15年ほど前に出水電器の試聴会で出合い、Phile-webコミュニティ時代におバカなことをやって来たMt.T2さんが、久しぶりに遊びに来られました。Phile-web時代は、大阪からの単身赴任で東京での独身生活でしたので、度々一緒に出歩いていました。そもそもMt.T2さんは、「お宅訪問師」でしたので、そこに自分が乗った形です。
思い出深いのが「道中膝栗毛」と称して、関東⇒関西⇒日本海⇒四国とSNS上で交流のあるお宅を渡り歩く旅でした。最近では、インターナショナルオーディオショウ東京に合わせてMt.T2さんが上京するタイミングに顔を合わせていました。今回もTIAS 2023への遠征に合わせて来られたのです。
昔から、「あの音がいい / あの音はよくない」「この音がいい / この音はよくない」だのと意見をぶつけ合っていましたが、ようやくお互いの求めているものの違いを知り、迷わずに意見を言い、互いに納得することが出来るようになったようです。孔子は四十にして迷わずだったのに、随分と遅れをとっているぁなと(笑)
総括すると、「ナチュラルさを求めるヒジヤン」と「オーディオ的快感を求めるMt.T2」です。色々と理屈を述べ合うのですが、結局はこの点に帰結すると感じたオフ会でした。
Ⅰ)聴いてもらった音源で(右から)よいと感じたものの順に並べてもらったもの
・評価が高かったのが、マーラーとキレのよい室内楽、そしてジャズもまずまずですね。
・評価が低かったのが、おとなしめの室内楽とボーカルです。
◇後からながめてみると、オーディオ的な快感の高い順だなと思いました。※この側面でみると自分もほぼ同様な結果です。
Ⅱ)ブラインドでの比較評価 ※試聴時はブラインドで評価し、結果は対象を明記しています。
①国内盤 UHQCD vs 国内盤ゴールドCD
諏訪内晶子 / メロディ
・明解に「UHQCDがいい」とのご意見でした。
・音像ににじみがなく、明瞭だから「UHQCDの方がいい」とのコメントでした。
・上記に自分も同感です。
②輸入盤ハイブリッドSACD vs 国内盤シングルレイヤーSACD
ノラ・ジョーンズ / COME AWAY WITH ME
・聴き比べ後のコメントは下記です。
「国内盤シングルレイヤーSACDの方がナチュラルだけど、輸入盤ハイブリッドSACDの方が勢いがある」
・Mt.T2さんは明解に輸入盤ハイブリッドSACDの方がよいと言われた。
・自分はナチュラルな国内盤シングルレイヤーSACDの方がいいと感じています。
・事実判断は同じですが、価値判断が分かれていました。
③EMIハイブリッドSACD vs エソテリック ハイブリッドSACD vs ワーナー シングルレイヤーSACD
デュ・プレ / エルガー チェロ協奏曲
Mt.T2さんの試聴結果(よいと感じた順)
エソテリック ハイブリッドSACD > ワーナー シングルレイヤーSACD > EMIハイブリッドSACD
ヒジの評価
ワーナー シングルレイヤーSACD > EMIハイブリッドSACD > エソテリック ハイブリッドSACD
・評価結果は真逆ですが、「オーディオ的快感志向」か「ナチュラル志向」かの違いだと思います。
そう言えば、自分が電研精機のNCTを導入したときにも、「音が滑らかになったが、オーディオ的快感が減った」と言われたのを思い出しました。いろいろと言い合って来ましたが、「オーディオ的快感を求めるMt.T2」と「ナチュラルさを求めるヒジヤン」と括ることで、これまでの意見の相違についての説明が出来ます。長年のもやもやが、ようやくスッキリとしました。
この所は、ずっと関東での再会でしたので、次は関西のマニア宅巡りをしようと話して別れました。
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