ポリエステル吸音材の活用方法

日記・雑記
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ポリエステル繊維 吸音材は安価ですが、オーディオ用の製品ではないため使い方に迷いが出ると思います。そこで、自分が調べたり、音像音場検証で試した結果から個人的な活用方法について整理しておくことにします。

 

<ポリエステル繊維 吸音材の概要>

・各種のサイズ(300×300mm、500×500、700×700など)の成型品が12枚セットなどで販売されています

・自分が活用したものは、300×300mm 厚さ9mm、12枚セット、Amazonで購入、@2,279・・・1枚当たり200円程度です

・ポリエステル繊維を成形したもので、軽く、形状安定性はよく、チクチクしません

・固定は厚手の両面テープで何回かの貼替が可能

 

<特性>

・中華製通販品の特性は開示されていませんでしたので、類似品の特性からの推定となります

・経験上、このような製品は基本スペックで特性は決まるので、他社製でも大きな違いはないと判断できます

 

吸音特性(A社:25mm厚品)

・垂直入射では1KHz以上を効果的に吸音する

・残響室法では250Hz以上をほぼフラットに吸音する

 

厚み違いの吸音特性(B社:30mm品と50mm品の比較)

・垂直入射では、厚みがあるほど低い周波数から吸音する

・30mm品では1.25KHz以上を効果的に吸音する

・50mm品では600Hz以上を効果的に吸音する

・厚みを増すほどに低周波まで吸音する

・実際の活用時は、斜め入射となるので倍くらいの厚みを想定してよさそう

 

<楽器や声の発音帯域>

・歌声や主な楽器の基音は下記の範囲となる

 – ソプラノ:300Hz~1KHz アルト:200Hz~750Hz テノール:130HZ~400Hz バス:80Hz~300Hz

 – ヴァイオリン:200Hz~5000Hz チェロ:65Hz~1200Hz コントラバス:40Hz~240Hz ピアノ:25Hz~4200Hz

 -倍音は、2倍、3倍、4倍・・・の周波数として発生する

 -現実のスペクトルは広い周波数帯に分散している

 -以上を考慮して、効果的な吸音材の設置をすべし

 

◇テクニカルな視点では、上記を勘案して吸音材の設置をすればよいこととなります。

◇以上から安価なポリエステル吸音材は室内音響調整用として有効な部材であるとお勧めできます。

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