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ニューシティオーケストラ第58回定期演奏会

日記・雑記
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今日は秋分の日。
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、昨日の真夏日から一転、秋雨前線の通過で15℃以上も気温が下がる肌寒い日中となった。
ブログの方もご覧ください。
時折土砂降りの降る中出かけたのは、JR荻窪駅近くにある杉並公会堂

今日は今年35回目のコンサート、ニューシティオーケストラの第58回定期演奏会。
ニューシティオーケストラは1976年に発足し、東京都目黒区などで活動するアマチュアオーケストラで、年2回の定期演奏会を行っている。

ここ杉並公会堂の大ホールは、シューボックス形式で客席数は1,190席。
クラシックコンサートに最適な音響環境と、残響可変装置をはじめとする機器を備えたホールは、現在日本フィルハーモニー交響楽団のホームグラウンドとして、数多くの演奏会が催されている。

また世界3大ピアノといわれるスタインウェイD-274(ドイツ製) 、ベーゼンドルファー290インペリアル(オーストリア製) 、ベヒシュタインD280(ドイツ製)のコンサートグランドピアノがあり、世界的なピアニストのリサイタルも数多くここで開かれるというから杉並区民が羨ましい。

さて本日の演目は、指揮者に横島勝人氏を迎え、ボロディン作曲:交響曲第2番 ロ短調Op.5、チャイコフスキー作曲:交響曲第5番ホ短調Op.64という、ロシアを代表する作曲家2人の交響曲だ。
チケットは1000円で自由席だったが、パンフレット持参なら先着100名まで無料ということで、雨の中沢山の人が開場前から並んでいたが、幸いにも無料チケットを入手して1階席の前から8列目の真ん中というベストポジションの席に座ることことができた。

指揮者の横島勝人氏は、各地のアマチュアオーケストラを指導、指揮をされていて、過去にはアプリコシンフォニーオーケストラ第18回定期演奏会三田フィルハーモニー第18回定期演奏会で、その情熱的な指揮による演奏を経験しているが、今日指揮をするニューシティオーケストラではどうだろうか?

第1部のボロディンの交響曲第2番は、スラブの土着的リズムの上に勇壮なブラスの演奏が折り重なるように重厚な響きをホール一杯に満たし、大太鼓やシンバル、トライアングルと打楽器群も大活躍する曲で、このオケの看板?と見えるトロンボーン&チューバがここぞとばかりに炸裂して、スカッとする演奏だった。
弦楽器群は人数が揃っているが音の縦が揃わないのは、指揮者の横山氏がグルグル腕を振り回す荒業に目がついていかないからなのか。
全体にハイテンポで畳み掛けるような指揮に、嬉々として付いて行く金管楽器に、ややおっとりマイペースの木管楽器パート、息継ぎのブレスで縦を揃えようにも息絶え絶えの弦楽器パートといった、ロシアの大草原を馬で疾走したらこうなりました(^^♪といった、少々雑でもいいさ、と思えるほど爽快感溢れる演奏だった。

休憩をはさんでチャイコの5番は、各地のアマオケで定番の名曲だ。
指揮者は第1楽章の冒頭から渋くて暗い旋律をクラリネット奏者に要求し、続く弦の行進曲は、あたかもマーラーの巨人のごとく悠然と歩く速度で進行し、ゆったりと流れるボルガ河のごとく曲を進行させていった。
弦楽器には目一杯の流麗さを要求し、木管楽器には厳格なハーモニーを要求し、そして金管楽器にはブラスの香をプンプンと放たせる。
もしも、このオケが、横島勝人氏の要求を完璧にものにして演奏できていたら、この世のものとは思えないほど壮大で華麗な音楽が構築されたことだろう。
1楽章に続いて2楽章、3楽章もゆったりとしたテンポで曲は進行し、チャイコフスキーの優美なメロデイが弦、管、弦と交互に織り成されていく。
終曲は一転して速くなるが、それでも一般的なテンポよりはゆっくりで、その分金管楽器のユニゾンがホール中を満たす快感に身を委ねることができる。演奏後は万雷の拍手とブラボー♪の連続で、アンコールにくるみ割り人形から「花のワルツ」を演奏してコンサートは終了した。

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