今日は比較的風が吹いて、その分、しのぎやすさは感じました。
もう8月もおしまいですね。
日没が早くなったせいで、夜のとばりがサーっと下りてくる気がする
そんな今日この頃
みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
Phil-M Community初投稿に際し、
自分自身も何か新しい試みを始めたい気持ちになりました。
そこで、導入以来手をつけていない
Morel MSW 114 Shallow Classic Series 4″(ウーファー)と
Morel MDT 22(ソフトドームツイーター)を
FOSTEX E102Bに搭載した、なんちゃって2way方式のスピーカーの
マルチアンプ化を試してみました。
導入の経緯はこちらの日記をどうぞ。
https://philm-community.com/wer782ci/user/diary/2021/07/10/5824/
このSPにはDaytonのクロスオーヴァー2kHzのネットワーク
XO2W-2Kを外付けしていたのですが
単純にクロスオーヴァーをもっと上げてみたいという願望がありました。
MDT 22(ツイーター)が、2kHzまでクロスオーヴァーを下げられると
宣伝文句にはあったのですが、
もう少しシャキッとした出音にならないかということですね。
箱の容積も6Lで、ちょっと小さめなので
低音がむちゃくちゃ伸びるってわけでもなく
うまく鳴らせて50Hzが下限ってところなので
我が家の場合で言えば、ハーベス的な鳴らし方をしたいなと
思ったわけです。
ちなみに我が家のハーベスのクロスは3.5kHzだそうなので
せめてそれくらいまでは上げて聞いてみたい。
加えて、マルチアンプによって、どう変化するのかも興味がありました。
ツイーター用には現行のパッシブアッテネーター⇒
FX-AUDIO FX-1001Jx2(60W×2 Parallel BTL方式のデジアン)を
そのまま利用し
ウーファー用には、手持ちのAIYIMA A07(300Wx2 デジアン)を
しつらえてみようという算段でした。
チャンデバは、コンパクトさと直感的な取り組みやすさから
FOSTEX EN15というアナログ式のものを選びました。
さて結果はいかに。。。
EN15は、アンプの前段に接続で、意外に調整の幅がありました。
ゲイン・クロス・ヴォリュームと3種のつまみがあって
どれをいじっても、それなりの変化が愉しめました。
結果的にはゲインはちょうど真ん中あたりの-5db
クロスはやや高めの4kHz、ヴォリュームも真ん中あたりとしました。
後段のアンプで、ツイーター用とウーファー用に
それぞれヴォリューム調節をするので
もう無限に(笑)バランスの調整遊びができてしまいます。。。
ちょっと測定結果も開陳。
まずはDaytonのネットワークでの測定
上が左SP、下が右SPです。
続いて、マルチアンプ方式での結果
やはり上が左SP、下が右SPです。
低音域よりも500Hzくらいから上の変化が目立っているように
私には見えます。
心持ち5kHくらいまでが、マルチアンプの方が音圧が上がっているかな。
このマルチアンプのバランスですと
響きが全体的にクリアになっています。
特にツイーターが活き活きしてくる感じがします。
でもそうかといってツイーターとウーファーのつながりが
悪くなったという感じもしないのです。
総じて軽快ないいバランスになったと思います。
狙いのハーベス風のきれいな中高音の伸びが感じられるようになったので
HLP3系のまとまりには近づいたんじゃないかと。。。(笑)
新システムで聞くと
このアスプロモンテのソプラノやチェンバロも
やわらかく気持ちよく響いてくれます。
https://www.e-onkyo.com/music/album/sme886449838950/
ピエール・ジュゼッペ・サンドゥーニは
ヘンデルのアシスタントでかつ非常に名高いチェンバロ奏者だったそうで
最近になって、J.S.バッハの作品と思われていたものが
実は彼の作品だった。。。というようなエピソードも紹介されていました。
彼のオルガン作品以外は世界初録音とのこと。
かなりおすすめしたいアルバムです。
そして、のびーさんに教えていただいた
The L.A.4の『亡き王女のためのパヴァーヌ』LPも
ハーベスやDynaudioで聞くときは
どちらかといえば各楽器の音の見事さに注意が向くのですが
10㎝という小口径のウーファーで聞く
こじんまりした出音も意外なほど快適で
リビングで聞く分にはよかったです!
のびーさんにあらためて感謝です。
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ゲオルグさん
こんにちは。楽しんでおられますね!
Morelと言えば、個人的には一世を風靡した?EgglestonWorksのAndraというSPを思い出します。Morelのユニットの素性の良さに感動したBill Egglestonが、その長所を最大限に活かすため、ミッドレンジドライバーをネットワークレスで鳴らすという面白い仕様でした。
それはさておき、小型2ウェイのマルチアンプは大きな失敗も無く好きな音に持って行きやすいと思います。「操っている」という感覚が楽しいです。
私のメインSPはJBL4345、B&W800D3、German Physiks Troubadour80と変遷して来ましたが、ずっとバイアンプで鳴らしています。JBL以外はネットワーク仕様ですから、厳密なマルチアンプではありませんが、低域用と高域用のアンプの組み合わせとレベル調整だけでも格闘の余地が相当あります。
The L.A.4『亡き王女のためのパヴァーヌ』のLPも気に入って頂いたようで良かったです。
のびーさん
今晩は
レスありがとうございます!
EgglestonWorksのAndraは、taketoさんにご紹介いただいて、ネットで画像などを検索して、外観の印象は把握しておりましたが、おっしゃるようにミッドレンジのユニットがけっこうあって、パンチのある姿のSPだな~と思ったことを思いだしました。。。あれらをネットワークレスで鳴らしていたのですか。抜けの良さだけでなく、厚みも感じられる音なのかなと想像しますが、興味深いです。
「小型2ウェイのマルチアンプは大きな失敗も無く好きな音に持って行きやすい」というご指摘は私の意図を見透かされてしまっているので、白状してしまいますが、実際、そんなに大きな失敗もなくうまくいきました。。。でも今回の私のような試みであれば、経済的にも負担なく良質な音が得られるということで、万人に勧めたくなる気もいたしました。
The L.A.4『亡き王女のためのパヴァーヌ』との出会いで考えさせられたことがあります。1976年の録音ですから、あと数年もすればデジタルリヴァーブのかかったドラムスなどが録音されるようになるわけですよね。このアルバムに入っている音は、小さな会場のスタジオライブを丸かじりで聞いているような音で、すごく個々の楽器の音は良いのですが、そういう時の流れを感じながら聞くと、私には感慨深いものがありました。
フェアライトCMIの音が素晴らしいなんて思っていた高校生の私は、このアルバムをどんなふうに聞くだろうか?なんて。。。