEL 125というチューナーでFMをかけて
JBLの4302で聞いてました。
4302のすこし陰影が感じられるJBLらしくなさにも、
いい意味で驚きましたが
この上流のさりげなさには、趣味のよさが感じられて
なんとなく「こんなのが似合うおじいちゃんになりたい!」などと
ワケのわからぬ感慨にひたりました。。。

閑話休題。
ミニCelestion DittonとAU-555は
製造年代がほぼ同じ(60年代末~70年代初め)で
仕様がよくフィットしていたことも書いておこうかと思います。
Dittonの対応インピーダンスは 4 – 8 Ωなのですが
AU-555の面白い機能は、ダンピングファクターを
スピーカーに合わせてHighとLowで切り替え可能なのです。
私は現在 Lowにして使っていますが、これがなかなかに効いてます。
つまりAU-555は、汎用性を高めて、なんでも来い!という
態度を示していた製品なのだと思います。

もう数ヶ月経過しているのですが
ミニCelestion DittonとAU-555のコンビ、けんかすることもなく
うまく互いを認め合いながら、音楽を奏でてくれています。
擬人化して語るのはどうかと思われるかたもいらっしゃるでしょうが
我が家の現実の老夫婦(両親のことですが。。。)よりも麗しいので、
むしろ見習うべきは人間のほうとさえいえるぐらいで。。。
先日ご紹介したオフェリー・ガイヤールなんかを聞いていますと
「もうこれでじゅうぶん」という感を禁じえない私がいるのでした。

ただこれには続編がありまして、
それについてはまた稿を改めたいと思います。。。

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