実は、私がお世話になっているカーボン加工会社ですが、2カ月前に、とある有名金属加工会社からM&Aされています。
このニュースを知った時、正直イヤな予感しかしませんでした。
まあ、その後もカーボン加工を注文していたものの、値上がりするでもなく、業態や方針変更するでもなく、とりあえず胸を撫で下ろしたのですが。
その矢先、先日、そのカーボン加工会社のM&A元の親会社からの発表で、なんと、
様々な素材加工業界を取り込んで(協業の様な感じ)、ウェブ上で加工の注文サイトを立ち上げるとの事
カーボン加工会社を取り込んだのも、その一環だそうです。
どうも、金属、カーボン、樹脂、研磨、メッキ、塗装辺りを考えているらしい?
特に研磨業界って絶対数が少ないので、ネット上で依頼が出来ればかなりアドバンテージがあります。
前にも話しましたが、金属加工に限らず、加工業界というのはかなり閉鎖的な世界です。祇園の花街文化に近いですね。
大抵の加工業者は、「一見さんお断り」や、「個人お断り」をはじめ、気が乗らない仕事はやらない体質です。
現在はネット社会なので、そういう加工業社も自社ウェブページを持っていますが、その中で、「どんな些細な事でも相談してください。個人、小ロットOK」などと殊勝らしい文言を謳ってありますが、高確率で嘘っぱちです。
だいたい以下のパターンに属しますね↓
①:問い合わせフォームに入れても最初からスルーするケース
②:1回目は返答するが、こちらの会社規模が分かると返信しなくなるケース
③:自社の技術的に加工が難しいと連絡が取れなくなるケース
これに属さない会社は、一部良心的な会社と、工賃が相当割高な会社です。
なので、真面な加工会社を見つけるのもかなり大変な労力になります。
・・・で、その親会社の元、金属加工サイトも立ち上げるとの事で、これはもう、上記のような不誠実?な業者はオンリーワンの特殊技術が無い限り、どんどん淘汰されていく事でしょう。
先日の自動見積サイトも総合加工請負サイトに近い業態ですが、残念ながら現状では、金属加工技術だけ見ても、巷の加工会社の技術レベルには到達していないというのが私の見解です。
以前設計したジョデリカの壁コンセントのベースプレートですが、自動見積サイトにデータアップしたら以下の様な感じでした↓
この構造は、それほど難しい形状でもないのですが、注意書きがいくつも並んでいます(いわゆる加工不可条件)。
ちなみに、前回作成したベースプレートですが、新潟の金属加工街の比較的規模が小さい町工場で作ってもらいました↓
別に加工が難しいとも言われませんでしたけどね。。。。。
昨日、その自動見積の会社の技術推進チームと話をしましたが、厳しい加工制限をどんどん撤廃していかないと、全幅の信頼を得て加工をお願いされるには難しいのでは?とアドバイスをしておきました。
早く取り掛からないと、上記のM&A元の会社が凄いサイトを立ち上げる感じがヒシヒシとしています。
まあ、本音を言うと、私はそれを心待ちにしていますw



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