アリゾナ・ショック

日記・雑記
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 先日、なじみのお店でCARDASのケーブルを受領しに行ったとき、気になる情報を入手してしまいました。私も所有するA&M社の300BシングルアンプATM-300で、コンデンサーを交換してみたらとても音が良くなり、交換されたお客さんの評判も良いとのこと。

 「有名なオイルコンデンサーがアメリカで復刻されていて…」と言われてピンときました。2年くらい前のオーディオフェスタで、その音色に惹かれて購入したSPEC社のリアルサウンドプロセッサー。[:image1:]これの基幹パーツがArizona Capacitors社のオイルコンデンサーで、その音色の良さは一応体験済み。「少し考えてみます。」と答えはしたものの、換装は既定路線でしたね(笑)。

 やはりパーツの取り扱いはSPEC社です。しかしこのコンデンサーは卸しが10本単位だそうで、5台分のパーツストックとなってしまったようです(笑)。[:image6:]

 ご店主曰く「ATM-300は良いアンプだが、もう少しパーツのグレードを上げて欲しかった。当然価格は上がってしまいますが…。要所のコンデンサーを交換するだけで、音はぐっと良くなります。あと本当はチョークコイルを大きい物にしたいが、スペース的に搭載が難しい。」とのこと。多少のハムは宿命のようです(ユニットに耳を近づけなければ、私には聞こえませんが)。[:image2:][:image3:]

 今回換装のターゲットとなったのは、RETROSPEC社のオレンジドロップと呼ばれる、それなりに有名なコンデンサーとのことで、型番を見ると容量は0.47μFと0.1μFのようですね。それにしてもきれいな配線です。[:image4:][:image5:][:image9:]

 当然同容量のオイルコンデンサーに付け替えます。「安く上がるし、難しい作業ではないので、部品だけお分けしても良いですよ。」とは言われましたが、そこは不器用な矢切亭主人のことですから、作業もお願いしました。持ち込んでその場で作業時間はわずか数十分。レイアウトも美しく収まりました![:image7:][:image8:]

 念のため、丁度セットされていたB&WのMatrix801(実は初めて聞いたB&Wで805購入のきっかけだったりして、とても懐かしい)で音出し確認。おっ、なかなか良い音がしますよ。と期待に胸を膨らませながら矢切亭へ帰還しました。

 1日おいてATM-300を矢切亭へ搬入し、早速音出ししてみて驚きました。音の立体感とクリアさがグッと上昇しています。先日インコネを交換したとき、「これまで埋もれて聞きにくかった楽器パートが綺麗に聞き取れるようになった」みたいな表現をしましたが、その楽器パートにもさらに綺麗な響きで立体的に音像が浮かび上がり、とても心地よい音色になったような気がします。この変化はアクセサリー交換というレベルではありません。

 今回の費用は、コンデンサー4本と工賃込みで30,000-也。これだけの音の変化は、へたなアクセサリーでは、コストパフォーマンスで全く太刀打ちできないと思います。もちろん完成した工業製品に手を入れることのリスクは生じますが、構造や設計が比較的単純で、元々真空管も交換が前提の管球アンプならではの楽しみ方でしょう。

 今夜も眠れなくなってしまいそうです。

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