昨日の冴えないさを払拭せんと、観光に食事にウィーンサウンドの追求に精を出した日にだったと思います。観光では、今後の自分の実演活動に向けた活力をわかせるきっかけとなり、食事ではウィーン料理の満足を味わい、ウィーンサウンド体験では、更なる研究意欲をわかせる素が得られた日となりました。
2024年3月6日 天気:晴れ
8時:起床
9時半:市内観光に向かう
11時:シシィ博物館
13時:昼食 「プラフッタ」
15時:ペーター教会のオルガンコンサート
19時半:ムジークフェライン ウィーンシンフォニカー コンサート
朝8時まで休んでから、好みの食材をスーパーに買い出しに行くという穏やかな朝を向かえました。ゼンメリングの疲れも取れましたので、ウィーン市内の観光に向かうことにします。目指したのは王宮のシシィ博物館、すでにアパートに到着して5日間が経っていますので、どこに行くにも市内の交通網を使いながら自由に行き来が出来るようになっていました。王宮前には、バスとトラムを乗り継いで向かいます。
王宮の入り口前には、美術史美術館と自然史博物館の同じ建物が対をなして建っていて「ハプスブルク家」の栄華を象徴するような様相です。
写真の入り口から王宮に入っていき、王宮の中にシシィ博物館はあります。
大理石の階段を上り、シシィ(エリザベート皇后)が生きた時代ごとに区分された展示場ではオーディオガイドを聞きながら、シシィの生きざまと背景などが説明されます。すでに3回目の見学となりますが、その度に理解が進みます。ミュージカルに傾倒していた時期の思いが蘇り、ウィーンで10回以上は観た”ミュージカル エリザベート”を演りたい気持ちがわいてきました。今となっては、「シシィのお父さん役」が限度かな、などと思いながらの拝観です。
実際にミュージカルを演じるかどうかは別にしても、またミュージカルへの興味がわいたのは間違えありません。帰国後には、3回もエリザベートのDVDを観てしまいました。
シシィ博物館を出ると、英雄広場が広がっています。
英雄広場には、かつての英雄の像が映えていました。少し先にはヴォティーフ教会も見えています。
王宮を出ると、自然史博物館見えてきました。
ここからトラムに乗って、次なる目的地に向かいます。
次なる目的地は、ウィーン料理を代表する「ターフェルシュピッツ専門店プラフッタ」です。トラムを降りて歩いていくと、教会がありました。
この教会へは初めて来ました。「ドミニコ会の教会」とのことです。興味がわいたので中に入ってみました。
「この教会は音がよさそうだ」と感じたので、病気かもしれないですね。
少し歩いた先にプラフッタが見えてきました。この先のことを考えるとワクワクします。
希望通りのサンルームに通されました。
頼んだのは、もちろん「ターフェルシュピッツ」です。食べ方の説明がおいてありますが、準備はすべてウェイターさんがやってくれます。
最初にパンが出てきますが、初めはバターをつけて、料理が出来上がると鍋に入れたままで運んできてくれます。最初はスープからいただきます。(たっぷりあるので、3杯は飲めます)次に、付け合わせのパンに骨髄の油を塗って食べてから、メインの牛肉の煮込みとポテトの付け合わせをいただく順番がしめされています。
料理が運ばれてきました。これはもう絶品!です。
美味しいものを食べると幸せな気分になれますね。今回のウィーン旅行での食事の本懐は遂げることが出来ました。
昼食を堪能した後は、昨日に釈然としないままに聴き終えたペーター教会のオリガンコンサートに向かいました。開演の30分前に入りましたので入口で寄付を募る番人もまだいませんでしたので、スルーして席に着きます。
今日はいろいろな場所に座って、音響を確かめることにしたのです。先ずは、昨日と同じ教会の中央部に座り。次に一番右寄りに、そして一番前方のセンター部に着座位置を変えて聴いてみます。
①中央部:昨日同様に、響きの渦に浸りながらも曖昧にならない音は心地よさを感じさせる音でした。
②中央右端:①と比較して中高音が減少する感覚で、①の方がよいと感じます。
③中央前端:①と比較して、響きの割合が減じる感覚で実音が明瞭となり、好みのバランス方向になりました。
この確認で、昨日の疑問が紐解けて来た気がします。以前は、全方向から聞こえてくる響きに感動して教会の音を「すごい」と感じたことが、今では音楽を聴くための「実音と響きのバランスはかくあるべし」という認識が進んだのだと思いました。言い換えると、以前は響きの渦の中にいることをよしとしていたということになります。
気持ちがすっきりしましたので、街歩きをしながらアパートに戻り、夜のコンサートに備えました。
この日のメインイベントは、ムジークフェラインでのコンサートです。前の建物が工事をしているので写真を撮るのに邪魔で、全体を写すにはこの角度が限度でした。
今日の公演は、ウィーン交響楽団です。シベリウスのヴァイオリン協奏曲とチャイコフスキーの交響曲第1番を2階席の3列目、センターやや左で聴きました。
この席から見るホールは下記です。
感想はムジークフェライン サウンドまとめで記載しますが、期待していた割に「まあまあ」という結果でした。
シベリウス ヴァイオリン協奏曲では、ソロが奏でる音はよく聞こえてきました。ですが、オケの音が「響きが多すぎる」「音量が小さい」「明瞭さが不足する」との感想です。
チャイコフスキーの交響曲第1番では、オケの音量も上がりましたが自分にはまだ不足しています。全体の感想は、「響きが多すぎる」「明瞭さが不足する」で、協奏曲と同じでした。
少し前に、同じ2階席のバルコニー中央部で聴いたときは、「やっぱりムジークフェラインはいい」と感激していたので、この差は何だろう?とまたもや釈然としない気持ちがわいてきました。ですが、この疑問符?が大事なんですね。最後にはムジークフェライン・サウンドと自分好みの関係が見えてきた気がします。
コメント ※編集/削除は管理者のみ
ヒジヤンさん
こんにちは、ミミズクです。
ウイーンでのコンサート巡りの楽しそうな毎日の様子を披露して頂きありがとうございます。
会場内の様子に加え、綺麗な青い空の街並みも、お料理も素敵です。楽しませて頂いております。
夜更けのミミズクさん、おはようございます。コメントをありがとうございます。
3月のウィーンですが、初日と最終日と帰国日以外は比較的天気が良くて、冬季のヨーロッパとしてはとても恵まれた天気でした。特に遠征した日の天気がよくて、よかったです。
PLACHUTTAの「ターフェルシュピッツ」は、掛け値なしに絶品と思いますので、行かれた時はぜひご賞味ください。オーディオ趣味をしていると、ウィーンの街は楽しく学べる街と感じています。