X1おやじさん邸再訪記

日記・雑記
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トンネルを抜けると、そこは雪国だった…。本来なら12月11日にLotus rootsさんとご一緒してお邪魔する予定でしたが、直前でインフルエンザAを罹患し断念しました。仕切り直して年明けにでも訪問させていただきたいとの意向をお伝えしていましたが、1月からはスキーシーズンが始まり(X1おやじさんのスキーはプロ級の腕前だそうで、とてもカッコ良い滑走写真がおトイレの中に貼られています!)、2月からは新しいオーディオルームへの引越準備が始まるとのことでだそうで、また、今がかなり良く仕上がってきていて過去一番のサウンドになっているとお聞きしたので、ようやく風邪が抜けたタイミングで急遽訪問が決まりました。

本所吾妻橋の鰻禅で会社の元上司からインフルをもらい、4ヶ月前に予約した東向島うを徳ほか3つの忘年会をキャンセルしましたが、漸く回復して恵比寿元吉の天ぷらを食べ、お土産にいただいた悪魔のお握りを翌朝に食べていざ出陣。期待に胸が膨らみます。

東京の空は快晴でしたが、新幹線でトンネルをくぐり越後湯沢からは雪になりました。燕三条までベンツでお迎えに来ていただき、オーディオルームに向かいます。訪問は、昨年夏の初訪問以来3回目ですが、確実に毎回進化されています。

初回訪問時には800D3で2ch再生を聴かせていただきましたが、広さ40畳、高さ5.5mの広大なオーディオ空間を音楽で埋め尽くすのは簡単ではないということで、新しいオーディオルームの建設を考え、今より天井高を少し低くし、部屋の広さも少し狭くして、その代わり2chとマルチch再生の専用部屋を別々に作るとのことでした。

その後、800D3をYG AcousticsソーニャXVに変更すると共に、超弩級プレーヤーT1+G1クロック制御+REED5Tの導入、制振用砂箱の入れ替えと、短期間に物凄い進化を遂げ、私を含め沢山の方々が訪問されて驚いたのは記憶に新しいところです。

今回は、更にJeff Rowland725S II monoバイアンプ駆動から、Boulder2150 monoバイアンプ駆動に変更し、T1の電源ケーブルも変更されたとのことで、2023.10.23付のgenmiさんの日記、2023.12.12付のLotus rootsさんの日記にある通り、またまた凄いことになっているとのことで、新しいオーディオルームに引越したらセッティングの追込みを一からやり直しで、納得行くサウンドに仕上がるには1年以上はかかるから、このサウンドを聴くなら今です!今しかないでしょ!となり、訪問させていただきました。

今回は、持込音源中心に、前半はCD再生(P1X+D1X)、後半はレコード再生(T1とアコースティックソリッドロイヤル+モーターアップグレード)で、プリJeff Rowland Corus+PSU、パワーBoulder2150 monoバイアンプ、YG AcousticsソーニャXVを、たっぷり6時間聴かせていただきました。

先ず、前回8月訪問時と比較した感想ですが、Jeffがしなやかな女性的表現とすれば、Boulderは彫りの深い力強い男性的表現と感じました。静音部分のゆとりというか、余裕ある表現も、排気量が違う!というX1おやじさんの言葉が理解できます。

しかし、あえてBoulderの難点を指摘するなら、アンプがしっかりと温まって本領を発揮するまで時間がかかるということです。X1おやじさんも、アンプを手で触りながら、う〜ん?まだまだぬるい、おおっ!かなり温まってきましたよ!とやられてましたが、A級出力1kwという化物なので、ある程度のボリュームでパワーをぶち込みながら2時間近く経たないと本領を発揮しないようです。

実際に、同じ音源で聴き比べましたが、温まる前と後では、音の厚み、暖かさ、音楽の躍動感や表現力がまるで違い、温まった後は本当に音楽が楽しく鳴っていました。X1おやじさん邸を訪問される方は、ちょい聴き禁止で、しっかりと温まって本領を発揮したBoulderを聴かないとダメです。

今のサウンドは、あの広大な空間を音楽で埋め尽くし、等身大の演奏を観客と演奏者と一体になり、全身で音楽に浸り楽しめますから、本当に圧倒されます。東大寺南大門の金剛力士像が眼前に迫ってくるような迫力があり、音楽という彫刻を深く彫り込んだかのような力強い表現ですが、その一方で静音部分は静かで優しくゆっくりゆったりと流れ、その強弱のコントラストが素晴らしいです。

なお、CD再生も素晴らしいのですが、やはり私はレコード再生がたまりません。01二進法のデジタル信号と切れ目の無いアナログ信号の違いを人間の耳は聴き分けてしまうのか?何とも言えずレコード再生の音には、演奏者の血の通った感情のニュアンスを感じ、ボーカルに癒されて、いつまでもいつまでも聴いていたくなります。

T1で聴くレコード再生は、音楽に没入せずにはいられない熱い引き込み力があり、アコースティックソリッドロイヤルで聴くレコード再生は、少し引いた感じで静かに聴かせる落ち着きがあり、両方の持ち味がありますが、そんな贅沢な聴き比べができるのは、罪ですね。

しかし、スピーカーもアンプもプレーヤーも、導入されてまだ間もない極く短期間の間に、ここまで仕上げられたX1おやじさんのご努力と腕には頭が下がります。ご本人は笑ってますが、超弩級のシステムになればなるほど、扱いは難しく、そのシステムをちゃんと鳴らすのは並大抵のことではないと思います。

まだまだ、エージングと鳴らし込みで大きく化けるシステムだと思いますが、このオーディオルームで聴けるのはあと少し。新しいオーディオルームに移ってからは、また一からやり直しとなり大変だと思いますが、是非、X1おやじさんの新たな取り組みをフォローさせていただければと思っています。

PS.手作りのカレーと美味しいウイスキーご馳走様でした。また、雪道の送り迎えありがとうございました。

部屋に帰り拙宅のリビングオーディオで音楽を聴くと、X1おやじさんのサウンドとのあまりの次元の違いに嫌になってしまいますが、仕方ないですね。私なりに、身の丈に合ったオーディオ生活を模索していきたいと思います。

今回の訪問、今年を締め括る素晴らしい音楽体験になりました。本当にありがとうございます。どうか、良い年末年始をお過ごしいただき、来年が良い年になりますよう、心から祈念しております。どうか、来年もよろしくお願い致します

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. chibiさん
    こんにちは。

    金剛力士像がって比喩表現良いですね〜、ものすごく伝わってきます!
    本当にそんな感じでした。
    超純粋な変換器でパワフル。

    少しでも近づけるようにしたいです。

  2. CENYAさん、こんにちは。
    初めましてですが、genmiさんとのお付き合いについてお聞きしていますし、phileweb時代からの訪問記事を拝見していましたので、初めての感じがしません。笑
    X1おやじさん邸の前回訪問時にはパワーがJeffでしたので、今回のBoulderで聴く印象はかなり力強く変化していて確かに別物でしたが、優劣というよりは、それぞれの個性の違いだと感じました。
    X1おやじさんは、Jeffはかなり頑張っていたけれど、格が違うというか、普通車とベンツの排気量の差があると表現されていましたが、Jeffもまだ手元に残されているので、新しいオーディオルームでどう感じるか?改めて両方を試してみる価値はあるかもな、とも思いました。
    まあ、オーディオ再生のベースとなる抜群のSNと素晴らしいオーディオルーム、X1おやじさんのご努力がありますから、またまた、次の展開と進化が楽しみです。自分のオーディオ空間とは別次元のハイレベルな取り組みを追体験できるのは、オーディオ交流の楽しみであり醍醐味だと感じた次第です。
    CENYAさんとも、いずれ交流したいですね〜!

  3. chibiさん
    堪能されましたね。
    改めて私をお誘い頂いたことお礼申し上げます。私にも得難い経験でした。

    私は帰ってきたその日は自宅では聴きませんでした。翌日は聴きましたが、オーケストラでは情けなくなってしまいました。

    でもその点もなんとか少しでも改善できる様に工夫していくつもりです。

    これからもよろしくお願いします。

    あのスケール感と比べても仕方ないのですが…。

    • Lotus rootsさん、先日はドタキャンすみませんでした。
      おっしゃる通り、あのスケール感は絶対に拙宅でも真似できません。
      壮大なスケール感の表現、低域がちゃんと出ているのに締まっていて、反応が速くハイスピードなので、ボヤけることが全くない、しかし単なるオーディオ的なハイファイ的な鳴り方ではなく、躍動感と音楽の楽しさに溢れたサウンド表現でした。
      私の持ち込んだjazzレコード再生では、演奏者の情感がしみじみと伝わってきましたから、本当に参りました。そりゃあ、あれを基準に我が家で悩んでも仕方ないレベルでした。笑

  4. chibiさん、こんにちは。
    遅レスでスミマセン。

    インフルエンザで新潟行きがキャンセルと伺って心配していましたが、無事に回復され、さらには年内にx1おやじ邸をリベンジさせてもらうことができて良かったですね!

    今回の日記を読んで二ヶ月前に体験した鮮烈なx1おやじサウンドがフラッシュバックしてきました。拙宅ではその体験以降、怒涛の見直しや再セッティングが続き最近やっと纏まってきたところです。

    再度x1おやじ邸を訪問させて頂く機会を頂けたなら、今度は冷静にアナログの音を堪能させて頂きたいと思っています(笑)

    • genmiさんこんにちは。
      いろいろと、サウンドの追い込みに取り組まれているようですね!
      拙宅はパワーアンプからノイズが出て、修理に出すタイミングを検討しているところです。
      さて、X1おやじさん邸のアナログサウンドですが、前回genmiさんCENYAさんがご訪問されたとき以降、T1の電源ケーブルとアコースティックソリッドロイヤルのモーターをアップグレードしたそうで、過去一の状態に仕上がっている!とX1おやじさんも盛り上がっていましたから、是非、新しいオーディオルームに引越される前の再訪をおススメします。

  5. インフルエンザの回復が完全になったのを伺、年明けはスキーシーズンが始まるなどと、無理やり!訪問依頼をしてしまい、申し訳御座いませんでした。
    YGを入れてから。アセアセで、このスピーカーを鳴らすにはどうすればいいのか?思案を巡らせ、ボルダーというアンプに巡り合い、あちこちの電源ケーブルを替え?
    色々と試した末に、お聴きになったサウンドが出来上がりました。
    自分なりに良いところまでたどり着いたかなぁ?と思っていますが、皆さん聴きどころも、好まれる音楽も違うので。どのように聴かれるか?
    しかも、
    今回は、殆ど、chibiさんの聴かれている音源での視聴てしたので、楽しんで頂けたかなと?、とても。不安ではありましたが?とてもよい評価をして頂きましてほっとしております。
    遠路、わざわざ有難う御座いました。

  6. X1おやじさん、こんばんは。
    こちらこそ、急な訪問依頼を受け入れてくださり、手作りのカレーまでご馳走していただきありがとうございました。
    また、行きはまだしも、帰りは暗闇で本降りの雪の中、降り積もったベシャベシャの雪道を駅まで送っていただき感謝しております。
    X1おやじさん邸の醍醐味は、勿論あのオーディオルームも凄いし、超ハイエンド機材も凄いのですが、砂箱を含め徹底した制振対策、電源ノイズ対策など、考えられるセッティングの追い込みを全てやられた上で、あのサウンドを表現されているということだと思います。
    この一年半の取り組みを追体験させていただきましたが、本当によくやられたなぁ!と驚きの進化でした。
    なかなか、別次元すぎて真似はできませんが、拙宅でもできるような、何かヒントはあるような気はします。
    折角ここまでのサウンドを作りあげたのに、また新しいオーディオルームで一からやり直しとなるのは大変かもしれませんが、新たな楽しみになりますね。
    ウチもそうですが、オーディオは自分の目指す音楽表現に向けて作り上げていくプロセスが楽しいと思います。
    また、新たなオーディオルームでの取り組みを追体験させていただければ幸いです。是非、よろしくお願い致します!

  7. chibiさん、こんばんは。

    遅レスで失礼します。
    インフルエンザAでLotusrootsさんとのご訪問が出来なかったのは残念でしたが、その後年内に目標が達成でき、また引っ越し前の最高の出音が聴けて良かったですね。とても真似することはできませんが、自分でももっと何かできる筈、と自宅に帰っていろいろやってしまう方が多い、それ程刺激が多いオフ会ですよね。
    新居の方はどうなって行くのか、ご本人は大変でしょうが、興味が尽きませんね。

    • はい、やれることは何でもやる!という意気込みの、X1おやじさんの進化は止まらないと思います。
      なかなか同じ真似はできませんが、オーディオに取り組む皆さんの追体験が出来ることは至上の喜びでありオーディオ交流の醍醐味だと最近感じていて、harubaruさんにご紹介いただいた方々との交流を楽しんでいる今日この頃です。
      X1おやじさんの新しいオーディオルームも凄いことになるようですから、またワイン持参でご一緒できればと思います!

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