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ケチケチな天国と地獄のウィーン2

日記・雑記
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その1では、ウィーンに到着してオペラ観劇前までを書きましたが、ケチケチのため工夫したことを書き漏らしていましたので、そこから始めます。

ウィーンの空港に到着してから中心地に向かう方法は、大きく四つあります。

①City Airport Train(CAT)で向かう方法:約16分 11ユーロ

②タクシーで向かう方法:約30分 30ユーロ

③バスで向かう方法:約30分 8ユーロ

④一般電車で向かう方法:約16分~30分 2ユーロ(市内交通のフリーパス活用)

 

初めてのウィーンであればCATを利用するのがわかりやすいです。空港内にもCATへ向かう表示が沢山出ているからです。タクシーで向かえば、ホテルや観光地まで直接行けますが、やはり費用は嵩みます。バスも安いのですが、行き先が決まっていますのでそれほど便利ではないですし、時間もかかります。ウィーン市内では、地下鉄やトラムや路線バスが縦横無尽に走っていますので、近くに行くにも市内交通を利用すると便利です。そこで、空港で市内交通のフリーパスを買っておけば、電車なら市内までの追加料金分のチケットを買えば中心部に向かうことが出来ます。節約には好都合なので、この方法を選択しました。一般的なCATで向かうケースと比較して約9ユーロの節約(約1500円)が可能です。ケチケチ旅行では、こうした小さな節約の積み重ねが効きますね。<ホクホク2>

ですが、旅の終盤ではこのケチケチ作戦の的が外れてとんでもない出費をすることになりましたので、知らぬ土地での無理は禁物ともいえるのですが・・・

 

さて、話は国立歌劇場でのオペラ観劇に戻ります。

ホテルからトラムに乗って国立歌劇場まで向かいました。歩いてもそれほどかかりませんが、到着日のオペラは時差ボケもあり、睡魔との戦いとなるのが常です。トラムの乗車時間は5分ほどですが、出来るだけ体力は温存しておきたいのです。到着後は、大理石で出来たエントランスを登ろうとすると、係員から、「あなたはこちらです。」と促されました。「もしかして安い席を選んだので、貧乏人用の入り口に促されたのか?」と思ったのですが、そうではなくて6階の天井桟敷まで階段で登るのは大変なので、エレベーターがあるということだったようです。

卑屈になってしまったのは、天井桟敷の一番サイドの席で激安席を選んでいたからです。1階の前方は242ユーロです。この席は29ユーロでした。舞台から遠く、見切れてしまうから安いのです。

座席に座って舞台を見るとこんな感じに見えます。

ほとんど舞台奥は見えないですね。ですが、前の手すりの部分にかがみ込み、身体をよじらせて見れば舞台奥もほとんどが見えました。さらにオーケストラピットの真上になるので、よく聞こえて音もよかったです。音重視の自分はめちゃくちゃ得した気分となりました。<ホクホク3>

 

この日の”魔笛”の演出は現代風で奇抜でしたね。自転車でステージ上を駆け巡るシーンは笑いが出てしまいます。パパゲーノが上からシャンデリアに乗って降りてくるのにも驚きました。まるでオペラ座の怪人です。オペラは同じ演目を何度も繰り返すので毎回変えなくてはならないので、演出の苦労も大変だと思いました。一方で演奏はよかったです。この位置から聴いても、ウィーンフィルが演奏する澄んだ音色が湧き上がってくるようで大満足です。夜の女王も、まだ若い人でしたが妖艶さも力強さも備えた歌声で満足でした。アリアの後の拍手もひと際大きかったです。ケチケチな座席選びでしたが、お高い席と比べても遜色なく満足できました。

カーテンコールも盛り上がっていましたね。到着日でしたが、時差ボケに悩まされずに夢中になって観劇出来たことは、ある意味驚異的だったと思います。熱気が冷めやらぬ間にオペラ座を後にしました。

 

ただこの後、無理をした体勢で観ていたのが祟ったのか、3日間ほど筋を違えたような痛さが残ったことは大きな声では言えません。やはり激安席はよいことばかりではなかったようです。<ガックリ3>

 

 

ここまで ホクホク:3 ガックリ:3

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