ウィーンに到着して、すでに6日目です。昨日はプラスチラバ観光からウィーンフィル公演とピークな1日でした。今日は、午前中に国立歌劇場の小ホールで室内楽を聴いてから、夜はミュージカル劇場でミュージカル観劇の予定です。初のウィーン版”オペラ座の怪人”を激安席で観る予定ですが、ここがケチケチの勝負どころな日でした。
朝食は近くのスーパーで仕入れたパンとハムと目玉焼きで済ませて、ウィーンフィルメンバーによる室内楽を聴きに国立歌劇場に向かいます。
このコンサート、自由席だったことをうっかりしてしまい、ホールに到着した時にはめぼしい席は埋まっていました。「しまった!」と思っても後の祭りです。このホールはうなぎの寝床のように細長いので、出遅れるとステージから大きく離れた、音が届きにくい後ろの席になってしまいます。
それでも空席を探して6列目の左側に空きを見つけて座ることが出来たのはラッキーでした。日にちが経ってくると、非日常が日常になってきますので注意が必要ですね。
5月3日国立歌劇場 マーラーホール ウィーンフィルメンバー室内楽公演
・シューベルトピアノ三重奏曲第1番
・コルンゴルトピアノ三重奏曲 op.1
着座位置から聴いた音は、音量的にはちょうどいい感覚で、厚みのある音で聴けました。もう少し明瞭さが欲しい気もしましたが、響きは感じやすかったです。シューベルトピアノ三重奏曲では、第1楽章は軽快な感じで、第2楽章は美しく、第3楽章は憂いのある感覚で、第4楽章は華やかに楽しませてくれました。コルンゴルトピアノ三重奏曲は、記憶が薄いです。
コンサートの後はお気に入りなレストランのプラフッタで、この時期にしか食べることの出来ないシュパーゲルを食べることにしました。さすがに数日前のホイリゲとは違います。ケチケチな旅の中で、ちょっと贅沢を味わうひと時でした。
昼食の後はアパートで休憩してから、ケチケチのメインイベントであるミュージカル劇場に向かいます。少し離れた場所にある西駅のライムント劇場で”オペラ座の怪人”観劇です。最寄り駅を降りると、朽ちた感じの教会がありました。気になりましたので、重そうな鉄で出来た扉を開けようとしたのですが、びくともしませんでした。石造りの階段もボロボロになっていましたので、現在でも使われているのかは不明です。
少し歩いた先にライムント劇場が見えてきました。この劇場は、ミュージカル”エリザベート”が開催されていた時には、何回通ったかわかりませんのでなつかしい気持ちがわいて来ます。
到着してから30分くらい劇場前で待ったでしょうか。以前に出待ちをしていたステージドア付近のベンチに座って、懐かしみながら開場時間を待ちました。
5月3日ライムントテアター ウィーン版オペラ座の怪人公演
以前に通っていた時は、お気に入りのキャストがいましたので、毎回のように最前列でした。今回は2階の目の前に柱がある激安席を選んでいます。だから、この柱に視界がどのくらい遮られるのかが最大の関心事です。
ドキドキしながら座ってみると、そんな心配は無用なものであったことがわかりました。普通に座っても柱に遮られるのは少しだけです。
加えて、この席は25ユーロで隣の席は148ユーロです。隣の席は柱が近いことから敬遠してか空き席になっていました。身体を少し傾ければ、見切れてしまう場所は皆無です。本当にラッキーでした。<ホクホク10>
ウィーン版の”オペラ座の怪人”は、言語はドイツ語で言葉はわかりません。ですが、ミュージカルなので聴きなれた音楽と歌、そしてストーリなので充分楽しめます。話す言葉はわからなくとも、哀愁や怒りを切々と謳うファントムは最高でした。可憐で歌声が美しいクリスティーヌもよかったです。ラウルにもう少し若々しさが欲しかった気もしましたが、ウィーン版初演の”オペラ座の怪人”は、力の入った、見ごたえ充分な公演でした。こんな公演を激安で観てしまっていいのだろうか?と思えるほどに満足度は高かったです。
今回のケチケチな旅の中で、”オペラ座の怪人”激安席は、ホクホク度No1の公演だったと思います。
ここまで ホクホク:10 ガックリ:6










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