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Mt.T2邸 – オーディオ西方見聞録2024 2日目

日記・雑記
日記・雑記
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初日にサウンドクルー邸で五つのシステムを堪能した後は、クルーさんが紹介してくれた宮島の前にあるホテルに泊まりました。2日目はクルーさんと共に大阪へ向かう予定です。年始は新幹線が混雑するので、事前にクルーさんに新大阪までの特急券と指定席を確保してもらっていたのですが、最初の乗車駅が異なるため広島駅で待ち合わせをしました。

 

朝早くから目覚めましたので、朝食は一番のタイミングでホテルのレストランに行きました。余談となりますが、ホテルの朝食はバイキング方式で沢山の種類が用意されており、味も上々なので幸せな気分になれます。しかも無料とのことでホクホクな気分を味わっていました。

 

最寄り駅も目の前に見えています。歩いて2~3分の距離でしょうか。余裕をもって15分ほど前にホテルを出ました。

ところが、目の前に見えている駅と広島駅方面のホームにたどり着くまでが難儀です。駅前の道路を横断しようとすると、横断歩道がないんです。それほど幅も広くなく、交通量も多くない道路なのですがガードレールに閉鎖されていて反対側に渡れないので焦ってしまいました。朝の早い時間でしたので、周囲に誰もいないので尋ねることも出来ずにきょろきょろとしていると、歩いて来た手前の部分に地下道があり、ここから反対側に抜けるようになっていました。荷物を持ってうろうろしましたので、時間が気になり出します。

 

地下通路を早足で抜け、駅の入り口にたどり着きますが、広島方面は反対側のホームに行くようにと言われていました。ですが、駅の中をのぞいてもどうやって反対側に行けばいいのかわかりません。ここでまたきょろきょろしてしまいます。あと5分で電車が来てしまう時間です。だんだんと汗が出て来ました。すると、また駅の反対側に行くための地下通路が見えました。「広島では、反対側に行くのに地下通路を抜ける仕組みになっているのだろう」と思いました。時間がないので、小走りで地下通路を抜けて駅の反対側に出ました。ですが、駅に入る入り口が見当たりません。そう言えばクルーさんが、「駅の反対側に行くためにはエレベーターに乗る」と言われていたのを思い出して、地下通路に戻りました。カートを転がしながらダッシュです。ですが地下通路からのエレベーターは見当たりません。でも階段があることに気付きました。ここを登るに違いないと思い、カートを抱えて登ったのですが、出た先は最初に迷った駅の正面側の入り口です。

 

もう時間がないと思い、遠くにいる駅員さんに「広島方面のホームに行くにはどうしたらいいのですか?」大声で尋ねました。すると、「この入り口から入って駅の端にあるエレベーターに乗って、ホームの反対側に渡る」とのことです。「もう間に合わないか」と思いながらもダッシュしました。ですが、エレベーターを登り反対側のホームに降りようとした時に広島行きの電車は出てしまいました。もうぐったりです。

 

<<長々と電車に乗るまでの経過を書いてしまいましたが、「JR宮島口の広島側に行くホームまでたどり着くが大変だった」ことが、この旅の中でも特に印象的だったのと、これからサウンドクルー邸に行かれる人の参考になればと思い書き記しておきます>>(駅の写真も撮る余裕などなかったので拾い物です)

 

その後は無事に新大阪駅でクルーさんと合流出来て、昨日の感想などを話しながら大阪のMt.T2邸に向かいました。

 

さて、12年ぶりのMt.T2邸です。

 

ぱっと見た感じは以前と同じでした。足の踏み場がないと言われていましたが、綺麗に片づけられています。目新しい所は、CDPとAMP類がオール ソウルノートとなっている点でしょうか。ですが、よく見ていくと出るは出るはの以前にはなかった取り組みし放題でした。

オープンリールデッキは、予備も含めて3台あるそうです。それほど広くないマンションのリビングで、オーディオはCD、アナログ、テープ、更にAVのマルチチャンネルもやっているてんこ盛りです。しかも実験好きですから、それは足の踏み場もなくなりますよね。

 

<<Mt.T2さんとは古くからのオーディオ仲間ですが、趣向は極端に違います。自分がマーラー再生に特化した苦節15年だったのに対して、Mt.T2さんは、あの楽しみ、この楽しみと手当たり次第に楽しんでいてモノが溢れています。思考パターンも集中型の自分と広範囲型のMt.T2さんと、これほどまでに違うのに趣味仲間として続いているのですから面白いものですね>>・・・・・自分視点で都合よく考えると<<アリとキリギリス>>という感じです。

 

そんな間柄に、人間好きのサウンドクルーさんが加わっていますから、「音を聴くよりも会話、会話、会話」でした。自分の迷子事件があって、2時間半の滞在予定が2時間に短縮となってしてしまったのですが、話好きが揃っていますからいつまでも話が終わらない。話しまくっていますから、喉がかわいて水をコップに4杯も飲みました。

 

ですが、折角来たのに何も聴かずに帰ったのでは訪問記が書けません。そこで、「何か聴かせて下さい」と促すと、「特に試聴音源は用意していない」とのオーナー談です。ならばと、クルーさんの持ち込み音源から試聴タイムは始りました。拙宅にお越しいただいた時と同様に、CD-Rに詰め込んだチェック用の音源を次々に聴かれていました。横で自分は、「時間が無くなってしまう」とハラハラします。

 

ようやく自分の番が回って来たので、いつもの確認音源を2曲だけ聴かせてもらいました。

1曲目:幸田浩子/カリヨン

12年前とは見違えるように正確な再生でした。冒頭のチェロとストリングス、続く歌声の位置関係はばっちりでした。そして、狭いコンクリート住宅の大敵な(定在波の影響大)コントラバスの定位も一打一打の音量もそろっていて、12年の進化を感じました。

 

2曲目:オルフェウス室内管弦楽団/パッヘルベル カノン

これはダメだろうと思って選曲したカノンの第1から第3ヴァイオリンも正確に再現してビックリです。通常は、これだけスピーカーと壁が近く、左右が非対称だとグチャグチャになってしまうのですが、流れるような定位が出ていました。

 

辺りを見回すと、エアコンがある反対側にはハリボテのエアコンが設置されていたり、鉄筋の出っ張りも棚が設けられて左右対称に造作されています。天井の照明も音響的な配慮がされていたりで苦労の跡が伺えました。音は聴いてみなければわからないものですね。

 

最後にジャズの音源で、CDとレコードとマスターひ孫のテープの比較も実施して、短時間でしたが実の濃い試聴タイムでした。この試聴結果も意見が錯綜して楽しかったのですが、落としどころのない記録となりそうなので割愛します。

 

<<オフ会のスタイルについての会話からは、Mt.T2さんはあれだけ多くのお宅を回っているのに、自分から「聴かせてください」と言ったことはないそうです。「聴きに来なさい」と誘われたら伺うスタイルなんだとか。だから自宅に招くのは稀なことだそうです。クルーさんは、年に700~1000人も招いて、興味が湧いたお宅だけ訪問するスタイル。自分は興味が湧いたら相互訪問するスタイルです。パッシブ型、アクティブ型、その中間型ですね。>>・・・当日もクルーさんは、Mt.T2さんに「聴きに来い来い」と誘われていました。

 

<<オフ会の大ベテランのMt.T2さんでも、パッシブ型で実施しているのでオフ会で何を選曲していいのか迷ってしまうとのことでした。迷うくらいなら、持ち込み音源を聴いてもらう方が楽なのだとか。いろいろなスタイルがありますね>>

 

話をしている時間が殆どだったように記憶していますが、スタイルの違う3人が集まっていますから意見も様々で濃い時間でした。Mt.T2さんは、パッシブ型と言われていますが自分の思うことには頑固です。もしかすると、頑固ゆえに否定されるのが嫌いでパッシブ型になるのかな?なんて想像していました。

 

楽しい対話の時間でしたが、約束の時間があるので、そろそろ京都人邸に向かおうという話になり、Mt.T2邸を後にします。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. 遠路のご来訪、過分なコメントをありがとうございます m(_ _)m
    12年振りの検定試験?・・・サウンドクルーさんとヒジヤンと言う最も厳しい凄耳試験官の検査・・・とにかく赤点でなくてよかった!(爆
    と言っても、とにかく増え続けた機器、予備機、音源、工作材料が溢れまくり(汗・・・昨年11月末から、毎週末、少しづつ片付け、高く積み上げるのと、実家へ運ぶのとで、何とか当日朝の掃除機掛けで、辛うじて床面積を確保・・・(大爆
    オーディオマニアあるあるの直前のセッティング変更をする余裕もなく(汗・・・結果オーライで、何もしてない半年間の放置による自然熟成の成す技かも?(大滝汗

    若い頃かじっただけで休眠してたオーディオを、本格的に再開したのが遅く、単身赴任中だったこともあり、一番最初に数軒、お願いして伺った以降、訪問師匠Iさんやヒジヤンと出会ってあちこち連れてってもらった尖ったお宅がほとんどで・・・基本的に自分の未熟さとの差からもパッシブ型前提でした・・・なので、一度聞きにおいでよと言ってもらったところか、一度伺ったお宅へのリピートでしか伺ってませんでした(大滝汗

    いろいろな頂を極められたお宅に伺い、自分が平地から見上げていることは認識していたので、比較実験イベントや私が悩むテーマの判断を仰ぐための相談音会しかやって来なかったのと、今回は片付けで一杯一杯だったので、再生音源の選定もないまま・・・好きにしてくださいとの開き直りで失礼しました・・・m(_ _)m

    頑固と言うわけではないのですが・・・これまで多くの尖ったシステムを聞かせていただき、その峰々をそれぞれ用の物差しを持って測り、自分の立ち位置との関係をマッピングすることで、自分の向かうテーマを見出そうとして来ました・・・なので、この関係性に対して説明が付かないとか、σ(^^)私の理解が追い付かないとか、繋がらないとかの場合、素直に受け入れられない?とか、自分の解釈に置き換えて説明しようとしてしまうからかな?なんて思いました(汗・・・確かに否定されるのは好きではありませんが、百人百様と言うのをめっちゃ沢山体験してきたので「ねばならない」とか「べきだ」と言う議論は避けるようになっているかも?(滝汗

    そんな背景からと、今回の来訪、その後の遠征含めて、拙宅のシステムは、お気に入りのSOULNOTE加藤さんの熱量に傾注しつつも、機器なり、部屋なりの中庸?なものになっているかなと、思ったりしました(^^;

    ま、その辺も含めて、ずっと先になりますが、拙ブログでおさらいをしたいと思ってます(汗

    • Mt.T2さん、先日はありがとうございました。

      当日になって何度も到着時間が変更となってしまいお騒がせしました。宮島から到着までは、日記に書いた以上にドタバタ劇だったのです。

      さて、12年ぶりの訪問ですがリンク先は15年前のものですね。12年前の訪問記は、mixiのどこかに保存されているので、最初に訪問したPhile-web版になっています。12年前は、すでに部屋のコーナーにある丸棒チューンはありましたよね。

      それにしても、12年間の多様化には驚きました。ブログでの情報は知ってはいたものの、改めて目にすると壮絶でした。「これは足の踏み場もなくなるよな~」と。

      ですが、音の方も着実に進化していましたね。ノードストのUPを盛んに取り組まれていたので、その成果もあるのでしょうか。あれやこれやと幅を広げるだけでなく、環境の制約を乗り越えて正確性を手にされていたのはさすがです。

      音の確認はクルーさんも自分も、チェック音源でハラハラしたのではないでしょうか。普通は、このチェックされて粗が出るのを避けるために、確認済みの自前の音源を聴かせるのですが、「再生音源の選定もないまま・・・好きにしてくださいとの開き直り」とは、ある面すごいですよ。

      オフ会の経験値も、パッシブ型ゆえに多くの方のこだわりを平たく感じ取っておられるので、「あれもいい、これもいい」という散漫性は、「あれでなければダメ」のような偏りがない利点でもありますね。だから、サウンド研究会でも平たく聴いた意見を求めるものです。

      日記には書き洩らしていましたが、Mt.T2邸の音質傾向は「ゆるめの音」と感じました。話をしていると、「硬めのバキバキ系の音」を求めているのかな?と感じていましたので、「ないものねだり」「現状から求める方向性」だったのかなと・・・

      それにしても、オーディオ趣味人としての特性/出している音/他宅の音の感想など対比してみるととても興味深いです。本当に楽しい趣味ですね。

      • >Mt.T2邸の音質傾向は「ゆるめの音」・・・「硬めのバキバキ系の音」を求めて・・・「ないものねだり」・・・(滝汗
        S-1EXの設計意図をご存じなサウンドクルーさんから、嫌なキツイ音を出さず、見通せる音場を再現するのが、まさにこのSPの設計意図で、現状はその通りの再生が出来ている・・・個性の強いアンプすらコントロールするほどの支配力も持っているSPなので、方向性の違う音にするのは極めて難しいとのコメントを頂きました・・・(汗
        これを認識し、理解するまで、自分なりに思いつく限りをやって、やっとそういうSPだったんだと思い至るのに10年余りもかかったわけで・・・(大滝汗
        図らずも、今回サウンドクルーさんから、それ大正解!とお墨付きをもらったわけ(汗
        ま、ヒジヤン的には、そんなの調整で・・・って感じかと思いますが・・・σ(^^)私的には今のところ「求める方向性」はあるものの、打つ手なしで「ないものねだり」な状態・・・今頃やっと、オーディオにおけるスピーカーの重要性ってセオリーを身に染みて感じつつ・・・しばし思案に?途方に?暮れる状態で様子見中です!(爆

        • Mt.T2さん

          おやまあ、サウンドクルーさんにとどめを刺されてしまったのですね。

          でも、自分はそうは思わないんですよね。ショップやオフ会でもS-1EXは何度か聴いたことはありますが、「ゆるめの音」とは感じませんでした。

          ・実家の和室の広い部屋でS-1EXを鳴らしたことはありますか?

          自分の考える論理では(あっているか間違っているかは別にして)、スピーカーの音と感じるものは、

          「スピーカー単体の音」×「部屋の音」×「使いこなし」

          で決まると考えています。リスニングポイントの選び方は「使いこなし」の一部と定義します。

          「スピーカー単体の音」は、決まっている定数として
          「部屋の音」×「使いこなし」が自由度となりますね。

          使いこなしの部分では、
          「直接音」「初期反射音」「響き」と分類するとして、初期反射音が定位に大きく影響しますが、その点は充分煮詰められていました。響きの部分も、それほど残響を感じませんでしたので、「ゆるめの音」への影響はないと思います。

          すると残るは部屋の音になりますね。狭い部屋に大型スピーカーを、壁に近接させて押し込んでいますから、聴いている音の80%くらいが反射音だと思います。要するに部屋の音を沢山聴いているということです。

          ルームチューニングは主に「初期反射音」の調整になりますから、Mt.T2邸の部屋の音が「ゆるめの音」だと、チューニングでの対処は難しいかもしれないです。

          今の部屋でまだまだ続けていくつもりなら、思い切って小型スピーカーにして、「ニアフィールド リスニング」として部屋の影響を極力避けることをお薦めしたいです。試聴距離は、下から上までのユニット間距離の3倍は必要なので、2Wayでウーファーとツイーターまでの距離が近いものがいいと思います。

          ですが、サウンドクルー邸の日記でも書いたように、「オーディオマニアは見た目も大事」「スゲー音も出したくなってしまう」サガがありますので、気乗りはしないですよね。自分も同じく狭い部屋に大型スピーカーを押し込んでいますので、何をか言わんやです(汗)

  2. なるほど、やっぱりそうですか・・・(^^;
    実は、今サラウンドSPになっているPMCのFB-1は、結構硬い音の出るSPのはずなんですが・・・以前、S-1EXの位置で鳴らした際、あまり変わらない緩めの音だったのと・・・SP位置の探索用に鳴らしてたフルレンジやELACのSPも、割に似た音だった記憶が・・・(大滝汗
    それと、最近、実家の二階の筒抜け部屋で、同じパイオニアのAV用SPの末弟?・・・S-A7を鳴らしてて・・・残る要素はエアボリュームと音量だな、とは感じてまして・・・(滝汗
    極短時間ですが、集合住宅では絶対無茶な音量まで上げると、割に硬めの音も出るのは確認してて・・・(汗
    絶対的なSPの性向は、完全には拭えないような気はしますが・・・実家でそれなりの音量で鳴らせば、それなりの音が出るのでは?と思ってたところでして・・・(爆
    結構何年も1本60㎏をどうやって自力でクルマで運ぶか?を思案してたりして・・・イメージ的には車に乗せるところまでは出来てるんですが・・・実家でどうやってクルマから下ろして部屋に入れるか?が、まだ出来上がってなくて・・・(^^;
    そろそろ、具体化の思案を煮詰めないと駄目なようですね・・・(大爆

  3. Mt.T2さん、おはようございます。

    意見は出揃ったようですね。
    後はMt.T2さんの意思決め次第となりますかね。
    今回の訪問が少しでも方向決めの足しになったようでよかったです。
    今週末のサウンド研究会はよろしくお願いします。

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