3日目 7th Wien – 日曜はコンサート三昧

日記・雑記
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出発してから3日目は日曜日、ウィーンの街の日曜は特別です。お店は殆どが閉まっていて、教会からの鐘の音が聞こえてきます。キリスト教の国ですから、日曜の朝は礼拝のために教会に行く習慣があるためですね。ですが、音楽を聴くにはうってつけな日となります。午前中にマチネがあり、午後からの公演と夜の公演で1日3公演回れるからです。今回のウィーンでの2回の日曜日では、いずれも3公演聴きに行きました。

 

2024年3月3日 天気:晴れ

8時:起床

8時半:日曜日のナッシュマルクト探索

11時:国立歌劇場「アンサンブルコンサート」

15時半:ムジークフェライン トーンキュンストラーコンサート

18時:コンツェルトハウス グレンミラーオーケストラ ジャズコンサート

21時:アパートに戻る

 

3日目の朝はさすがに疲れたようで、8時までベッドの中で過ごしました。朝食はどうしようと思い(前日にスーパーで買うのが品質も良く安いと感じたので)近くのスーパーに買い出しに向かったのですが閉まっていました。「ああ、今日は日曜日だった・・・」と気づきます。ナッシュマルクトはどうだろうと確認に行くと、閑散としていましたが数件のカフェが開店の準備をしていました。「何時から開店ですか?」と尋ねると、「9時半から」「10時から」との返事が返ってきました。

<教訓:日曜日は殆どの店がお休みなので、その点を計画に考慮しておくこと>

 

この日は11時からのコンサート予定が入っていたので、早めにアパートを出ると地下鉄の駅の中のお店が開いていたので、パン屋さんに入って軽い朝食を済ませました。目的地である国立歌劇場までは、カールスプラッツ駅の中を通って向かうのが速くて便利です。天気がよかったので、国立歌劇場は青空との対比が映えていました。

 

マチネのコンサートは、前日に聴いたスタジオコンサートと同じスタイルの「アンサンブルコンサート」です。アンサンブルコンサートは、国立歌劇場のアンサンブルキャストによるコンサートですが、これが素晴らしくて驚いてしまいました。

座ったのは、6列目のセンターです。この場所で聴くサウンドは、響きも感じながらダイレクト感もありました。着座位置から見たステージが下記です。(前日のホール音響との比較については別途まとめることにします)

 

前日の「スタジオコンサート」と比較して、音響の良さを感じましたが、それ以上に演奏が素晴らしかったです。ピアノの音には芯があり、美しい音色が身体にビンビンと響いてきます。さらにメゾソプラノのシルビアさんの歌声や、声と表情と身振り手振りを使った演技は目を見張るものがありました。大げさに言うわけではなく、「アンナ・ネトレプコ」張りだと思いました。テノールの尼子さんは日系です。こちらも上手かったです。ただ、前日のソリストを目指す若者に比べると、お二人とも華が足りないんですね。競争が激しく、層の厚いウィーンの歌手陣を感じながら聴いていました。

 

素晴らしいコンサートに気をよくしながらも、お腹もすいて来たので、近くのレストランに入ることにします。店先の写真付きで宣伝されていた、ウィーン3大名物料理と言われる、Zwieberlrostbraten (ツヴィーベルローストブラーテン)を注文しました。ウィーンのレストランでは、メニューに写真が掲載されているケースは少なく、素材と調理方法が書かれているのですが、自分にはさっぱりわからなくていつも迷ってしまうのですが、写真で見て「これなら美味しそう」と思ったので1点決めで注文しました。

よい音楽を聴いた後の食事は格別ですね。

 

食事の後は、ウィーン中央駅に向かいしました。8日のハルシュタット行きは事前にチケットを買っていましたが、この直行便が運休になったと連絡がきたからです。ウィーンの鉄道は3か月前の入手で半額以下となるのですが、そのチケットの電車が運休となるなため、どの電車に乗ればよいのかを確認をするために向かいました。案内所で尋ねると、一本遅い電車を乗り継ぎながら向かうパターンを案内されたのですが、これだとハルシュタットへの到着時間が1時間以上遅くなってしまいます。到着時間を遅らせないで乗れる便にしたい旨を伝えて、こちらの希望便を提示しました。係の人は迷った様子で上司に確認していましたが、最終的に「OK」をもらいます。「チケットを振り替えてほしい」とお願いすると、そのままでOKと言われたので安心しました。ところが、この変更がとんでもないことになるのを知るのは5日後です。

<教訓:早割鉄道チケットはダイヤが変更になるケースがあるので注意が必要>

 

その後はフリーパスのトラムに乗りながら市内観光をしつつ、次の目的地であるムジークフェラインに向かいしました。午後のコンサートは、ウィーン トーンキュンストラー管弦楽団の公演です。トーンキュンストラーの名は日本ではほとんど知られていないと思いますが、佐渡裕氏が音楽監督をしているオーケストラです。十数年前にウィーンに通っていた時に知り合った、第2ヴァイオリン奏者の竹中のりこさんが演奏するので聴きに来ました。休憩時間に、ウィーンに到着したものの、アパートに入れなくて「ドイツ語を話せる人に代われ」と言われた話をしたところ、「私に言ってくれればよかったのに・・・」と言ってくれて、頼もしい限りです。

 

ウィーンに来て、最初のムジークフェライン公演は2階席右バルコニーの3列、ホール中央部に座りました。この席は、普通に座るとステージがほとんど見えないのですが、写真で分かるように3列目は後ろが壁で、椅子の位置も少し高くなっています。ステージが見たいときは、立って聴けばよく見えます。(立って聴いている人もよく見かけます)そして、座っても聴いても、立っても聴いても音がいいです。

 

当日は、ショスタコーヴィチ/ヴァイオリン協奏曲マルトゥッチ/交響曲第1番を聴きましたが、音も演奏も良くてノリノリでした。座って聴いても、ステージは見えなくとも、音がいいのです。「やっぱりムジークフェラインはいい」と感激しながらコンサートを楽しみました。(7th wienのムジークフェラインサウンドまとめは、別途実施いたします)

 

ムジークフェラインのコンサートが終わると、すぐに次なるコンサート場所のコンツェルトハウスのグレンミラーオーケストラのビックバンドJAZZ公演に向かいました。15分後に開演のコンサートに間に合うかが心配になり速足で向かいます。記憶では、ムジークフェラインとコンツェルトハウスは近くだと思っていたのですが、急いで向かうと結構距離がありますね。間に合いはしましたが、息を切らせながらホールに入りました。席は最前列の中央席です。こうしてみると、自分の最前列好きがよくわかります。コンツェルトハウスでは、最前列でも演奏者とは5m位離れますので、お気に入りのポジションです。

しかもビッグバンドジャズですから、音をダイレクトに浴びたいと思いました。ウィーンのクラシック音楽用のコンサートホールで聴くビッグバンドジャズはどのような展開になのだろう?と思っていましたが、さすがに定員2千人の大ホールなのでPAを入れて音を飛ばしていました。座席は1階も2階も満席で、指揮のサルデンの名司会ぶりに大いに沸きます。

生では初めて聴くビッグバンドジャズでしたが、鮮烈な音が全身を包み込む感覚で楽しかったです。ただ、聴いたことのない曲が続くと、1日3公演の疲れと時差ボケから、眠気が刺してきて「睡魔との闘い」があったのも事実です。周囲はサルデンのジョークに沸いて、最後には客席を行進しながらの演奏に総立ちで拍手を送っていました。

<教訓:1日3公演聴くと、現地2日目でも夜の公演はきつくなるので注意が必要>

 

終演後は、夜風にあたりながらムジークフェラインを右手に、カールス教会を左手に見ながらアパートに向かいします。

日曜日の音楽三昧な1日でした。

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