西方オーディオ見聞巡りの初日は、今年の9月にお越しいただいたA.S.C.元会長のK.Y氏邸です。広島まで向かいます。K.Y.氏のHNはサウンドクルーとのことですので、今後はサウンドクルー氏と記載していきます。当日も波紋を残して行かれたのですが、その後もメールでのやり取りをさせてもらっています。その中で、サウンドクルー邸ではオーディオシステムが11システムあることを知りました。
No1:リファレンス:マジコ軍団(オーディオルームに置くシステム1) 【公開】
No2:マスタリングシステム(オーディオルームに置くシステム3) 【公開】
No3:レコーディングルームシステム 【息子さんによる関係者公開】
No4:センモニ(NS-1000M)システム(オーディオルームに置くシステム2) 【公開】
No5:リスニングルームシステム(3階) 【公開】
No6:リビングルームシステム 【利用者公開】
No7:キッチン&ダイニングシステム 【利用者公開】
No8:3D空間音像作成システム 【公開】
No9:シアタールームシステム 【非公開】
No10:マイ書斎システム 【非公開】
No11:マイ寝室システム 【非公開】
オーディオ機器収集の趣味ではなく、それぞれにコンセプトを決めてサウンド構築がされているとのことです。
今回は、公開している4つのシステムを聴かせていただく予定です。
よく言われるのが、
「複数のシステムを構築しても全部自分の好きな音にしてしまうのがオーディオマニア」 ですね。ですが、サウンドクルー邸では「全て趣向の違う音」を構築されているとのことですので、その面は本当に素晴らしいと思います。さらに、サウンドを追い込むためのリファレンス音源として、ご自身でソフト”THE DORAM SOLO”の製作~販売までを実施し、広島のアコースティックサウンドクラブ会長時代には、”土と水”などのソフト制作を手掛けておられたとお聞きしました。ちょっと普通ではないです。
最初の提案では、マジコ軍団のみ聴かせてもらって、後は宮島観光と寿司摘まみだったのですが、自分からのリクエストで、「時間が許す限り各システムのサウンドを聴かせてもらう」こととさせてもらいました。じっくりと拝聴させていただこうと思います。
今回聴かせていただく四つの公開システムは下記とのことです。
No1:リファレンス:マジコ軍団
スピーカー:マジコ Q3
プリアンプ:FIDELIX CAPRICE
パワーアンプ:M+GEN
SACDプレーヤー:エソテリック Grandioso K1X
終のシステムとして、還暦のときにまずスピーカーを購入されたそうです。それと組み合わせるアンプやSACDプレーヤーも比較試聴を繰り返して選別されたとのこと。しかしながら、アンプはどうしても納得するものに出会えず、アンプビルダーに詳細の好みとサウンドポリシーを告げて製作されたとのことです。使いこなしがひと段落しシステムが仕上がるまで、そのプロセスは購入から4年かかったそうで、目指したサウンドは、カッティングエッジとのことでした。
No2:マスタリングシステム(オーディオルームに置くシステム3)
スピーカー:マジコ Q1
他は①と同じ
コンセプト:1セットのスピーカーで4つのシチュエーションの再現する
1)1セットのスピーカーで4つのシチュエーションの再現
・・・レコーディング時マイクをセットするその位置の音をリアルに再現
2)指揮者が良しとした音そのものの確認
・・・ステージで演奏を指揮する指揮者の位置の音をリアルに再現
3)ステージから下り観客席のかぶりつきで聴く人の聴こえ方確認
・・・ステージを下り観客席前列5列目で聴く音をリアルに再現
4)多くの観客が聴くオーディオ的ではないホールやスタジオの音の確認
・・・ホールの中ほどで聴こえる音をリアルに再現
一つのシステムで上記の聞え方の変化をどのように実施しているのか疑問だったので質問したのですが、オーディオマニアでは理解が出来ないような凄いことをやられているとのことでした。これは聴かせてもらうのが楽しみです。
No4:センモニ(NS-1000M)システム(オーディオルームに置くシステム2)
他は①と同じ
サウンド指向は、「センモニらしいセンモニ」とのことです。
センモニの王道を再現しようとの考え。決してCDに収録されているすべての情報を引き出し再現しようとは思っていない。センモニありきのシステムとのことでした。ヤフオクで見つけ何気なく入札したところ、落札したため、買ってからサウンドポリシーを考えたシステムとのことです。
No5:リスニングルームシステム(3階)
写真は公開不可
スピーカー:AIRPULSE A300PRO、ヤマハMSP3をダブル使いでパラ再生
スピーカー4本とそれぞれのユニットに専用のアンプを繋ぎ、4スピーカー8アンプ構成で合計30万円しない超安価なシステム
どこで聴いてもコンサート会場が再現できることを狙っているとのこと。
狙ったのは、拍手や手拍子がどの位置で聴いても演奏会場で聴かれるであろう聞え方を再現すること。とのことです。
私からリクエストして、11のシステムの狙いと構成を教えてもらったのですが、試聴対象に入っておらず、長くなってしまうので【非公開】システムの紹介は割愛させてもらいます。
それにしても、明解な狙いを持たせた趣向の違う四つのシステムを聴かせてもらうのが楽しみです。お会いした時に名刺に書かれていた、「仕事は遊び心で、趣味は死に物狂いで」の一文は伊達ではないですね。サウンドクルー邸で見たこと聞いたことをしっかりと記録してきたいと思います。
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