X1おやじさん邸訪問記

日記・雑記
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7/14の軽男GT4さんの記事「YG Acoustics Sonja XVを聴かせていただきました!」と、7/5のX1おやじさんの記事「YG XV導入」を拝見し、これは一刻も早く聴かずばなるまい!と思い、harubaruさんにご一緒させていただき、X1おやじさん邸まで遠征してきました。

まず、去年の訪問時と比べて変わっていたのは、5/18のX1おやじさんの記事「砂箱の砂(砂利)の入れ替え」にある通り、殆どの機材の足下を固めている振動対策の鉄箱入り川砂に替えて、黒っぽい御影石の細かいもの(青海7厘)を下層に敷き、次にマグネシウムボード、次に白っぽい御影石の細かいもの(淡路1分)を敷き、その上に前田製管ボードを載せた、総重量45kgの新たな砂箱に全て置き換えたとのことでした。

その効果は絶大で、ESOTERICで鳴らすWilson Audio ALEXXのサウンドが去年より明らかにSNが上がったクリアな音になり、柔らかさの中にキレがある粒立ちの良い響きで、砂箱の中身の入れ替えだけでこんなに良くなるの!?と驚き、これで十分だよね〜と思いましたが、今日のメインはこれじゃあないよとのこと。

そう、皆さんお待ちかねの、YG Acoustics SonjaXVです。しかも、上流は4/13のX1おやじさんの記事「アナログ再生の新しい仲間」に紹介されている、ESOTERICの超弩級プレーヤーT1にREEDの超弩級トーンアーム5Tを組み合わせた物で、やはりしっかりと足下は新しい砂箱で振動対策が取られています。

巨大なYG Acoustics Sonja XVを駆動するにはかなりのパワーが必要だそうで、最初はJeff Rowland625 S IImono一対で駆動したら、直ぐにアンプが落ちてしまったとのことで、今は二対使いのバイアンプ駆動にしたとのことでした。

更に、T1にはESOTERICのクロックを組み合わせた世界初の組み合わせで、T1単体のサウンドとは次元の違う表現力になっています。ESOTERICのデモで、「T1は結果的にとんでもない価格になってしまったが単体での音はそれなり、クロックを組み合わせると化けて真価を発揮します、さあその違いを聴いてください!」と言われ、クロックありで全く次元の違う世界に表現力がワープしたことを経験していましたから、X1おやじさん邸でどんなサウンドになるのか?聴くのを楽しみにしていました。

何枚も矢継ぎ早にレコードをかけていただきましたが、一番驚いたのはソニーロリンズのアルバムWay Out West。harubaruさんと顔を見合わせ、えっ?ロリンズって勢いで吹くsaxのイメージだったけど、こんなに情感に溢れた、しなやかで雰囲気たっぷりの響きは別人のようだよね〜!こんなWay Out Westは初めて聴いた、ロリンズってこんなに上手かったんだ!と、二人してぶったまげてしまいました。

また、続いてかかったバーンスタインのRhapsody in Blueのピアノの響きが絶品で、これまたビックリ!同じ曲をファイル再生でも聴いてみましたが、デジタルも良いのだけど、比べてしまうと、響きの質感やテクスチャーというか音楽性の次元が違い、音楽信号の無い部分の静寂さから一気に音楽が立ち上がるダイナミズム、弱音のしみじみとした生成りの優しさ、強烈なアタックのキレ、瞬発力、とにかくアナログってこんなに凄い表現力だったのね〜、と驚きました。

しかし、こんなことをいくら書いても、実際に自分の耳で聴かないと理解出来ないかもしれません。皆さん、是非聴かれてみたら良いと思います。勿論、X1おやじさんのお許しがあればですが。

なお、軽男GT4さん達が先日聴きにこられた時から、いろいろとケーブルとかセッティングも少しずつ煮詰め、鳴らし込みの効果もあり、段々と良くなってきているが、まだまだこれから、とのことでしたが、いや〜もう十分に素晴らしいですよと思いましたが、アルバムによっては高域の強さや硬さをもう少しほぐしたいとか、更なる高みを目指すとのことでした。

実は、T1に搭載しているトーンアームとカートリッジはもう一つあり、5Tの表現はグイグイと前に出てくる躍動感の楽しさがあるのとは対照的に、少し引いた感じの落ち着いた音場表現がクラッシック向きで、どちらの表現の仕方も捨てがたく、アルバムとジャンルと好みで使い分ける楽しみがあるなぁと思いました。

最後に、「これまでいろいろとYGを聴いてきたけれど、音が硬いという印象があり、鳴らすのが難しいというイメージがあったが、今日ここで聴いてそのイメージが変わった」と、harubaruさんが言っておられました。

楽しい時間が経つのはアッと言う間でしたが、その後の感想戦でも話がつきずか、なんと午前2時まであれこれと話し込んでしまいました。X1おやじさん、本当に長時間ありがとうございました。また、よろしくお願い致します。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. chibiさん、

    早速訪問記を書いていただきありがとうございました。昨年に引き続き同じメンバーでの訪問となりましたが、とても有意義なひと時でしたね。

    YGのSonjaXVは以前オーディオショーで聴いたことはありましたが、現代スピーカーで凄いけど、上手く鳴らすのは難しいかなという印象でした。YGはとても人気があり私も好きなメーカーですが、B&Wと同じく音が硬くモニター的だと思われている方が多いように思います。

    まず驚いたのは砂箱の入れ替えで、高いSNはもちろんのこと、音の質感がこれ程良くなるとは。普段機器の振動対策がとても重要と考えている私ですが、手法は違いますが、今回の砂箱(砂利)箱を使用した出音はお見事の一言でしたね。それを裏付けるのは、ALEXXがあれだけ情報量・鮮度が高く音場が広がるように鳴ったことで明らかでしたね。

    SonjaXVも徹底した振動対策があったからこそ、導入一か月でもあれだけ完成度を高められたのだと思います。それにしてもクロックを入れたT1との組み合わせの違う次元の出音には、chibiさんと共に、これは反則!と笑いながら何度も呟いてしまいましたね。

    ソニーロリンズは良かったですね。ロリンズってこんなに上手かったんだ!って大御所に対して大変失礼な言い方でしたね(笑)。本来凄いのに、普段我々が聴いている時はちゃんと再生できていなかっただけなのですから。

    X1おやじさんの細やかな気配り、楽しいオーディオ談義も含めてとても有意義で楽しめた訪問となりました。chibiさんとの行き帰りの道中での会話も楽しかったですよ。

    X1おやじさん、

    この度はありがとうございました。新規砂箱の威力が良く発揮されていました。SonjaXVにフォーカスが行きがちですが、徹底したSNの追求もあり、私はALEXXの出音も好みでした。また機会がございましたらお声をかけていただければと思います。
    今後ともよろしくお願いいたします。

  2. harubaruさん、当日の細かなニュアンスを追記していただきありがとうございます。帰宅してから急いで投稿したので、少し端折って書いてしまいました。
    しかし、早く投稿したいほど、衝撃は大きかったし、とても盛り上がった楽しい遠征でした。
    しかしこれも全て、急な遠征の申し入れを心良く受け入れてくれ、また、非常に丁寧にもてなしていただいたX1おやじさんのお気遣いのお陰でした。本当にハートの温かい、優しいお人柄で、笑いの絶えない楽しい時間を過ごすことができ、X1おやじさんには心から感謝申し上げます。
    また、harubaruさんには、日本列島を横断する長時間の運転お疲れ様、そしてありがとうございます!、と感謝申し上げます。行きも帰りも環八で渋滞にハマりましたが、全ての運転をお任せしてしまい申し訳なく思っております。
    これに懲りずに、またよろしくお願い致します。

  3. 書き忘れたことがありました。
    T1+5T+クロックで聴いたYG Sonja XVのサウンドですが、どこにも誇張感の無い、とてもバランスの良い自然な響きでした。あの大きな躯体と左右4本構成の威容から想像するに、物凄いボリュームの低音が出てくるのかと思いきや、非常にキレのあるスピーディーで小気味良い低音が軽々と響き、混濁とかブーミーとかとは全く無縁ですから、とてもナチュラルで気持ちいい音楽を奏で、いつまでも聴いていたいと思わせます。ボーカルもとても優しく自然な唄い声で、ウットリとしました。ホント、あれは狡いですよね〜!
    一方で、熱い演奏は音楽の芯がしっかりとあって熱く鳴り、とても生命力を感じる躍動感のある音楽性の高い表現力には、思わず引き込まれてしまいます。
    バーンスタインのラプソディインブルーをファイル再生と聴き比べしたと書きましたが、1958年録音の演奏開場の雰囲気と空気感をそのまま持ってきたような、なんとも言えない初めての感覚だったのがアナログ再生、一方のファイル再生はアナログと比較するとリマスター版のような感覚になってしまい、あらら録音年代が現代になっちゃった〜!という感じで、オーディオ的には素晴らしくとも、音楽的な味わいという意味では全く同じ土俵にも乗れていないというか、すっかりアナログ再生の素晴らしさの引き立て役に回ってしまいました。
    ホント、凄い世界を体験させていただきました。T1+クロックのサウンドは、ESOTERICのデモでも素晴らしい表現力だとは思いましたが、X1おやじさん邸での体験はデモとは次元が全く違いましたから、デモを聴いてあまり感動しなかった人も、これを聴いたら感動間違いなしだと思います。
    以上、書き漏れた感想を追記させていただきました。

  4. Chibiさん Harubaruさん
    遠路 わざわざ 出かけていただきまして 大変ありがとうございます。こんな田舎なので 今迄は 日帰りで 来ていただいたのですが 私がリタイヤしたものですから 一通り 聴き終わり そのまま感想戦に 入れましたので とても 楽しい時間を過ごさせていただきました。そして,少々 話が盛り上がり過ぎて 深夜2時過ぎまで いやあ 久し振りに 楽しすぎたせいか お酒も 大分 すすみましたね。
     一枚の写真 左の奥にいる私。 お二人がYGを 眺めている間に CHのフォノスコのインシュレータの配置を修正していないことに気づき アセアセで 直しているところです。YGのSP入れてから 約 1か月 仙台の4人組に襲われたのは 入れてから一週間ちょいの時, とりあえず 800D3,アバロンの PM2を 鳴らしていた時のまま。 やったのは アセアセで 砂箱の改装。軽男さんの感想の通り 大分 中高域が硬い感じで 少々うるさい感じでしたね。しかし その時点でも こいつの高性能ぶりは ただ物ではないなあ! と思い始めました。
    その状態から  エージングのせいばかりではないなぁと思い始め, 電源ケーブルとSPケーブルをいくつか試して やっと 今のバランスに 落ち着きました。 そして YGのSPも 少し硬さが取れてきたように思います。chibiさんが おっしゃっているように ちっともオーディオ的な鳴り方に聴こえないんです。
    設置して 一か月ちょいで この感じが 得られたのは とても幸運なのかもですね。 ジャズのレコードをかけながら 絶対に ライブ会場では こんな風には聴こえないね。とか 生の会場の雰囲気を彷彿させる このSP。 今迄 どこで聴いても 高域がきつく とても鑑賞に堪えるお宅は 無かったと言われて そうかも? と思いましたが 望外な評価を頂いて とてもうれしく思います。 まだまだ 成長してくれるでしょうから 大切にこのSP 育てていきたいと思います。
    訪問 ありがとうございました。 また 時々チェックいらしてください。

  5. X1おやじさん、今回は本当に何から何までのご用意とおもてなしありがとうございました。つい甘えてしまい、申し訳なく思っておりますが、本当に時間の経つのを忘れてしまう楽しい遠征になりました。これからも、秘密?のプランも含めて、より高いレベルを目指した飽くなき追求が続くと思いますが、追っかけとして追体験させていただければ幸甚です。
    また、よろしくお願い致します!

  6. こんにちは。巨漢を導入したX1邸の素晴らしさが伝わってきました。私はYGの音は硬いという印象はあまり無くて、細くて薄いというものです。

    X1邸のYG Sonja XVは、そのどちらでも無くナチュラルなようですね。しばらくご無沙汰しているので、何としても聴いてみたいです。

    • のびーさん、初めまして。
      ヨーロッパもこの夏は暑いようですが、イギリスはいかがでしょうか?
      さて、X1おやじさん邸のYGは、T1に載せるトーンアームとカートリッジでかなり印象が変わります。
      記事にも書きましたが、5Tトーンアーム(カートリッジは覚えてません)だと、躍動感があって力強く音に芯があり前に出てくる感じで、聴いていて楽しくなってしまいます。JAZZは間違いなくハマりますが、ボーカルやクラシックも、私はこちらが好みでした。
      もう一つのトーンアームとカートリッジ(名前を忘れてしまいました)だと、冷静に少し引いた感じで音場も前には出てこずに、細身で繊細な響きで奥行感があるのでクラシック好きの方には好まれる気がしました。
      この辺りは、harubaruさんも同じ感想を持たれていました。
      X1おやじさん邸は元々SNが高いベースがありましたが、砂箱の中身を入れ替えたことで、以前の全体的に細身だったサウンド傾向に魂が入った感じで中域の厚みと芯が加わり、音の粒立ちと分解能が明らかに良くなっていました。
      そこにT1とクロック、素晴らしいトーンアームとカートリッジが加わっていますから、多分YGの潜在力を遺憾なく発揮させているのだと思われます。あれだけ反応の早いスピーカーだと、上流のシステムとセッティングによって、最後に出てくるサウンドはかなり左右されるような気がします。
      まあ、百聞は一聴にしかず、新しいオーディオルームが来年3月竣工予定だそうですから、今のオーディオルームで聴くことができるのがいつまでか知りませんが、今のサウンドは是非聴かれるべきだと思います。

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